島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは、めでぃ北摂の島田です。

暑い夏になってきました。遠距離バイクは体力を消耗しますが
毎日僕の後ろをついて走っているデビューしたての新人
小山さんの体力低下も気になる炎天下です。
(こまめな給水と休憩が必要ですね)

さて、小山さんが北摂メンバーとなり
担当することになったお客様のところに
挨拶と相談を兼ね同行訪問している日々です。

以前担当していた茨木市のお客様で1年以上ぶりに
お会いする方や、初めてお会いしてお話する機会が得られた方
担当でないとわかりづらい在宅での御様子も
訪問すると新しい発見があるのが楽しみでもあります。

しかし、一番印象深い訪問は再会訪問した
茨木市のHさま
むか~し、むか~し中村さんという管理栄養士が
担当されていたころから配食を利用されていて
僕に担当が変わり、大都さんに引き継ぎ
また小山さんにバトンタッチされるにあたり
先月訪問してきました。

いろんな栄養士が関わりながらなんとか
在宅で食事療養を続けておられるHさま
難病をいくつも抱えながらも、食事に少しばかりの不満も
抱えながらも、訪問したときはゆっくりと楽しくお話をしてくださり
(まあ、ぼちぼちがんばって行きましょうか)的な雰囲気が
場に流れて、次回お逢いするまで療養に取り組まれています。

腎不全の数値も決して良好ではありませんが
なんとか在宅での生活を維持できる範囲に収まっている
正確には収まってくれているといった感じです。

Hさまには当面小山さんと二人で相談を担当しながら
ゆくゆくは小山さんにバトンを渡すことになると思いますが
先月訪問したさいに、Hさまに
「いろんな方を見てきましたがHさまが一番・最高級にむずかしい方だと
 思っています。Hさまの食事療養がしっかり1人で見れるように
 なれば一人前だね、と小山さんには言っていますんで
 これまでの歴代の栄養士同様いろいろ相談お受けさせて
 いただきますね」と伝え
「は、は、は、まあよろしく頼みますわ」とお返事をいただき退室しました。

同じケースなどないのが医療・介護・在宅の特徴ではありますが
難解なケースをしっかりフォローできると自信がつきますよね。

少しでも早くHさまをパスできるよう指導・教育していきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

夏本番になってきました。
ヘルメットの中も、汗と太陽光線で蒸れ蒸れで
大事なヘアーをケアするのが大変です。

さて、以前iフォーンを使って栄養相談してみました的な
ブログを作成しましたが
今回はそのアプリで朝食のモデル献立を提案して
たんぱく質制限に取り組んでいるかたの予後のお話です。

すごく几帳面に計算されて朝・昼・夕で30gの蛋白制限を
実践されている箕面市のMさま。
配食当初は若干の食べにくさから続けていけるか心配だった
ようですが、
先日お電話でご様子を聞くと
「先日の検査でクレアチニンが0.9になっていたの!
 前は1.3もあって先生からは透析にならないよう注意されたけど
 自分でもびっくりするぐらい下がっていたのでうれしかった。
 お食事も最近はしっかり食べられていて
 腎臓とは関係ないのかもしれないけど、腸の調子もよくて
 すごく体調もいいのを実感しています。
 いまでは、食事を持ってきてもらうのが待ち遠しくて」
と、検査結果がよかったのと、体調がよいのが相乗効果で
非常に明るく喜びの声を聞かせていただきました。

先日検査されたのか簡易検査だったようで
今週精密検査を受けに受診されるとのこと。
さっそく、その検査を見せ今後の食事療養のご相談に
週明けお伺いさせていただくことをお約束しました。

腎臓が弱ってこられると食欲不振におちいりやすいですが
回復され、このような喜びの声をお聞きすると
改めて食事管理の必要性や食事のもつ浄化作用のすごさに驚きます。

Mさまを見習って、体調よくこれからの夏本番を乗り越えて
いきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

