柴田満里子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
つい最近まで真夏の暑さが続いていたのに、ようやく秋の涼しさを感じるようになりました。
秋という季節はいつも寂しさを感じ、あまり好きではないのですが、
真夏が長かったせいか、待ってました~♪
と嬉しくなります!

さて、今日ご訪問させていただいたT様は30年前から糖尿病をお持ちでインスリン治療中の方。
HbA1cが以前は6.5前後だったのに、7.0に上昇したことがきっかけで配食をご検討されました。
…が、よく話をお伺いすると、何やら勘違いをされているご様子。

「真空で届けてくれるんでしょ?朝ご飯が欲しいのよ」

はーと&はあとのお食事は、冷蔵でお届けしますし、昼食と夕食のご用意をさせていただけますが・・・

何やらはーと&はあとのパンフレットの間にはさまっていた他社さんのパンフレットをみてご連絡くださったよう。

でも!
これも何かのご縁ですね。

そのままT様とお話しさせていただきました。

なにやら糖尿病の合併症である網膜症と神経障害が進んでおられるよう。
「左目も見えなくなってきているし、手足もしびれているのよ…壊疽になってしまうかもしれない。
糖尿病ってほんといやね…」

T様は病気の怖さを実感してはいるものの、
今まで糖尿病の教育入院はいやだといって受けてこなかったり、
インスリンを自分の判断で増やしたり減らしたり、
朝起きるのが遅く、朝と昼ご飯が兼用のことが多く、1日2食になったり
さらには時々低血糖がおこることもあるそうで…
問題点はたくさん。
全然血糖の管理ができていないようです。


まずは、
朝食を食べること
夕食は食事時間を決めて食べること
そして昼食ははーとの食事をご利用いただくこと

から始めてみましょう!
とお話しさせていただきました。

朝食に関しては、ちょっと無理かな…といった反応ではありましたが、

「1か月後、HbA1cが7未満になることを目指して、がんばってみましょうね。」
とお伝えしたところ、

「ありがとうございます」と一言,笑顔を見せて下さいました。


T様はもともとはーと&はあとの食事をご利用されるつもりではなかったようですし、
もしかしたら今も半信半疑であるかもしれません。

でも、T様はカロリー調整食1600kcalを毎日昼食時にご利用されることを決めてくださいました。

きっかけは何であれ、
はーと&はあとで食事療養してみようかなと少しでも思っていただけたなら
ここからがスタートです。

訪問時に上手くお伝えできなかったこともたくさんありますし、
長くお付き合いができるよう、これからサポートさせていただきます!!


私事ですが・・・
この度地元北海道で結婚式を挙げさせていただきました。
今まで育ててくれた両親はもちろん、なかなか会うことができない祖父母、親戚、友人、そして新しく家族となる主人の家族…
皆様に見守られる中、幸せな時間を過ごすことができました。

長期のお休みをいただいた上、電報・お祝いをくださったはーと&はあとの皆様、
心よりお礼申し上げます。

お祝いでいただいた「Fisslerのお鍋3点セット+栗原はるみさんの調味料」です。
料理上手を目指して頑張ります♪
本当にありがとうございました!

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はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
少しずつ肌寒くなってきましたね。
今日はバイクで走っていて気持いい~♪♪
・・・と油断していたら、まさかのにわか雨!
バイクにつんでいた上着と書類の一部がびしょ濡れになってしまいました。
天気予報では雨ではなかったと思ったのですが。
梅雨以来気を抜いていましたが、
いつでも雨対策はしていないといけないですね!

