柴田満里子のブログの最近のブログ記事

こんにちは!管理栄養士の柴田です。

大阪茨木市にデイサービスがオープンして約2週間が経ちました。

無料体験にきていただいたり、契約をしていただくご利用様も増え、

忙しくなってきました!

デイサービスオープンに伴い、クリニックで行っていた栄養指導も

藤本さんに引き継ぐことになりました。

このクリニックでの栄養指導は残りわずかですが、

最後まで精一杯ご指導させていただきます!

 

今回は、本日クリニックに来られた45歳女性、糖尿病の方です。

医師から初めて血糖が高いと言われて、初めての栄養相談です。

HbA1c8.9、中性脂肪350程度と、血糖コントロール不良。現在服薬はありません。

相談室に入ってくるなり、「私、食生活を変えるのは無理です!」と不機嫌なご様子。

ストレスがあると、すごく食べるんです。いろいろと言われるとそれがストレスになるから食べるのをやめろといわれても無理です、と。

ご家族も糖尿病でインスリンをされているため、糖尿病について知らないわけではない様子。

まずは病状についてお伝えし、合併症の怖さ、日常生活への影響などお話しさせていただきました。

食生活を変えるのは無理!と言っていますが、実はこの方、「食べる順番療法」を実践し、5kg程度痩せたとのこと。

できている所は褒めて、やればできる!という気持ちになっていただくことも大切です。

 

さて、この方、「私は食べています!」と宣言するほどだったので、改善策はないか、食生活を伺っていくと

夕食後の間食が止まらなく、おやつを2個3個・・・と、ずっと食べてしまい、家に食べるものがないと近くに買いに行ってしまうほどのようです。

ですから、この方には、「夜の間食は、好きなものを一つまで食べてもよい」という目標を立てていただき、1か月間実行するよう約束していただきました。

「よかった、夜の間食は一つなら食べてもよいんですね」とほっとしたご様子。

最初の不機嫌そうな表情も少し和らぎ、笑顔がみられました。

私もひとまず安心です。

 食事療養が嫌だとおっしゃる方には、何か一つだけでも、実行できそうな目標を立てていただくようにしています。

糖尿病の病状が悪化するとインスリン治療になったり、合併症である網膜症や神経障害、糖尿病性腎症というQOLに大きく影響する怖い病気です。今回の栄養指導で病気の怖さを知るきっかけ、そして食事療養をスタートするきっかけになっただけでも、この方の第一歩になったのではないでしょうか?

「無理」と言わず、「これならできる」を探すお手伝いをするのも管理栄養士の役割ですね!

クリニックでの栄養指導が終わってしまうのは非常に残念ですが、これからはデイサービスに来てくださる方に何か一つ「あなたに会えてよかった」と言っていただける存在で居られるよう頑張りたいと思います。

デイサービスのホームページもアップされたので、是非ご覧くださいね!

管理栄養士 柴田満里子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは!
管理栄養士の柴田です。
今日、デイサービスはーと&はあとで
「口腔ケア、間接訓練」という内容の勉強会を開催しました。
講師は、名越歯科診療所の名越先生です。
名越先生は、茨木市で訪問診療もされるとても熱心な歯科医師です。
本日の講演では、名越先生が在宅で活躍されるまでの経緯や口腔ケア・口腔リハビリの事、
また食事介助のポイントなど、わかりやすく教えていただきました。
名越先生は、週2回(水曜日、金曜日)の12:30から1時間程度、
デイサービスに来てくださるので、私たちにとっても大変心強く、うれしいです。
ご利用者様の口腔内を見ていただき、
歯科医という専門的な視点で「口から食べる」を一緒に支えていきたいと思っています。
宜しくお願い致します。

さて、デイサービスの近況報告です。
2/13~2/15に内覧会も無事に終え、
少しずつではありますが、ケアマネージャー様よりご利用者様のご紹介をいただいております。
食事療養中の方、胃瘻中の方、味覚障害の方、食欲低下の方...
など、様々な理由で食生活に不安をお持ちの方からのご相談がほとんどです。
デイサービスでは、私は生活相談員としてご利用者様の相談窓口になります。
デイサービスにはどのような目的で来られるのか、どのように過ごされたいか、といった希望や
ご自宅での食事や入浴はどのようにされているのか、などを伺っていきます。
送迎の事、日中の過ごし方、リハビリの様子、ご使用の福祉用具など
ご利用者様のご様子をヒアリングすることが多く、
至らない点も多いですが、
はーと&はあとのデイサービスに来てよかった!感動した!と
言っていただけるようスタッフ一同心を込めて笑顔でお迎えいたします!

