柴田満里子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃはあと北摂の寺田です。

今日も澄み切った青空!
外の空気がとてもきれいです。


さて、はーと&はあとでは、ご利用者様のご様子を見守るために
お食事をお届けする配送員がご利用者様の様子を日誌に記録し、
担当栄養士と情報交換しています。

先日、
「Y様は、最近インターホンを押しても出てこられず、心配…。」と、
配送員から声が上がりました。
Y様は82歳・独居の男性、自立、少し難聴がおありの方です。

お独り暮らしなので、このような日が続くと、とても心配になります。

Y様のご自宅の近くはよくバイクで通ることが多いので
近くに寄った際はご自宅のインターホンを押してご挨拶に伺うこともあります。
突然の訪問なので、ご自宅にいらっしゃらないこともありますし、
出てきて顔を見せてくださることもあります。

今日もY様のご自宅の近くを通る用事があったので、
久しぶりにご様子を伺いにY様宅へ向かうことにしました。


Y様のお宅には、番犬がおり、Y様宅のインターホンを押すと
Y様より先に番犬が裏庭から出てきて迎えてくれます。
Y様が家から出てこられないときは、番犬が家の方を向いて
「ワンワン!!」と大きな声でY様を呼んでくださいます。

Y様がはーとをご利用し始めたころは、愛犬が吠える声と同時に家の中から出てくださったのに、
最近はインターホンを押しても出てこられなかったり、
ものすごく時間かかかるようになったように思います。

とても心配になりました。

この日も2回インターホンを押し、ご自宅にいらっしゃらないのかとあきらめたころに
家の中から出てきてくださいました。

「最近、お食事お届けする時に、配送員がY様とお会いしていないから、心配になって…」
とお伝えすると

「わっはっは。ちょっと寝てただけかもしれないね。
わざわざありがとう。そうやって見ていてくれているんだね。
できるだけ食事を受け取る時間には起きて受け取るようにしますわ」

とY様。

Y様は、特に不調もなくお元気でした。

ほっとしました。


ご利用者様の中には、体調が良さそうに見えても、
翌日急に入院されるというケースもあります。

ですから、お独り暮らしの方は、特にご体調に変ったご様子がないか敏感になる必要があります。

お食事をいつもお届けしているはーとの配送員は、
私たち栄養士よりもご利用者様と頻繁に顔をあわせ、ご利用者様のご様子を見守ってくれる重要な役割を担っています。

ですから、これからも担当栄養士だからこそ把握できる情報を配送員だからこそ把握できる情報を
上手に交換しながら
ご利用者様のことを見守っていきたいと思っています☆


はーと&はあと 管理栄養士 寺田満里子

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。

またいちだんと寒くなりましたね!
自宅では親戚の方から作っていただいたちゃんちゃんこを着て寒さをしのいでおります。
手作りのぬくもりがとても気に入っているのですが、今晩は寒さに負けて暖房をつけてしまいました。
暖房による乾燥に負けないように、体調管理にも気を付けていきたいと思っています☆

さて、先日久しぶりにご利用者様N様宅をご訪問させていただいた時のお話です。
N様はお独り暮らし、女性の方です。
膵臓、肝臓、腎臓が悪いため、塩分、脂質、蛋白質制限の必要があり、
現在のはーとの食種では対応できていないため、
はーとの塩分制限食をご注文いただき、ご自身で蛋白質(肉、魚、豆腐など)の量を半分程度残していただくことで食事療養を行っています。

 N様との初めての出会いは、入院先の病室でした。

病院におられたせいか、とてもはかなげな表情をしており、
「とにかくしんどいからよろしくお願いしますね」と聞き取るのが精一杯な位、
か細い声を出しておられました。
ですから私は在宅に戻られた後も寝たままの生活を強いられるのではないかととても心配でした。

それから約3か月、ドキドキしながらN様宅のインターホンを押しました。
中から「ちょっとまってくださいね~。入ってください~」と相変らず細い声。
玄関の扉を開けると歩行器につかまりながら立っているN様の姿がありました。

N様の姿をみて、私は驚きました!