さて、吹田市にお住まいのU様。
2008年に約1ヶ月ほどご利用いただいていた方が、
約2年ぶりにご利用したい、と再開の連絡をいただきました。
当時の担当は大都さんだったので、
担当のご挨拶も兼ねて、ご自宅へ訪問させていただきました。

U様は糖尿病をお持ちです。
8月の血液検査の結果、HbA1c(1~2ヶ月の血糖の平均を表す指標)が8%!
かなり高値だったので、
もう一度はーとの食事で食事療養をきちんとしようと思ったのだとおっしゃってくださいました。

U様の食事を作る奥様は、とてもしっかりした方で、
病院で受けた栄養指導に忠実に、食材は全て量っておりました。

「食パンはいつも90gになるようにきちんと切っているの。それで大丈夫かしら?」
「バナナは皮なしで100gでよいのかしら?」
「お野菜も100g程度で大丈夫かしら」
「毎日3000~5000歩歩くようにしているのよ」
「あの人、イチジクが好きだから食べさせたいんだけど、イチジクは食べてもいいのかしら?」
・・・

終始質問攻めでした!

U様の奥様とお話していると、熱心さがよく伝わります。

「旦那様に少しでもよくなってもらいたいから、頑張りたいんだけど、
やっぱり少ししんどくて・・・」

奥様はもう80歳になられるのに、旦那様のために本当によくやっておられます。

「はーとのお食事がある日は、奥様少し楽できますね。」
とお伝えすると、少しほっとしたご様子。

旦那様の好物のイチジクに関しては、
「イチジクを1個食べる日は、バナナはいつもの半分に減らしましょうね。
あとはいつも通りで大丈夫です。」
とお伝えすると、
U様は、「1個は食べてよいのか」と満足気な様子。

1ヶ月後にまた血液検査をするそうなので、
また1ヵ月後にお会いする約束をしました。


そして1ヵ月後・・・

血液検査の結果を見せていただくと・・・

8%だったHbA1cが7.6%に減っていました!!

1ヶ月前にお会いしたU様は、終始厳しい表情だったのに、
この日は、うっすらと微笑んで迎えてくだいました。

「1ヶ月頑張りましたから。間食も今はしていませんよ」と、
自慢気に話してくださいました。

奥様もほっとしたご様子。

頑張りすぎでパンクしないように、
奥様と二人の生活を楽しみながら
糖尿病と付き合っていいましょうね。

こうお伝えし、U様宅を後にしようとした時、

「また寄ってな」

とU様が私に声をかけて下さいました。

厳しい表情のU様がかけてくださった関西弁のこの言葉が
妙に暖かく、
私の心を和ませてくれました。


はーとに入社して、約半年が過ぎようとしています。

うまくいくことばかりではないけれど、
うれしいことも、少しずつ
増えてきている今日この頃です。


はーと&はあと 管理栄養士  寺田 満里子

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
今日は久しぶりのにわか雨。
といっても雨具を用意しなくても良い位の微々たる雨。
梅雨の時期、あんなに嫌だった雨も
こう毎日暑い日が続くと、気持ちよく感じられます。
いつもよりわずかにひんやりとした空気から、秋の訪れを少しだけ感じました。
とはいえまだまだ暑い!
風邪を引かないよう体調管理には十分気を付けましょう!

さて、大都さんのブログにもあったように、
先日「嚥下について」の勉強会に参加させていただきました。
この勉強会がきっかけで、
自分の担当エリアに、実際どのくらい嚥下食を必要としているのか疑問に思い、
事業所を訪問させていただく際、いろんなケアマネージャー様に
ご担当されている方の中で嚥下にお困りの方はどの位いらっしゃるのか?
誰が介護されているのか?
どのような食事を召し上がっているのか? 等
質問させていただき、お話を聞かせていただきました。


その中で、ある事業所のケアマネージャーのK様から、
ペースト食で療養をし続けた一人のお嫁様の印象深い事例を話してくださったので
紹介させていただきます。


A様は97歳。奥様と息子様はお亡くなりになり、現在お嫁様とお二人暮らしです。
ご高齢ということもあり、嚥下機能の低下がみられ、
ある時、誤嚥性肺炎を起こし一時ご入院となりました。
褥瘡もあり、もうターミナルケアとして見守っていきましょうという方向でまとまり、
A様はご自宅に戻られることになりました。

お嫁様は、どうしても口から食べ続けてほしいという気持ちが強く、
お義父様のために、毎食ミキサーでペースト状の食事を作り、食べさせていたそうです。
その食事は1品1品小鉢に入れられ、それぞれの味がきちんとわかるように、
丁寧に作られていたそうです。

食事支度の時間は毎食1~2 時間。

すると、なんと!1か月継続していると
A様の褥瘡が除々に治り、皮膚がきれいに再生し、完治したというのです。

さらに以前はか細かった声にもハリが戻り、
ご体調は回復に向かっているというのです。

一度はターミナルケアで…と考えていたほどの状態だったのに!