「食べることをあきらめない!」
この想いを持った方のお越しをお待ちしております☆

はーと&はあと 管理栄養士
柴田満里子

こんにちは。管理栄養士の柴田です。

2月13、14、15日の3日間、デイサービスはーと&はあとの内覧会を実施ししました。
お世話になっている多くの方々から素晴らしいお花や差し入れをいただきました。
まるでお花屋さんみたい!と驚きの声も上がるほどです。
はーと&はあとが多くの方々に支えられていることを改めて実感しました。
本当にありがとうございます。


内覧会ではケアマネージャー様を中心に3日間で約100名の方に足を運んでいただきました。
施設内を自由にみていただくだけでなく、在宅にお届けしているお食事や栄養補助食品、
開発中の凍結含浸法を展示し、
はーと&はあとならではの「食へのこだわり」を体験していただきました!
特に、手作りの「やわらか食」は大好評☆
「どうしたらこんなにやわらかくなるの?」といった驚きの声はもちろん、
本当にたくさんの方から「美味しかった」という声をいただきました。

やわらか食は、現在きざみ食を食べている方に食べていただきたいお食事です。
私たちは、食べることをあきらめていた人に「また食べたい!」と思っていただくお手伝いをしていきたいのです。
食べることをサポートするために、お食事だけでなく、
口腔機能を維持・向上するための口腔ケアやリハビリも行います。


デイサービスはーと&はあとは、「感動体験サロン」です☆
「脱☆きざみ食」を目指し、食べる感動を体験しにきてください!

間接照明やこだわりのカリモク家具を用いたこだわりのデイルームで
スタッフ一同心を込めてお待ちしております(^-^)


近日中にデイサービスのホームページもアップされる予定です。
詳しい内容については、デイサービスのホームページにてご紹介させていただきます。
乞うご期待ください★

管理栄養士 柴田満里子

こんにちは。管理栄養士の柴田です。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るといいますが、
まさにそのとおり、あっという間に1月が終わってしまいました!
2月、3月もあっという間に終わってしまうのでしょうか。
1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。

さて、3月にデイサービスがオープンします。
先週建物が完成し、私自身も京都から南茨木の事務所に引っ越しました!
新しい建物ですし、新規オープンということもあり、わくわくしています。
今は毎日オープンに向けてドタバタですが、
来ていただくご利用者様に喜んでいただけるサービスができるよう
頑張っていきたいと思います。

さて昨日、さっそく新しい事務所で社内勉強会を行いました。
講師は、歯科医師の小谷泰子先生。
小谷先生は、寝屋川市で摂食嚥下障害やドライマウス、睡眠時無呼吸症候群に特化した歯科を
開業されています。
「食医とは~知っておきたい口の機能」というテーマで90分講義をしていただきました。

講義の初めに、小谷先生からこんな質問がありました。

「みなさん、口編の漢字、どれだけ書けますか?」

いざ、書こうとするとなかなか描けませんでしたが、
味、吹、呼、吸、鳴、叱、吐、喰、喉、嚥、呪、・・・

実はたくさんあります。

どれも、口を使って行われる動作、行動だったりと、
口はとてもたくさんの役割がある事に気づかされます。

今回の講義では、代表的な嚥下障害の症状はどのようなものがあるのか、
また誤嚥とはどういう状態なのかなど、口の機能について具体的に話をしていただきました。

実際にお茶を飲んでみたり、お菓子を食べてみて、自分の嚥下を確認。
一口目お茶を口に含ませて、さらに二口目のお茶を飲むとどうなるか、
口を開けたまま飲み込もうとするとどうなるのか、
お菓子を食べている時の舌はどのように動いているかなど
普段当たり前のように行っている食べる、飲むという行為を改めて注目することで
食べる、飲むが障害された時いかに不便であるか、そして危険性をであるかを感じました。

また、食べ物を飲み込むときの嚥下の様子をレントゲンを当てて観察する
嚥下造影検査(VF)の嚥下内視鏡検査(VE)の映像を見せていただきました。
嚥下の様子はVFやVEを行わない限り客観的に見ることができません。
にも関わらず、誤嚥を起こすと誤嚥性肺炎になることも多く、
抵抗力の落ちている高齢者にとっては生命を脅かす原因になりかねない大変怖い障害ですから
口腔内で何がおきているのか、映像としてイメージできることが大切なのです。

