島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは。北摂の島田です。

朝晩すこ~しだけ涼しくなってきたのでしょうか。まだまだ残暑がきついです。
気がつけば、誕生月をむかえまたひとつ歳をとってしまいました。
今年からは健康診断の項目も増えるみたいで(いやだなぁ)
体にガタがこないよう、これからも健康第一に活動していきます。

さて、日々クリニックや在宅の指導で患者さまや利用者の方が
ご自宅でどのようなお食事のされているかをお聞きしていますが
とても、多いと実感するのが麺類とパン食、さらに粉ものです。

関西という地域性もあり、麺(とくにうどん)と粉もの(お好み焼きなど)が多いのは
なっとく感ありますし、朝はどうしてもパンというのが楽だというのも
なっとくできます。

しかし、ご存知のとおり麺やパンは単品食という、それだけ食べて
副食がない食事になりやすく、バランスや栄養がしっかりとれる食事と
いえません。

朝がパンで、昼は軽めのおうどんや素麵だけでは栄養不足は当然で
カロリーの摂りすぎはなくても糖質だけに偏った食事になり血糖も不安定になりやすいです。

うどん好き、麺類好きの方ご注意ください。
人口10万人あたりの糖尿病率はうどん文化の横綱、徳島、香川県がトップです。

2011年8月末 新聞からの抜粋
『香川県が糖尿病対策に力を入れている。厚生労働省による2008年の調査で、
糖尿病治療を受けている推定患者数を人口10万人あたりで示した「受療率」が、入院、外来を合わせ、初めて全国ワースト1となったためだ。
 食事の不摂生や運動不足が影響するとされていることから、県は、医療機関での栄養相談や、野菜摂取量の増加、運動不足の解消につながる取り組みなど、病気の改善、予防に向けた対策に躍起になっている。
 受療率は、厚生労働省が3年ごとに全国の都道府県で調査している。県の同率は、05年までは220~250人で推移してきていた。しかし08年は314人に急増。全国平均の168人を大きく上回り、1996年からワースト1だった徳島を抜いた。
 県健康福祉総務課は、直接的な原因についてはわからないとしたうえで、うどん文化の中であまりかまない「早食い」傾向がみられることや、野菜摂取量や運動不足が影響しているのではないかと推測する』

香川、徳島だけでなくうどんは大阪・京都人もよく食べる文化食。
そんな大切な文化食を糖尿病や生活習慣病の原因だと悪者扱いされないよう
食べ方の工夫や、副食とのバランスを提案していきたいものです。

※糖尿病が多い香川、徳島だと在宅食事療養サポートサービスのニーズは高い?


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『食事療養をお届けするのだ』でもご紹介しています。ご覧ください。

こんにちは、めでぃ北摂の島田です。

残暑の厳しさが続いていますが、若干最近は湿度が低くなったように感じる秋近しの今日この頃
やっと夏風邪も回復し、抱えていたトラブルごともなくなり
きれいな気持で新しい季節を迎えられそうです。

さて、今日はクリニックでの栄養指導のお話です。
よく栄養指導の場面では減量!ダイエットを目標として患者さまとお話することがあります。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、肝疾患に腎疾患さまざまなご病状を抱えておられる方でも
減量はどんな病気でも、先生が必ず指導される項目です。

それだけ体重が多いとこは『健康に百害あって一利なし』の万病のもとです。
しかし、なかなか減量できないのが現実。
(簡単に減量・ダイエットできないから、書店にはさまざまなダイエット本が売られています。)

しかし、どんなダイエット本を読んでも体重を落とす唯一無二の方法は
食べる量より消費する量を増やすこと!継続すること!これにつきます。
どうやってそれを実践していくかが問題ですが
最近僕がお勧めしているのがタニタのカロリズム!


1日の総カロリーが計れます。8月30日は2009kcal消費
活動量としては540.5kcalでした。


1日のカロリー消費が時間帯ごとに表示されます。


その日歩いた歩数が計れます。8月30日は3900歩しか歩いていません。
その日は朝から豊中市のお客様に訪問し、そのあとすぐ茨木市の新規訪問に行き
さらに、高槻市の新規訪問に2件、連続で訪問したため、移動距離はそこそこでしたが
歩数としてはあまりなかったようです。

30日は朝にパンとヨーグルト1個で約200kcal弱
お昼はガストの日替わりランチで約600~700kcal
夕食は検食2食分は半分ずつ食べてご飯は150gだけだったので、約800kcal
あと、ビール350ml1本とつまみにビスケット10枚程度で約380kcal
摂取と消費を差し引きするとトントンでしょうか

このカロリズムで1日の総消費カロリーと歩数を記録するようになって気がついたこと
1.あまり歩けていないなぁ
2.カロリーってそんなに消費しないなぁ
3.そんなに食べる必要ってないなぁ 
歩かないからといってカロリーを消費していないかというと別のようです。
また、たくさん歩いたからといって歩いていない日とカロリーに大きな差がでるか
というと、そうでもありません。
朝を欠食してしまうこともしばしばあり、カロリー不足ぎみを心配していましたが
消費カロリーが1700~1800kcalぐらいの日も多く、カロリーだけなら
昼夕だけでも十分補えるんですね。