「N様、とてもおキレイです!!」思わず、声に出してしまうほど、
以前のN様の表情とは異なり、顔色がよく、化粧もされ、明るい色の装いをされていたのです。

女性ですから、いつでもキレイでいたいというお気持ちがおありなのですね。

ニコッとされ、最近の体調のご様子、お食事のご様子等お話を話してくださいました。

しかし、N様のご体調は決して良い状態ではありませんでした。


「いつかは良くなると思って頑張っていたのに、一向に良くならない、悪くなる一方。
自分でできないことも増えてくるし。今の自分の状態が情けなくて…。
でもやらなければならないことはしっかりやっているんですよ」
 
N様は食事や栄養学の知識もあり、とても努力家の方です。

普段の朝食や普段使用しているドレッシングは使っても大丈夫か?など、
たくさん質問してくださったので、お答えさせていただきました。

ひと通り、お食事の話をし終わった後、

 「それにしても、最初お会いした時にもお伝えしましたが、N様、以前お会いした時よりもとてもおキレイになられて、私、本当にびっくりしたんですよ」とお伝えすると、

「私、元気な時は、フラダンスを教えていたの。
だからもともと派手はお洋服や明るいお化粧がすきなの。そういってくださってとっても嬉しいわ。
この身体ではもうフラダンスもできないけれど、気持ちは明るく生きなくちゃ。
そのためには元気が必要だしはーとさんの食事はかかせないんですよ」


N様の前向きな姿に、私は感動しました。

身体が辛くて何もかも嫌になることがある。
でも自分の気持ちを維持するポリシーを持って生活すれば、前を向いて生きていける。
食事は、そのポリシーを維持するためにも欠かせないものなんだ。


また、大切なことを教えていただきました。


はーとのお客様にはいろいろな人生感をお持ちのお客様がいらっしゃいます。
ご利用者様の生活、人生を少しでも豊かなものになります様
私たちは食事を通じてサポートさせていただきます!!

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
11月3日は文化の日。
お休みを利用して、福井へ行ってきました。
遊覧船にのって奇岩や洞門を見る「蘇洞門めぐりクルーズ」
というものに乗ろうと思い出掛けたのですが、
強風のため、欠航…(><)
せっかく遠出したのにとても残念でした。。。
でも帰り道に、野生の猿にばったり出会ったり、うっすら色付き始めた山々の紅葉を見ることができたので、よい休日を過ごすことができました♪

さて、先日新規訪問させていただいたN様(女性、64歳)ととても熱心な担当ケアマネージャーH様のお話です。
N様は膠原病をお持ちで、たくさんの薬を飲まれています。
もともと肉類が食べられなく、食に対する意識も低いお方です。
何年か前に旦那様を亡くされ、お一人暮らしのせいか昼も夜も食事が粗末になっています。

そんなN様に対して、Hケアマネージャー様はN様になんとか食事に興味を持ってもらいたい、
薬を少しでも減らして、もっと元気になってもらいたい!という強い想いを持っておられました。

「はーとさんからもN様に食事の大切さを伝えてもらいたいし、
N様に合った食事を時々でよいからN様に食べてもらいたい」というHケアマネージャー様からの強い要望をうけ、
Hケアマネージャー様同席のもとN様にお会いすることになりました。

N様の食生活をお伺いすると
「朝食はパンとバナナだけ、昼は麺類など簡単にできるもの、夜も簡単に済ませることが多いから適当に…。」
と、あまり蛋白質が取れておらず、バランスが整っていない様子。

「膠原病を改善するためにもバランスのよい食事をとって身体の免疫力を高めましょうね」
とお伝えしましたが、
N様の心には届いていない様で…。

するとHケアマネージャー様が
「Nさんは今たくさんの薬を飲んでいるでしょう?
私は少しでもNさんに薬の量を減らしてもらいたいんです。
Nさんが昔からお肉を食べていないことも知っているし、用意するのが大変なことも知っています。
でも、N様はまだ若いですし、これからもっと元気になってもらいたいんです!
だから身体を作る素となる食事に少しだけ目を向けて、興味を持ってもらいたいんです!!!」