今や肺炎は日本人の死亡率は肺炎が第三位であり、高齢者の肺炎の1/3は誤嚥性肺炎だといわれています。

誤嚥性肺炎を予防する上で大切な事は「口腔ケア」だそうです。
口腔ケアを行うことで口内がキレイになり誤嚥性細菌の原因細菌を除去することができますし、
口腔ケアの刺激により舌や頬、唇など嚥下・咀嚼に必要な筋肉をほぐしたり、唾液分泌を促し、
嚥下・咀嚼機能を助けることにつながるのです。

高齢化と共に、摂食嚥下困難という問題は切っても切り離すことができません。
摂食嚥下困難は、原因疾患にもよって治る場合とそうでない場合があるので、
必ずしも治す事がゴールではなく、
周囲の人間が「どうしたら食べてもらうことができるか?」「どうしたら安全に食べていただくことができるか?」など、介護に関わるあらゆる人(家族、介護スタッフ、医療スタッフなど)が皆でご利用者様を支え、その周囲の環境を整えていく事が大切だということを
教えていただきました。
これこそが小谷先生が推奨する「食医」という考え方です。

3月にオープンするデイサービスでは、スタッフ皆が食医です!

むせたり、食べこぼしたり、食欲が低下したり、食事時間が極端に長くなって来たり・・・
ご利用者様のサインをしっかりキャッチして支えてあげられる、そんなスタッフを目指して行けたらと思っています。

皆さんも、一緒に「食医」になりましょう!

まずは身近にいるご家族様の食事に着目してみることから始めてはいかがでしょうか?

管理栄養士 柴田満里子

こんにちは!FFS事業部の柴田です。

12月末から約3週間ほど本社を離れ、神奈川県厚木市で
摂食・嚥下困難者に対する栄養ケアの在り方について研修に行ってきました。
こちらでは居宅療養管理指導の訪問栄養指導を主に行っており
依頼の約7割が摂食・嚥下困難でした。

こちらの管理栄養士の皆さんは、摂食・嚥下困難な方に対して
「吸引以外は何でもやります!」という姿勢で取り組んでいます。
食事前の呼吸リハビリやマッサージ、口腔ケア、食事介助など
アプローチ方法は多岐にわたっていました。

食べる機能は5つに分けられます。
先行期→準備期→口腔期→咽頭期→食道期です。
摂食・嚥下困難の方にアプローチするためには、
このうちどこに原因があるのかを観察し、それに応じた訓練を行います。

例えば、準備期に問題がある場合、
唇を閉じる力が弱い、咀嚼時間が長い、食べこぼしがみられるなどの症状が表れます。
また口腔期に問題がある場合、飲み込んだ後に残渣が見られます。

これらの症状がある場合、
口輪筋や頬筋のストレッチ、舌の側方・上下運動、ブローイング法などを行います。
また、唾液分泌が少ない方には唾液腺を刺激したり、口腔内をマッサージして
唾液分泌を促します。

さらに、体は安定しているか、食べにくい・飲み込みにくい姿勢になっていないかなど、姿勢の確認を行います。
もし不適切な姿勢であれば、クッションや枕で姿勢の調整を行います。

このように、その方に合わせて、食べる準備を一つ一つ整えて始めて食べる準備が整うのです。

摂食嚥下困難の方はただでさえ、噛む・飲み込む力が低下しており
誤嚥性肺炎などのリスクを背負った上で経口摂取に挑んでいるので
摂食嚥下の評価を行うためにはこのような食べるための事前準備が必要不可欠だという事を
目の当たりにしたように思います。

口から食べられる機能が残っているのに、
その機会を失っている人はたくさんいるかもしれません。
また、誤嚥するリスクに気づかないまま、危険な食べ方をし続けている方もいるかもしれません。
その声に手を差し伸べてあげるためにも
「食べる」という事を多方面にわたり広く深く理解し、ケアできる技術が必要だと感じました。

学んだことは余りにもたくさんあり、書ききれませんが
3月にオープンするデイサービスのご利用者様の力になれるよう
日々勉強しなければ!!

不安も多いですが、たくさんの方の笑顔にお会いできるよう
頑張りたいと思います!

はーと&はあと 管理栄養士 柴田満里子

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美