もちろん、健康生活を目指すなら朝・昼・晩バランスよくが一番いいですが
カロリーを抑えるだけで減量しようと思ってもなかなか難しいことがわかります
やはり、運動と食事療養はセットで減量していかないといけません。

先日、クリニックに指導にこられている脂質異常症・脂肪肝患者の方にも
カロリズムでの消費カロリーと万歩計管理をお勧めしました。
すでに減量を目標に2ヶ月で-2kgと順調に減量できている方でしたが
自宅で体重を計っている暇がないほど家事や介護に忙しい方で
少しでも自身がどれくらい動かれているのか、カロリーを消費しているのかを知る
目安になればいいのですが。

数値しにくい食生活の見える化をどんどん進めていきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
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こんにちは、めでぃ北摂の島田です。

夏風邪をひいてしまい長めにとったお盆休みも実家で寝込んでいました。もったいない。
せっかく海にでも目の保養に行こうと計画していたのにただ静養しただけのお盆休みでした。
夏風邪はかかると長いですね。
貫名マネジャーにもうつしたのに、まだ完治せずぐずぐずな残暑に耐えています。

さて、最近、巷ではスイート男子が騒がれていますが
先日お伺いした豊中市のNさまもスイーツというかお菓子が大好きな男子でした。

男子と言っても50代半ばのN様
これまで、健康診断ではまったく問題がなかったのですが
訪問時にみせていただいた数年間の結果をみると
LDL(通称:悪玉コレステロール)が徐々に増えてきていて
今年の検診でついに基準をオーバーしてしまっていました。

元来体型のよいNさま、以前は80Kgオーバーに腹囲90cmオーバーの体格で
しっかりメタボ判定も受けておられ今回、食事の見直しを希望され申しこまれてきました。

ご本人は平日お仕事のため奥様に面談しいろいろと食生活をお聞きしていると
朝:しっかり食べ、昼はおにぎり程度、夕食帰ってきて、しっかり食べ
その後、だらだらと10時過ぎまでお菓子などを食べている様子。

奥様曰く
「仕事のストレスもあると思うんですが、自分で
 好きなお菓子を買ってきて大量に食べているんです
 食べ過ぎっていってるんですが、なかなか聞かなくて
 これを機会に一度食事を改めてもらおうと思って」といわれ
どのようなものをどれくらい食べられているのか詳しくお聞きし
計算してみると、ざっと1週間で3000kcalオーバーのお菓子を食べていました。

お昼食の食事が軽すぎる以外は特別食事バランスに問題がなく
夕食後の間食を改善していくのがコレステロール低下と減量に
一番効果的であることを伝え、間食の改善のため
昼食をもっとしっかり食べていただくこと
間食をしない日を作ってカロリーを減らすことをお願いしました。

沢山食べているとは自覚・認識されていても
どれぐらいカロリーをとっているのかまでは、皆さん知らないものです。
一度細かく計算することで、実態がわかると
食事以上にお菓子でカロリーや脂肪を摂りすぎているのにびっくりされます。

現状を数値で見るきっかけになるのも栄養相談のメリット。
おいしく・甘いだけで栄養のないお菓子漬けの生活から
少しでも離脱してもらえるようNさまのフォローをしっかりしていきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
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こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

暑い日が続く中、ヘルメットをUVシールドに変更しました。
いままでの透明シールドではなくUV!
すばらしい威力で灼熱の太陽光線を防いでくれます。
最近はロングランが多い訪問スケジュールですが
透明シールドに比べて汗をかく量が1/3ぐらい(体感レベルで)の快適なバイク走行。
もっと早くに変えていればよかったと後悔しつつ快走している夏です。

さて、そんな遠距離走行の果てに訪問したエリア最西部の淀川区のMさま。

訪問時間が夕方だったため夕食の用意をされているところに
おじゃまして相談訪問させていただきました。

開口一番
「私は、糖尿長いからな、なんでも知ってるでスペシャリストみたいなもんや。
 おたくの話を聞くことなんか特にないと思うけど」
と、自慢話!?からスタートしました
「もう、30年以上前から糖尿やで、インスリンも10年以上打ってるし
 どうしたらいいかなんか体でわかってるわ。」
「お弁当はおろか、お惣菜すら今まで買ったことない。
 ずっと自炊一筋で管理してきたからね
 ヘルパーさんに買い物はお願いしているけど
 でき合いはあわへんと思うわ」などなど
もう、達人の域に達した感のある話題で面談がスタートしました。

「へ~長いですね、糖尿病患者さんの先駆け的存在ですね
 しっかり管理されているんですね。ちなみに血糖は150ぐらいですか」と
糖尿病の手帳を見ると200近くあります。
ヘモグロビンA1Cも7.5%、しっかりとレッドゾーンの域に達していました。
「これ、高くないですか?」とお聞きすると
「いや~もうこんなもんやな。これ以上低くなることはないわ。
 低すぎても危険やって先生もいってたし
 毎回手帳をみてもらうけど、ぼちぼちやなっていわれてるしね」と
療養生活が長いため、いままでなんとかしてこれた経験による自信でしょうか?
どこか管理の仕方が自己流・自己解釈になりルーズさに拍車をかけている様子。