最近、バイクで西へ東へと長距離を走ることが
増えたことで、新しい道や景色、地域にお伺いする
おもしろさを体感しています。

でも、ずっと担当していた地域を走る機会がめっきり減り
先日久しぶりに淀川区を訪問した時は街並みに懐かしさを
感じてしまいました。

そんな、淀川区の新規のご利用者さまMさまのお話です。
ご主人が長年腎臓病で、その食事をMさまが作られていたのですが
ご主人が入所され、現在は一人暮らしをされています。
Mさま本人は腎臓病ではないのですが、ご主人と同じ食事をされていて
ずっと、塩分控えて油ものを控えて食事量も控えて等々
(本来の腎臓病の食事療養とは少し違う制限食をずっとされていた
 ようですが、特に指導を受けておられた感じはみられませんでした)
そんな、食事をとっていたので、徐々にMさまも栄養不良になられ
体重も減っていたようです。

面談に同席いただいたM様の娘さまも気にされて
「お父さんと同じものを食べていたらダメだから、お母さんは
 別にしっかり食べないと」と、いって聞かせていたようですが
ご夫婦そろって同じものを、というところが昔ながらの夫婦像を想像させられます。

一人暮らしになったものの、自宅で裁縫の教室もされていて
現役で先生をされているMさま、日中忙しく食事を抜くことも。
それも、栄養不良ぎみに繋がっています。

来月中には娘様と同居されるため引っ越し予定なのですが
それまでの短期間だけでもしっかりとした食事を1日1食は
食べて欲しいと娘様の希望から、はーとの配食をご利用いただくことに。

栄養コントロール食の話題になると
「もっと、以前に知っていたらお父さんのをお願いできたのにねぇ」と
こぼされましたが
「Mさまの食事管理も大事ですから、短期間ですが
 しっかり栄養とるようにしてくださいね」とお話しました。

配食後、M様からも
「薄味で自分にあった食事で、完食できています」と
お声をいただきました。

食事療養でよくなるには長い期間が必要な場合がほとんどですが
短期間の食事管理と栄養摂取にご利用いただくことも
食事療養のサポートです。

引っ越しされる日まで、お元気なMさまを見守りたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
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こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

梅雨入りしてますよね・・・?個人的な感覚として
今年はあまり雨に当たらないような気がします。
せっかくいままで5年以上使っていたバイク用カッパを
新調したのに、お披露目回数が少なくて残念です。

さて、最近真面目なブログが多かったように思います。
これも個人的に。真面目すぎると肩も凝りストレスもたまって
いいことはありません。
そこで、今回はoffな話を。

皆さん、『財布は春に買うべき』という格言をご存知ですが?
そう、春に買った財布は中身が張るのでお金持ちになるっていう
ありがたい格言(ダジャレ)です。
先輩栄養士の大都さんに教えていただきました。

教えてもらったのは昨年の春。なるほどと思い次財布を買う時は
春にしようと決意し1年経過。
先日、ついに春に張るだろう財布を買いました。
(買ったのは五月末ですから、ぎりぎり春)

ここも個人的なことですが、僕は物を買う時はめちゃくちゃ吟味します。
雑誌、ネットはもちろんいろんなお店を歩き回り店員さんから情報も収集し
自分で心から納得してから買います。
(納得できなければ、同じお店に二度三度四度と足を運ぶこともいといません)

今回の財布も3月から吟味に吟味を重ねて、納得して購入させていただきました。
前の財布は7年前に買った安物でした。
(今回は張ることを期待してちょっといいものを、でも高すぎないものを)と考え
たどり着いたのは鞄職人さんが作られた財布(京都に支店があります)

決め手は、鞄職人さんが、こだわり、吟味し、選び抜いた革で作られた財布は
使い込めば使い込むほど味わいが出てきて、ウイスキーのような熟成さと個性を
醸し出し、自分だけにフィットするものになるというおもしろさに引かれたからです。
(店員さんも同じようなことをPRされていました。)

でも、僕が今回のブログでお伝えしたいのは、好みの財布を買えた喜びでも
革製品の特性・おもしろさでもありません。

それは店員さんの一言!

