柴田満里子のブログの最近のブログ記事

めでぃ京都の寺田です。
真夏のような暑い日が続いたかと思えば、
今度は台風が猛威をふるっていますね。
毎日天気予報から目が離せませんっ。

さて今日は、糖尿病をお持ちの努力家のご利用者様の話です。
67歳、男性、前に糖尿病と診断され、入院経験があります。
7年前は77kgでした。
病院からすすめで、
はーとの食事を夕食毎日ご利用を開始されました。

本来であれば、お食事をお届けさせていただく際に
配送員とコミュニケーションをとっていただき、
ご病状の経過を確認していただくのですが、
この方はまだ若く、頻繁に外出するので
お食事のお手渡しではない方法をとらせていただいております。
ですから配送員とも話す機会がほとんどなく、
しかも、電話をしても、不在がちで連絡が取れず、
この方がどのような状況で、どのように過ごされているのか
把握することができていない状況が続いていました。

今年に入り、栄養コントロール食の方には
必ず3か月に1回のフォローをさせていただく方針になったので、
『連絡が取れない』と言っている場合ではなくなりました!!

なんとしても、この方の状況確認と、フォローをしなくては!と思い
自宅へ何度か出向いたり、電話をかけたりを試みてきました。
しばらくはなかなか連絡がつかなかったのですが
今から3か月ほど前、ようやく電話がつながり、お話しすることができたのです。

7年前は77kgだったので、
HbA1cも悪化しているのでは…と予想しながら伺うと、
なんと、現在の体重は58kg!HbA1cは5.8と安定しておりました。
血糖コントロールの服薬は一切ないとのこと。

『すごいですねえ、どのようにすごされてきたのですか?』
と伺うと、
夕食は、はーと&はあとの食事を食べ、
好きだったおやつは一切禁止、
更に雨の日以外はほぼ毎日最低1万歩の散歩する
といった生活を実践し、ずっと継続させてきたというのです。

糖尿病と診断されたことがとてもショックだったのでしょう。
始めの病院での診断時に食事療養と運動の必要性をきちんと理解し、
自分の欲に負けず、がんばってきたのだと話してくださいました。
『これからも継続してくださいね。』
と励ましの声かけをさせていただき、次回フォローの約束をさせていただきました。

それから3か月が経過し、お電話で再びフォロー。
体重とHbA1cを伺うと、
体重は58kgと維持、HbA1cはさらに下がり5.7となったとのこと。
食事も運動もばっちり継続してます!
と嬉しそうに話してくださいました。
主治医の先生からも、
『本当に素晴らしい。7年前、君と同じ状況だった人の半分は再入院したり、合併症を併発して苦しんでいるよ』
と言われ、
ご自身のやっていることは間違っていなかったということを確信し、
とても誇らしく感じておられるようでした。

更に3か月後の目標は、
『運動と食事療養を継続し、配食の頻度を週7回から4回程度まで減らし
自分で用意できるようになる』と決めていただき、
くれぐれも無理はしないことと、風邪をひかないようにと
念を押させていただき、これからの3か月をすごしていただくようお伝えしました。


この方のように、食事療法と運動療法を継続し、
状態を維持されている方は他にも何名かいらっしゃいます。
これは決して簡単なことではありませんが、
このように、努力して結果を出している方がいるということは
他のご利用者様にとっても励みになると思います。
『糖尿病は一生治らないし…』と落ち込んでいる他のご利用者様にも
どんな小さなことでも実践し、継続すれば結果につながるということを
もっともっと伝えていきたいと思いました。

『継続は力なり』
私の好きな言葉です!

はーと&はあと
管理栄養士 寺田満里子

こんにちは!めでぃ京都の寺田です。
台風も過ぎ、秋の気配を感じ始めましたね!
今日はバイクを乗っていると少し肌寒く感じました。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので風邪をひかないよう気をつけましょう!