夕食時間帯だったため夕食のお食事を見せてもらうと
【手羽先と大根の炊き合わせ】
カロリー高めの手羽先に、しっかり味が染みた甘くどく仕上がった
大根がとてもおいしそうでした。

「せめて、180以下には血糖落としたいところですよね」
「いや~、そんな人おるか?皆こんなもんやろ」
「そんなことないですよ、食事量守ってもらうだけでしっかり落ちますよ」と
舌戦に舌戦で応じられ、なかなか隙をみせません。
さらに、話を勧めていくと、
お腹が減らないから食事食べたくないときもインスリン打つために
無理したあんぱんを食べられていたり
水曜と金曜にいかれているデイサービスでは他の方と同じ食事量を食べられていて
ご飯を少なくすることもなく、さらに3時のおやつもしっかりいただいて
帰ってきていました。(1食量がバラバラです)

そこで
「もう、一回。いまさら感はあるかもしれませんが
 配食の食事をとおして1食の目安を確認しませんか?」と提案し
「主人の食事を作るため毎日食事をとるなんて無理」と切り返され
「デイサービスに行かれない週末土日はどうですか
 二日連続で食べてもらったら、目安もわかりやすいですし
 血糖もぐんと安定するかもしれませんよ。
 一ヶ月試してみて、あまり変わらなければやめてもらっていいですから」と
食い下がり。じゃ!土日の夕食だけ勉強すると納得。面談終了です。

長く療養されている方は、いままでもいろいろな方から
あ~だ、こ~だといわれ、心の中では(も~わかってるって!)と
なっていることも多いと思います。さらにMさまのように
専門のエキスパート泣かせのスペシャリストに出会うときもあります。

スペシャリストの経験値にはエキスパートのプライドで対抗しています。
『○○さん、そうおっしゃいますが僕はこう思いますけど、どうでしょう!』

毎回はしんどいですが、今回のような竜虎対決を楽しめるのも訪問ならではです。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
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こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

学生は夏休みに入りましたね。
通勤の電車・バスが空いていてうれしいですが
昼食時間にファミリーレストランが親子連れなどで
うるさいのは残念です・・・。

さて、今月初旬からサービスが始まった箕面市のS様
実はスタートするにあたりちょっとしたエピソードがありました。

最初に相談のお電話をいただいたのは担当のケアマネジャーのIさま。
「血糖が高くなり市立病院に入院されていたのですが
 退院にあわせて昼は配食で食事管理してほしい」
「本人だけではなく、息子さんにも食事の大切さを
 伝えてほしいので、遠方の息子様が同席できる今日面談
 お願いできませんか」「私も同席しますので」と
熱い想いではーと&はあとに相談をいただきました。

大変うれしい相談です。し・か・し、今日しかダメと電話いただいた
その日はスケジュールがいっぱいで訪問時間の空きがほとんどなく
息子様とケアマネジャーさんとの時間調整ができず
全員そろっての面談が難しい状況でした。どうしたものか・・・

(ご本人さまにはいつでも面談できるし、食事療養されるのはS様自身です。
 S様とケアマネジャーさんだけならいつでも訪問面談できます。
 でも、息子様には今日しか会えない。
 さらに息子様にも食事管理の必要性を伝えてほしいとの依頼。
 だけど、その依頼をいただいたケアマネジャーさんとS様と息子様が
 訪問希望された時間は別件のアポイントが入ってしまっていて
 どうしても伺うことができません)
思案に思案を重ねて、
全員がそろわないから仕方がない。と割り切り
『最優先の、ご本人と息子様とだけ面談』しようと時間の変更をお願いし
アポイントをとりました。

そして、申し訳ない気持ちをもってそのことをケアマネジャーさんにお伝えしたところ
「そしたら、最初の30分だけ私も時間を調整してご自宅に伺います。
 ありがとうございます。息子様にも知っておいてほしかったので
 S様と一緒に面談していただければありがたいです。」と言っていただけました。
その後、すぐ事務所を出て、奇跡的に全員そろって面談・栄養相談させて
いただくことができました。

毎日必ずビールを飲みたいというS様のために、糖質オフの銘柄を
用意していただくことをお勧めし
血糖が上がりやすい食品を伝え、買わないようお願いし
食後の血糖が上がりすぎないような食べ方を実践してもらい
好物の干物は退院後の体調が安定するまでは一旦止めてもらうことを
お約束させていただきました。

全員そろったことで問題点の確認と解決策の方法もスムーズに決まり
きっと会うことはあまりないであろう息子様にも食事療養の必要性を
お伝えできたと思います。

補足情報
ケアマネジャーのI様
京都勤務のころに、一緒に仕事をしたこともある仲です。
お互い京都から大阪に移動しても、また一緒に仕事ができるって
うれしい限りです。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
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