商品を袋に詰めてもらい、お店の前で見送られるさい
普通は「ありがとうございました」と言われるところを
『どうぞ、お楽しみくださいませ』と言われたのです。

いわれた瞬間は「えっ?」と思ったのですが心の中で復唱すると
すばらしい言葉です。お楽しみくださいませって!
使えば使うほど本来劣化していくものを
その変化を時間経過とともに『お楽しみください』って。

正直ものを買って、こんな言い方をされたのは初めてでした。

と、同時に自分が利用者さんに「楽しんでくださいね」という言葉を
使っていないことに気付かされました。

ありがとうございました。がんばりましょう。大丈夫ですよ。とは言うものの
『食事療養を楽しんでくださいね』って、いえないなぁ、言わないなぁ。
言えたら最高だけど。

これからは「楽しんでくださいね」っていえる栄養士になりたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

こんにちは。腎臓プロジェクトメンバーの島田・宮川・辻本です。

5月に東京・お茶の水女子大学にて第65回 日本栄養・食糧学会大会が開催されました。

今回は島田がプロジェクトメンバーを代表して
『増加しつつある腎臓病患者への在宅における食事療養サポートの取り組み』を発表してきました。

以下は発表した内容です。

【背景】毎年、慢性透析患者総数は増加を示している。
我々在宅食生活サポート事業部においても、腎臓病や透析治療を受けておられる利用者が年々増えてきていると実感している。腎臓病の治療の目的は慢性腎不全への移行を予防し、少しでも透析治療を遅らせることにあり、それには、食事療養に取り組む必要がある。

【目的】在宅で食事療養に取り組むときの問題点を調べ、それらの解決にあたり訪問・相談や配食を組み合わせることで腎臓病の食事療養を継続できるかを検証した。

【方法】サービス希望者に対して当社の管理栄養士が、個別訪問・相談を担当し、配食を参考に、本人や家族、またホームヘルパーに対して栄養指導等を行なうことで食事療養の継続をサポートしている。今回取り組みの中で得られた症例を2例発表する。

【症例】症例①82歳、男性。10年前から腎機能が低下し、医師から減塩とたんぱく質制限を指導されサポート開始。定期的に栄養相談を行ないながらヘルパーさんに昼食調理のアドバイスやレシピの提供を行い、夕食は栄養コントロール食を利用され療養中。透析寸前と言われたが現在はCr4.7mg/dlで推移し腎機能を維持されている。


症例②93歳、女性。高血圧と慢性腎不全から高カリウム血症で入院され在宅復帰と同時にサポート開始。カリウム除去の為の方法を指導し、定期的な訪問にて毎月の検査数値の確認を行なう。値が安定してきたこともあり服薬が中止となりK4mEq/dlで管理でき、Crも2.0mg/dlで推移している。


【考察と課題】症例では食事療養を継続できていることで、透析導入も避けられている。しかし、まだまだ寛解を得られるケースは少ない。今後も慢性腎臓病の利用者の関わりが増加すると予想され、さらなる多岐に渡るサポート力が必要であると認識しており、個々のスキルアップと合わせて、ケーススタディや経験をチームとして活用できるよう取り組んでいきたい。

発表後の質疑応答では、
「症例数をあつめて、集計としてどれくらいの方がよくなっているのかを
 調べられるともっとおもしろい」とか、
「糖尿病性腎症では食事療養していても、腎症の進行が早く
 なかなかうまくいかないが、在宅でどのような指導をされているのか教えてほしい」や
「震災の影響で、不安ながらも施設から在宅に戻らざるを得ない人たちも沢山いると聞くと
 このようなサービスがもっと拡がってほしいと思います」など様々なご意見やエールを
いただきました。

個人的にうれしかったのは質疑応答の後で個別にご挨拶いただけた方から
「この演題のように、人を対象とした発表がまだまだ少ないので
 これからも是非、たくさんの報告をしていってくださいね」と後押しをいただけたことです。

ラットを用いた比較対象実験や、大学・病院などで多くの患者を対象した研究と
比べると、今回発表した内容はあくまで一症例にすぎないと認識しています。
でも、在宅の現場では患者さまがどのようなことに困っていて
どのように食事療養をされているのかを伝えることができるのは
はーと&はあとの管理栄養士ならではのよさであり、使命だと感じました。

今後は、ひとり・ひとりの声を大切に大事に集めて、もっと大きな発表とインパクトを残せるよう
取り組んでいきたいと思います。

はーと&はあと 腎臓プロジェクト 管理栄養士 島田天心

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美