Hケアマネージャー様の言葉には、N様をなんとかしてあげたい、
食生活を見直してもらいたいという気持ちが強く込められておりました。

結局N様はHケアマネージャー様の想いを受け取ってくださり、
健康バランス食の献立を見ながら、食べたいと思う日だけご注文いただくことになりました。

「食べたいと思う日だけでもきちんとしたお食事とって、まずは今の状態より少しずつ体の状態を良くしていきましょうね。」
こんな形でN様とはーととのお付き合いが始まることになりました。

N様がはーとを利用されてから約1週間が経ちました。
美味しく召し上がっていただいているようですし、
自分が元気になるために必要なんだときちんと理解されておられました。
よかったです!
これから気持ちが続かない時があるかもしれませんが、
一緒にサポートさせていいただきたいと思います!


今回Hケアマネージャー様と一緒にN様をご訪問させていただいたことによって、
ご担当者様を想うケアマネージャー様の強く熱い気持ちを近くで垣間見ることができました。

私ははーと&はあとの相談員としてまだまだ未熟です。
でも、ご利用者様やケアマネージャー様のお役に立てるよう
自分ができることを、もっと表現できるようになりたいと思いました。
そして、Hケアマネージャー様のように、心を動かすことができる熱い相談員になりたいと思いました!

がんばります!

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
前回のブログを書いていたころうっすらと色づいてきたイチョウが
そろそろ銀杏の実の香りを漂わせるようになりました。
順調に秋は近づいているようです。

銀杏を見ると私は自分の通っていた幼稚園時代を思い出します。
グラウンドの後ろには大きなイチョウの木が何本もあり、
秋になると地面が一面黄色いじゅうたんになるのです。
子供のころはあの銀杏の実の臭さが苦手だったのですが、
木を蹴ったり揺らしたりすると
ボテボテ…!と銀杏が落ちてくる様子が面白くて
力いっぱいイチョウの木の揺らして遊んでいました。

あれからもう約20年近く経つけれど、あの頃の記憶は鮮明に覚えています。
(大好きな遊びの一つだったから…)

あと20年後には、今見ている吹田のイチョウの香りと景色を
鮮明に思い出せるかな~
せっかくバイクで外を走っているのだから、
吹田の大好きな景色をたくさん発見していきたいと思っています♪

さて、肝硬変由来の糖尿病をお持ちのM様のお話です。
M様はとても几帳面な性格の方。
初回訪問の時、病院でもらってきた糖尿病交換表の単位が書かれた指示表を持ってきて
「この通りやらなければいけなくて、頭が痛くなりそう…。だから少しでも楽できればと思って連絡してみたの。」
とお話ししてくださいました。

M様は病院で言われた通りに何とかしなくちゃいけない!!という意識を非常に強くもっておられる
とてもまじめな方です。

ですから
少しでも気持を楽にしてあげたいと思い
「はーとの食事を目でみて覚えて、目安量を自分でわかるようになることを目指しましょうね。あとは食事時間をできるだけ決めて規則正しく召し上がってくださいね」
とお伝えし、はーととのお付き合いが始まりました。

それから約1か月ほど経過し最近のご様子はいかがかと気にかかり、再訪問させていただきました。
「この1か月病院には行ってはいないけど…なんだかわからないこともいっぱいあるし
この表の意味も分からないし、夫の介護があるから食事の時間もずれることがよくあるし、自分ではきちんとやらなきゃいけないという気持ちはあるのだけど、しんどくなって…」

M様はご不安な気持ちが強い様子。
でもお話を聞いていると、ご飯の量もきちんと守っているし、糖尿病交換表の使い方もしっかり理解されているのです。

ただ、ほんの少しわからないことがあったり、できないことがあると、
とても不安を感じてしまい、精神的にご自身を追い込んでいる様子が伺えました。

なんとかその不安な気持ちを取り除いていただきたいと思い
「M様はきちんとご理解されているのですね。でも、もう少し力を抜いても大丈夫ですよ。
量れないときは、はーとの食事の量を参考にしてくださいね。M様本当に頑張っていますから…」と
何度も何度もお話しさせていただいきました。


