島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

梅雨入りしましたね。
暑いよりは呼吸しやくしっとりする梅雨の方が
個人的には楽でうれしいです。

さて、今日は新規の利用者のE様の訪問話です。
営業畑の仕事をされてきて、おいしいお店を
沢山知っているE様。現役を引退された後も外食中心の生活で
梅田・心斎橋などにおいしいものを食べ歩いていて
自宅で食事をしたことがなかったそうです。
ところが数か月前に腰骨を圧迫骨折され外出ができなくなり
先月から自宅療養を始められました。
マンション下のコンビニやファーストフード店で食事を
確保されていたのですが
「生まれた初めてコンビニ弁当を食べたが
 こんなにまずいものだとは思わなかった」と落胆されて
いたところに、E様の担当ケアマネジャーF様が
「はーと&はあとなら他社のお弁当よりいいと思うよ」と
同じ事務所のケアマネジャーから勧められたということで
同行訪問にいってきました。

その日も腰痛がひどく、説明を始めたところで
「もういい、いい。それでお願いするわ」と話を切られ
10分程度で訪問終了
ケアマネジャーのFさまも
「毎回あんな感じで、ちょっとずつしかヒアリング
 アセスメントできないんです。とりあえず
 食事バランスは少しでもよくしたいし
 配食の話は以前から本人へ打診していたので
 明後日からよろしくお願いします」と配食スタートだけ
確認でき退席となりました。

その後、Fさまの事務所にて緊急の場合の連絡先
ADL、原病、介護計画表などを教えていただき
体調のよいときは外出されるときもあるため
その場合のお届け方法や安否の連絡先順を決めさせていただきました。

非常にせっかちな性格でもあるEさま
ちょっとずつの接点を積み重ねて
配食を続けてもらって食事バランスがよくなり
またおいしいものを食べに外食できる日まで
サポートしていきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

5月18.19.20日と日本栄養・食糧学会に参加してきました。
とても暑い東北ですっかり夏肌に焼けてしまい顔が痛い

今回の発表は同じプロジェクトメンバーの宮川さんが
されたため、僕は引率的立場で楽しく参加させていただきました。

20年ぶりぐらいに飛行機に乗りましたが
関西から仙台って近いですね。1時間で着いてしまいました
新幹線だと4時間半はかかる片道をあっというまです。
今回の学会日程が仙台地域である青葉祭りと一緒になり
宿とりが非常に大変で、準備不足もありバタバタした状態での
出発でしたが、東北のおいしい料理を沢山食べ
いいリフレッシュになりました。

他の先生の発表は実験・研究スタイルが多く
私たちのように在宅での指導を発表しているものは多くはありません
でしたが、公衆栄養の分野で目立った発表は野菜不足の現状報告です。

小学生の食育、女子大学生を対象とした食生活調査
体育会系の男子の肥満度調査など
どの調査を見ても、類似で報告されるのが野菜不足!

いま国は1日350gの野菜類の摂取を呼び掛けていますが
国民調査の平均は300g前後。それも全年齢平均です
対象群を絞って正確にこまかく調査を行うと、摂取量は平均よりも
下回り、150g程度の摂取が普通との報告もありました。
若い人は野菜不足、高齢者は野菜をしっかりとっているという昔の常識も薄れ
いまでは高齢者での野菜不足が顕著であるのが現状のようです。

私たちの配食では1食で野菜100~150gぐらいとれる献立になっていますが
1食分が1日分になっていて、あとは野菜を食べない生活がスタンダードに
なりつつあるのでしょうか。
【野菜をもっと上手にとる工夫が必要だ】と家森先生は力説されていました。
野菜350gを2週間食べることで、LDLコレステロールが低下した発表を聞くと
野菜の持つ効力を改めて納得しつつ、摂り続けることの難しさも再認識
させられました。(毎日野菜の多い食事って飽きますしね・・・)

学会等に参加すると新しい認識や使える情報・ワードに出会えます
また現業での指導のネタにしていきたいと思います。

補足
東北大学の近くにある神社にお参りにし
伊達政宗像に増食を祈願してきました。

絵馬の裏に、はーと&はあとの理念を書いてきました


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

GWに20km走にチャレンジして
両足の関節炎になりました。
いきなりの無理はいけませんね。
炎症が治ったらぼちぼち走るようにします。

さて、今回は以前にアップした
「30gじゃなくて大丈夫なんですか?」に登場いただいたK様の経過を
お話します。

他社からはーとに切り替えて高かったBUNも80台から50台に落ち着いたようです。
ただ、毎日蛋白制限食は負担に感じておられるようで
Drから回数を減らして調整しながら療養してもらえるような計らいがあり
現在は他社との併用で食事管理をされています。