さて、先日一人の看護師様から嚥下困難な方のご相談がありました。
『病院でペースト食を食べているのですが、
自宅での食事確保ができていないのに自宅に戻ることになったのです。
ペースト食を用意してもらえますか?』
本当は配食してもらえたらうれしいんだけど・・・とのことでしたが、
今年から開始した嚥下・咀嚼サポートサービスの説明をさせていただくと
会員になってくださるとのこと。
さっそくご入院先の病院に訪問させていただき、ご本人様のご様子を
確認させていただきました。

80歳代の女性。介護者は旦那様です。

入院前は旦那様の介護のもと、常食を食べておられたのですが、
1か月半ほど前、発熱、誤嚥により入院となりました。
それ以来病院では、1200kcal、五分粥、ペースト食、水分補給はポタージュ状のとろみをつけておられます。
食欲はあり、いつもほぼ完食。
200kcalの補助食品もしっかり摂っておられました。
病院からは、嚥下機能の低下もなく、
徐々に形態を刻み食に変更していくことを念頭にいれてよいのではとのこと。
在宅での主治医の先生とも相談させていただき、
退院後もまずは入院中と同じ形態ものを用意させていただくことになりました。

翌日すぐに退院されるので
すぐにご用意できるレトルト商品のセットと、
病院で出されていたものと同じ200kcalの補助食品、
水分につけるとろみ剤、
後は不足カロリーを補うためのペースト状のサンプルをご用意させていただきました。

退院初日。
きちんと食べていただけたか旦那様にお電話に確認すると、
問題なく食べておられたとのこと。

よかった・・・。

主治医の先生も看護師様もケアマネージャー様も
とりあえず一安心です。

後は、一日1200kcal摂取していただけるように、
ご購入いただいたもの以外にスーパーで買える卵豆腐やプリンやゼリーなどの商品をご紹介をさせていただいて、
食べる姿勢やスピード(とにかく焦らないように!!)に気を付けていただくようにとお伝えしました。

それから約一週間後、
『ぺースト食は今の所順調なので一度刻み食を試したい』と連絡がありました。
主治医の先生に確認し、ちょっと早いような気がするが大丈夫だろう
と判断していただいたので、さっそく刻み食でのお届け。

翌日様子を伺うと、無事食べられたとのこと。
主治医の先生にも報告し、刻み食へ移行か決まりました。
退院後、1週間という早さでの移行ですが、
現在も、刻み食で継続中です。

介護者である旦那様は、奥様の介護にすごく一生懸命で、
一刻も早くぺースト食から刻み食への移行を希望されておられました。
また誤嚥するかもしれないというリスクを心配し、
スタッフとしてはもう少し時間をかけてから刻み食に移行してもよいのでは?
という雰囲気ではありました。
しかしこの方と主治医の先生との信頼関係は強く、連携がとれている環境だったので
旦那様の意志を尊重し、早めに刻み食へ移行することができたのではないかと感じています。

とはいえ、まだ誤嚥のリスクがないわけではありません。
今後も連携を取りながら
今後は常食を召し上がっていただけるよう
サポートしていきたいと思っています!


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

こんにちは!めでぃ京都の寺田です。
今日は天気のよい休日!
神宮丸太町付近に用事があり電車にのったのですが、
時間に余裕があったので
一駅手前で降りて、歩いてみました☆
鴨川を眺めながら京阪三条~神宮丸太町をぶらりと散歩。
水辺が好きなので、歩くだけでリラックス効果ありでした☆

さて、今日向かった先は、京都栄養士会の勉強会でした。
テーマは 『栄養アセスメントについて』。

『栄養アセスメント』とは、
身体計測・臨床検査・生化学検査・食事摂取状況などから得たデータに基に、
栄養状態を評価することです。

検査項目においてはどのような項目に注意するべきか、
患者様の状態を見るときはどのような点に注目すべきかを
病院の管理栄養士の視点で説明してくださいました。

体重減少がみられる場合、いつからなのか?
下痢、嘔吐、発熱、悪心はあるか?
皮膚や爪、髪の毛の状態はどうか?
脱水や浮腫、褥瘡、嚥下困難はあるか?
原因は何か?
・・・
講義の内容を全部説明すると書ききれなくなるので、省略させていただきますが
症状を見つけるだけではく、
なぜそのような症状になっているのか?
原因を掘り下げて考える事こそが必要。
そして、患者様の状態は日々変わるもの。
変化に応じて、きちんと評価していくことで
低栄養リスクや過栄養のリスクを減らすことができると教えていただきました。