あきらめずに食事を用意し食べさせ続けたお嫁様のお力、
そしてA様をとりまく介護スタッフが協力して支えたおかげだと
ケアマネージャーのK様は本当にうれしそうにお話してくださいました。

A様のお話を聞いていると、口から食べることの大切さ、
そして一人の人を支えるご家族様やスタッフの力を改めて実感します。


今回私が「嚥下についての勉強会」で経験した食事介助はとても大変で、
思うようにうまくいかず、本当に食べてもらえるのか、何度も諦めそうになりました。
私が担当させていただいた方も約1時間半かけて完食してくださったのですが、
食べ終わった瞬間、感動と安堵の気持が湧いてきました。
おそらく、慣れていない私の食事介助は
スプーンの向きが変だったり、一口分の量が多かったり、
口に入れるタイミングが合わなかったりで、ご本人様を困らせてしまっていたかもしれません。

ですから、食事介助する人とされる人が心を通わすことはとても大事だと感じましたし、
A様の事例でも、食事支度をしておられたお嫁様のお義父様への
深い思いやりの心があったからこそ
起こり得たのではないかと私は思っています。


今後はーとの一員として、どのような背景をお持ちの方にお会いできるか未知ですが、
嚥下にお困りの方に出会う機会も増えてくるのではないかと思います。
これから出会う一人一人との出会いを大切にし、きちんと対応できるように
たくさんの経験をしていかなければいけないなと感じた
貴重な機会となりました。


はーと&はあと 寺田 満里子

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
毎日暑い日が続きますね。
日焼け対策をしっかりやらなきゃと思っているのですが、
ついつい手を抜いてしまう私。
手の甲は徐々に焼けてきたことは自覚していたのですが、
ふと足元を見ると…、パンプス焼け!
ちょっとかっこ悪いです(笑)  
これから足元にも日焼け止めを塗るようにしようと思います!

さて、肝硬変を患い、入退院を繰り返しているS様、女性のお話です。

大阪市内に住む娘様からのご依頼を受け、本来ならば、ご自宅にご訪問させていただくのですが
娘様はお忙しくて都合が合わなかったので、
お電話でお話を聞かせていただくことにしました。
入院時の病院での指示は、エネルギー1600kcal、蛋白質30g、塩分6g  
S様宅には低たんぱく米がたくさんあるようなので、
ご自宅にある低たんぱく米とはーとのお食事で食事療養をしていだだくことになりました。

しかし、ご退院されて3日もしないうちにまたすぐ入院されたと連絡をいただきました。

肝性脳症を起こされたとのこと。

もしかして蛋白質をとりすぎている??

とても心配になりました。


2週間後には退院されたので、
担当ケアマネージャーのO様にS様のお食事のご相談をさせていただこうと思い訪ねると、
ちょうどS様のお宅へ訪問するところ。
「よければ一緒にS様のところへ行きませんか?」と言っていただいたので
「ぜひ!」
O様と一緒にS様宅をご訪問させていただきました。

初めてお会いするS様はとてもやさしそうなお方。
部屋には食品成分表や料理本が置いてあり、食事に気を使っておられる様子が伺えました。
はーとのお食事以外の話を聞いていると、蛋白質をたくさん食べている様子もなく、
昼食も夕食も低たんぱく米を使っているから、さほど蛋白質をたくさん食べている様子も伺えない。

すると旦那様が、「しょっちゅうその辺にある袋のお菓子食べてるんや」
どれ??