先日、Drからお話をお聞きすると
「BUNがものすごく高いので尿毒症を心配して
 蛋白制限をかけたのだが、入院中の病院に確認すると
 そもそもKさんは高くなりやすいタイプのようで
 100以上あっても尿毒症が起こることはなかったようだということが
 わかったので、毎日腎臓食だと本人のストレスもあるだろうと
 今ははーと&はあとと他社を併用させてもらっています。
 電解質の管理も難しくて、利尿剤で体重が減ると数値が上がるし
 薬を減らすとむくみから心臓の負担が心配だし
 心臓が安定しても脳の血管障害リスクが問題で、と
 なかなか安定域を見定めるのが大変な方ですね」
「本人は、在宅での生活を希望されているので
 もう少しはお付き合いしていこうと思っています」と
教えていただきました。

何か補食でのカロリー確保や食事療養の注意点などを確認しましたが
現在のところはいまの状態で安定を計っていかれるとのことでした。

先生のお話は薬の専門的な部分もあり、僕では理解ができないところも
ありましたが、以前担当させてもらった別の方で
心臓病から腎機能低下を招き、Kさまと同じようにBUNが100近く
ありながら半年以上在宅で生活を送られていた方(最後は入院してしまったのですが)
のお話をして
「その方は、腎臓と心臓どちらが悪くなって入院したの」
「最後は両方でしたね、ずっと食欲不振のきつかった方でしたし
 十分な栄養もなかなか摂れない状態での生活でした」
「むずかしいねぇ、なかなか」
「そうですねぇ」と
完全にはよくならないとわかっている中で
自宅で生活できるギリギリのラインを模索する大変さは
食事療養も在宅医療も同じなのだなと実感しました。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂栄養士の島田です。

暖かくなり活動量が増える春。
週に数回ずつ走るようになり、少し体重が増えました。
運動しだすと体重が増えるタイプなんですね、僕は。
(たぶん、日頃の食事量が少なく、運動することで
 自然と食事量が増えてしまっているのが原因でしょう)

さて、今回は先日お伺いした透析治療中の方の担当者会議でのお話です。

透析導入をきっかけに、配食とヘルパーさんの調理援助で
食事管理を開始されたFさま。
ときどき体調不良や短期入院があるものの
すでに2年近く、在宅での食事療養を継続しております。

状態がかわったり、担当のヘルパーさんが変わるたびに
透析食のポイントをお伝えし
配食の利用頻度は最小限にとどめ
自宅で減塩醤油や塩分50%オフの『やさしお』を使われることで
塩分管理などに取り組まれています。

今回の担当者会議でもとくに透析の具合で問題になる点はなく
概ね良好との先生からのコメントも確認できました。

ただ、1点気になったのが体重。
透析の方は透析後のご自身の目標体重をそれぞれお持ちで
DW(ドライウエイト)といいますが
それが少しずつ増えてきていることがわかりました。
最初は58kgだったのが現在は62kg。透析前では65kgまで
増えています。
透析がうまく行けている方でも体重は少しずつ増えてしまい
年々DWが1kgぐらいの増加はありうるものと聞いたことがありますが
最大7kgの増加はやはり太りすぎでしょう。

先生からの変更指示はなかったとのことだったので
「体重の増加が少し気になりますね。先生の指示が
 ないとのことですが、今後も増えていくようなら
 少し、配食の食事量を含めカロリー量を控えた方がいいかも
 しれません。Fさんご自身も体重には十分気をつけてくださいね」
とお伝えさせていただきました。

後日、担当のケアマネジャーさんから
「やはり、体重増加傾向なのでカロリー量を
 一段階減らしてもらえますか。」と相談をいただき
食事の変更をさせていただきました。


透析導入後の安定した療養のためにも
体重を安定域に管理できるようサポートしていこうと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、北摂栄養士の島田です。

先日、というかちょっと前ですが
国立循環器病センター主催の市民講座に参加してきました。
これまで、講演や演題発表を共催で行ってきた国立循環器センターが
主催として初めて市民講座を開催されたようで
楽しみに参加してきました。

とうぜん、循環器専門病院ですので
話は心臓と脳の治療や最新情報についての講義でしたが
市民参加ということもあり、難しい内容ではなく
非常にゆる~い感じてリラックスして聞くことができました。

特に私が印象に残ったのは、やはり栄養の話
もちろん難しい話ではなく、講義された管理栄養士の先生の発表のなかで
おもしろい内容だったのでお伝えします。

毎日の食事をバランスよく摂るためには、どのような食品を
どの程度食べるのがよいか、国や地域によって差はあれど
概ね決まっていることがあります。それは【糖質のバランス】
日本では食事バランスガイドが発表され

1SVは1サーブとして食品群ごとに目安量が示されています

糖質バランスの目安は1日の必要なエネルギーの半分は糖質でとりましょう!というもの
これ、実は万国共通だそうです
アメリカ版

その他各国のフードガイドもご覧ください
ファイルをダウンロード

糖質は体を動かすのに必要な五大栄養素のひとつです。
食事をするとき、半分はご飯などの穀類からとるようにと指導するのは
グローバル基準なんですね。
最近は「ご飯は控えて~、おかずをしっかり食べてますの(私えらいでしょ)」的な
ことをよく聞きますが、それってやっぱりずれてるんですね。
グローバルスタンダードに照らし合わせても。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
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