栄養管理はすべての治療の基本。
医師でも看護師でもない、管理栄養士だからこそできることはたくさんある。
他職種と十分に連携のとれる知識と経験がもっともっと必要だなと感じる講義でした。

今は、昔に比べ病院の入院日数が短くなり、
『病気の完治』ではなく、『治療の目途が立った段階』で
退院を余儀なくされています。

それはつまり、在宅での栄養アセスメントの重要性が高まっているということだと思いました。


もっともっと勉強が必要です☆
頑張ります!


はーと&はあと 管理栄養士 寺田満里子

こんにちは。めでぃ京都の寺田です。

今年のお盆にお休みをいただき、北海道の実家に帰省しました。
北海道は涼しかった!!!
涼しいというか、寒いくらいでした・・・(><)
私が帰省した時期は天気も悪く、ちょうど寒かったようで気温が22~25℃程度。
関西との気温差は10℃以上ですよっっ 
気温差以上に湿度の違いにも違和感を感じました。
同じ日本とは思えません!
気温の変化で風邪をひかないように体調管理には気を付けようと思います♪

さてここ最近、ご利用者様のご入院先の病室にて新規訪問をすることが続いております。
今日は、先日病室にお伺いした新規のご利用者様のお話しです。

約1月ほど前に体調が悪化し入院となり、
2週間前から透析開始となった方。
退院後すぐにお食事をお届けできるように、
ご病状の確認や食事確保に関する状況など
お伺いさせていただきました。

『透析になり、退院後の食事が不安で不安で・・・
どうしたらいいでしょうか。
配食は朝昼晩すべてもってきてくれるんでしょうか・・・』
か細い声で、何度も何度も同じ質問を繰り返されました。

担当のケアマネージャー様からは
金銭面や食事支度の能力を踏まえ、
まずは夕食のみでとのご意向あったので
まずは夕食のご利用からスタートさせていただくことを
ご提案させていただきましたが、ご本人様はとてもご不安なご様子。

「朝と昼はいったいどうしたらいいのでしょうか。
食事はないし、何もできないし、いったいどうしたらいいのでしょうか…」
と何度も何度もご不安なお言葉を漏らされておりました。

病院で担当されていたケースワーカー様も一緒に同席してくださったので
この方のご様子をお伺いすると、
この方は、自分で買い物も行けるし、調理もできる。
ただ、今は自分では何もできないと思い込んでいるところがあると
教えてくださいました。

ご不安な気持ちが強すぎて、話を受け入れにくい精神状況ではあったので
とりあえずご退院後の食事の注意点として、
塩分と水分、リン、カリウムなど注意すべき点を簡単にお伝えし
退院したら、ご自宅にも訪問させていただき、
担当ケアマネージャー様と一緒に、
配食以外のお食事のこともアドバイスに伺うことをお約束させていただきました。

その後無事退院されたので、昨日この方のご自宅に訪問させていただくと、
やはり病室では確認できなかったことがたくさん見えてきました。
病室でこの方は「おでんのレトルトがたくさんあって、そればかり食べている」と
おっしゃっていたのですが、実際に確認すると、
腎疾患の方向けの特殊食品のレトルトおでんでした。
その他、マクトンゼリーやマクトンオイルがありましたが
腎疾患ではない旦那様も一緒に食べていたりと
特殊食品ご利用の意味も把握させていませんでした。
ご本人様が特殊食品であるという認識がなかったので
実際に訪問しないと、気づけないことでした。

病院での新規訪問は、
ご入院中のご様子を看護師様から伺うことができたり
ドクター指示、血液検査や服薬状況などを確認しやすい環境というメリットがあります。
しかし、ご利用者様の状態によっては、
ご自宅での普段の生活のご様子を把握しにくい場合もあります。
退院後すぐにお食事をご用意させていただくことも多いので
病室での新規訪問はこれからも増えてくるのではと思っています。
病院だから確認できるメリットもきちんと生かし、
かつ、ご退院後のご自宅での生活をご入院中にもきちんと把握できるよう
もっともっと腕を磨きたいと思います!!