みせていただくと、一袋蛋白質1.3gのお菓子がベッドの近くにたくさん…

ほかにどんなものを間食で食べているんですか?
「スティックになっているヨーグルトとかしょっちゅう食べてるねん」

それもみせていただくと、蛋白質2.1g!

しまいには、テーブルの上にある裂きイカを指さして、「これも…」!!

「イカはカロリーないから大丈夫でしょ?」

いえいえ、カロリーもありますし蛋白質多いです!!


旦那様には、これらのおやつを奥様の見えるところに置かないようにしていだくようお伝えし、
間食するときは、食品の裏に書かれている表示を見て、
蛋白質0~0.5g、塩分量が少ないものを食べていただくようお伝えしました。

間食がたんぱく質とりすぎの原因だったようです。


今後も継続してフォローしていきたいと思っていましたが、
その翌日、S様は救急車で運ばれ
緊急入院されたと連絡が入りました。

S様は入院される前夜、アイスクリームなど冷蔵庫の中のものを
たくさん食べていたそうです。

食べ物があるとついつい手が伸びしてしまう。
そのお気持ちはよくわかりますし、
S様は気持ちのコントロールがうまくいかない状態だとおっしゃっていました。

だから、買わないことが一番です。

今後ご退院されたら、買い物する時の注意点を
ご家族の方にお話しさせていたきたいなと思っています。

一刻も早くS様のご体調が回復し、ご退院できますように。


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

めでぃ北摂の寺田です。

お盆ですね。
私の地元北海道では、お盆があけると夕方の気温が急に涼しくなり
夏の終わりを感じるのですが、
北摂エリアはどんな気候になるのでしょうか。
台風の影響も心配ですが、過ごしやすくなってくれることを期待して、
吹田の街を今日もバイクで走ります♪


さて最近私は、より多くの方にはーと&はあとの事を知っていただきたいと思い、
薬局にもパンフレットをお渡しさせていただいております。

最初は、対応してくださる薬剤師様は、
薬局にどうして配食?というような反応をされることが多いのですが、
利用者様のお話をさせていただくと興味を示してくださることが多く、
私も改めて薬と食事の関係性について考えさせられる機会となっています。


ふと、以前訪問した利用者H様のことを思い出しました。

H様は最初健康食を希望されていたのですが、お話をお伺いしていると、
「薬をたくさん処方されていているから薬を飲むのが嫌になり、毎日きちんと薬飲んでいないのよ…」

お薬手帳を見せていただくと
10種類以上あるお薬の中には血糖降下薬が処方されており、
さらに糖尿病性神経障害のためのお薬を処方されているのが発覚しました。


「もう糖尿病歴は長いからちゃんとわかっているし、年だしそんな薬ばかり飲みたくない。。。」

HbA1cをお聞きすると、8.9だったとのこと。

せめて血糖降下薬はきちんと飲んでいただきたいと思い、
「血糖を下げるお薬はどれだかご存知ですか?」とお伺いしてみると、
「いっぱい薬があるからわからないのよ…」と。


お薬を処方される場合、
飲み方と効果がわかりやすく書かれた用紙が一緒にお渡しされている場合が多いので、
その紙に従ってご説明させていただきました。

「血糖を下げるお薬はこれとこれですからね!」と念を押させていただきました。


説明書きが手渡されていても、処方されるお薬が多くなると、
忘れてしまったり、薬を飲むこと自体嫌になったりするのですね。

1日のお薬の量の多さを見せていただくと、その気持ちもわかるような気がしました。

結局H様は、週3回ですがカロリー調整食を食べていただくことになりました。
2世帯で妹様が一緒に住んでいるので
妹様もお薬の飲み忘れがないように気にしてくださるとおっしゃっていました。


ご利用者様ご自身の病状を悪化させないために、
私たちはお食事の面からお手伝いさせていただきますが、
ご利用者様の病状を取り巻く要素は様々です。

食事の面からだけではなく、多方面からご利用者様のことを考えられるように、
いろんな職種の方に出会って、協力して支えられるようになりたいと思いました。


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美