するととてもホッとされた表情で
「そういっていただくだけで心が軽くなります。どうしてもこの通り(糖尿病交換表)にやらなくちゃいけないと思えば思うほどわからなくなっていたから…」

この時私は、何とかM様の心の重みを取り除いてあげたいと必死でした。
ほんの少しでも私の気持ちが伝わっていれば、それだけで十分です。

きっとM様はまた不安に思うことがでてくるかもしれません。


少しずつ、時間をかけてでも、
M様の心が軽くなるように
お手伝いさせていただきたいと思いました。

M様、また不安になったらいつでもご連絡くださいね!


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。 今日もさわやかな秋晴れ!気持ちのよい一日でした。
バイクで走っていると、ちらほらとイチョウが黄色く色着いてきています。
吹田エリアを担当して初めての秋。
イチョウ並木がまっ黄色に色づく日が待ち遠しいです♪

さて、今日は7月にお会いした糖尿病をお持ちの87歳の女性のお話です。
お一人暮らしですが、息子さまご家族が近くに住んでおられます。
普段はご自身でご用意されたり、お嫁様が自宅のおかずの余りをお届けしたりしていますが、
同居しているわけではないため、毎日Y様にお食事をご用意するのが難しいし、
お嫁様宅のお食事は成長期の息子様向けのカロリーが高く味の濃いものであることを気にされ、
Y様の身体のことを思ってはーとに連絡をくださいました。

Y様は、普段は三度の食事以外に、冷蔵庫の中のものを好き勝手食べてしまいます。
軽い認知症もありますが、ご自身で調理できないわけではなく、ご自身で買い物にも行けるため、
頻繁に出歩き、好きな食べ物をたくさん買ってきて冷蔵庫にしまい、
好きな時に食べてしまう癖があるそうで…

HbA1cは9.1!

決して良い値ではありません!
というか、とても高いです!

今の状態をお嫁様にもご説明し、はーとのお食事で食事療養を始めることになりました。

Y様は認知症があるため、ご自身で管理するのは難しいことから、
お嫁様も、すぐにつまめるおやつや常備食は買わないようにすること、
Y様の目につくところに置かないこと、
そして、定期的に冷蔵庫をチェックし、
Y様がご自身でおやつを買ってきたときは、こっそりと没収するように
お伝えしました。

最初は週に2回程度から始めましょう!
と言っていましたが、
Y様は2回もお弁当を食べるなんて…と、ご不満の様子。

ですから、
「まずははーとのお食事に慣れていただきましょうね!週1回からでも大丈夫ですよ」
とお伝えし、週1回に減らし、様子を見ることにしました。


その後Y様は、はーとのお食事を受け入れてくださったようで、
今の気分を害さないよう、
週に1回だけ、
このままはーとの食事を食べていただくことになりました。


それから約2か月ほどが経過し…


久しぶりにY様のお嫁様にお電話させていただき、
Y様のご様子をお伺いしました。

すると、
以前は9.3だったHbA1cが、昨日の血液検査では7.1まで下がったとのこと!

Y様は「私は糖尿病だからしょうがないのよ…。週1回だし」と言いながら
はーとの食事を薬だと思って食べてくださっているようです。

いままで問題だった冷蔵庫の中のおやつは、お嫁様がきちんと管理してくださり、
自由に間食できない環境を作ってくださったようです。

「たった週1回のことなんですが、
その1食で、母(Y様)が自分は糖尿だと認識する機会にもなるみたいですし、
また家族も食事療養しなきゃ!と意識できるので
助かっています。
本当はもっと母にはーとさんの食事を食べてもらえると助かるけれど、
やめるって言い出したら困るので、このまま週1回で続けさせてもらいますね。」

Y様やY様のご家族にとって、週1回のはーとの食事が、
「糖尿病の注意報」のような役割を担っているようです。


これからも、細く末永くお付き合いできるとうれしいです!

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

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