管理栄養士 寺田満里子

こんにちは。
めでぃ京都の寺田です。
8月に入り、これからが夏本番ですね!
トマト、なす、キュウリなど夏野菜が非常に美味しいと感じる今日この頃。
旬の野菜は特に栄養価が高く美味しいので
毎日の食事に積極的に取り入れていきたいですね!

さて、6月にお食事を再開されたT様。
以前は慢性腎不全でしたが、この6月から透析が始まりました。
昼食は、はーと&はあとと他社の配食、
夕食は毎日ヘルパーさんが来て食事を用意しています。
透析前は蛋白質35gというかなり厳しい制限だったので、
透析になって、蛋白質制限はどうしたらよいのかヘルパーさんがわからなくなっているとケアマネージャー様より相談をうけました。

『食事のことならお任せください♪』と
T様をご担当されているヘルパー様を集め、
T様の食事療養の勉強会をさせていただきました。

まずは、普段の調理の様子を伺うために
冷蔵庫の中を見せていただくと、
1つ15g程度に小分けされた肉、魚を発見!
普段はこれを2つ分、つまり30g程度を使って主菜を作っているとのこと。

これでは蛋白質が不足してしまいますし、
カロリー不足の原因にもなりかねます。

ですから、1つ15gではなく、25gに小分けして、2種類使うこと。
つまり、蛋白質は1食50g程度を目安に肉、魚を使っては?と提案させていただきました。

また、食事記録を付けておられたので、確認すると、
煮焚き物に偏っておられました。
ですから炒め物、揚げ物、焼き物も使ってバリエーションを増やしては?とお伝えすると、
『肉や魚も一度茹でてから調理するって聞いていたので…』との答えが!!

おそらくカリウム制限の事だろうと思い、
カリウム制限についてもどう認識されているのか確認すると、

『とにかくなんでも茹でる必要があると思っていたので・・・』と。

カリウムは、水に溶け出る性質があるので、
茹でこぼすと食べにくい食材はなるべく細かく切って流水にさらすこと、
肉や魚は、食べ過ぎないことでカリウム制限になること(リンの制限にもつながる!)
生果物は食べないで缶詰の果物にすること(汁はすててくださいね!)
を実践し
なるべくT様が満足できるように、
献立によって茹でこぼしと流水にさらす方法とを使い分けるようお伝えしました。

また『揚げ物はなるべくやめた方がいいとおもっていたんですけど…』
とのと質問をいただいたので、
カロリー摂取の必要性と現状はカロリー不足の可能性が高いことをお話しさせていたきました。
T様も揚げ物がお好きなようですので、揚げ物やごま油を使った料理もご提案♪
蛋白質があまり多くない間食もご紹介すると、
食べられるものが多くなったことに対して、T様も少し嬉しそうにされていました。
これからが楽しみですね!


T様のヘルパー様は、T様が慢性腎不全の頃から食事療養にかなり真剣に取り組んでおられたので、“制限すること”が先行しすぎてしまったようです。
ヘルパー様にとって、食事療養が必要な方への調理はとても難しく大変なことです。
でも調理方法があっているのか確認したり、普段の疑問を解消する機会が
とても少ないのでは?と感じました。
これからはご利用者様のヘルパー様が困っておられないか、
耳を傾けてみようと思いました。


今回の自宅勉強会は、ヘルパー様が普段感じておられることを聞くことができましたし
ヘルパー様が実践につなげやすい方法を一緒に考えながら話ができたので
とても貴重な機会でした♪

これからももっといろんな場で活躍できる管理栄養士を目指して、
今日も頑張ります(^_^)/

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美