糖尿病の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは!京都管理栄養士の寺田です。
すっかり秋の風が吹くようになりましたね。
今日は一日雨。
バイクにのっていると体が冷え切ってしまいました(><)
風邪をひかないようにご注意くださいませ☆


さて今回は、7月29日のブログ『みんなで一緒に☆』という題名で紹介致した
M様のお話しの続きを報告いたします。

M様は糖尿病性腎症の女性、認知症が少しあります。
一日をほとんどをベッドの上で生活されています。
以前は間食が多くて血糖コントロールが上手くいかなかったのですが
最近は間食もかなり減り、ヘルパー様も食事に気を付けて調理しておられるので
かなり食環境が整ってきています。

前回の訪問の時に食事記録をみせていただいたところ、
昼食が麺類だけになることが多く、バランスの崩れを改善することを提案しました。
そこで、『昼食では、「麺類+サラダ+マヨネーズ」にしてバランスを整えましょう』
と目標を決めていました。

それから約2か月の間、ヘルパー様が麺類のほかに昼食用に小鉢1つ分の野菜サラダ+マヨネーズを用意し
昼食のバランスを整えて過ごしていただきました。


昨日、血液検査が出たということで、担当の看護師様より電話をいただきました。

『M様の状態は、おかげ様でよくなっているんですよ~!!』と。

話を伺うと、
腎機能やや回復(Cr2.27⇒2.20、BUN52.5⇒52.1)
HbA1c7.0⇒6.3%、
利尿剤が少し減り、むくみも無しとのこと。

看護師様から
『昼食に野菜をプラスしたことで、少し状態が良くなってきたのかも?
お昼のバランスを少し変えただけなのに、やっぱり野菜の効果って大きいんですね~!』

食事療養の効果を実感していただいたようです☆


食生活が徐々に整ってきたので
次の目標はM様の体重を少し減らすことです。

来週以降、担当者会議が開催される予定です。

現在の新たなの改善点をみつけ
実践できる行動目標を立てていきたいと思っています!


『やっぱり食事って大事なのね』という言葉をいただくと
とてもうれしく、管理栄養士としてやりがいと感じる瞬間です☆

この言葉をたくさんのご利用者様からいただけるように
10月からも安全運転でお客様の元に走っていきたいと思います♪♪


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

めでぃ京都の寺田です。
真夏のような暑い日が続いたかと思えば、
今度は台風が猛威をふるっていますね。
毎日天気予報から目が離せませんっ。

さて今日は、糖尿病をお持ちの努力家のご利用者様の話です。
67歳、男性、前に糖尿病と診断され、入院経験があります。
7年前は77kgでした。
病院からすすめで、
はーとの食事を夕食毎日ご利用を開始されました。

本来であれば、お食事をお届けさせていただく際に
配送員とコミュニケーションをとっていただき、
ご病状の経過を確認していただくのですが、
この方はまだ若く、頻繁に外出するので
お食事のお手渡しではない方法をとらせていただいております。
ですから配送員とも話す機会がほとんどなく、
しかも、電話をしても、不在がちで連絡が取れず、
この方がどのような状況で、どのように過ごされているのか
把握することができていない状況が続いていました。

今年に入り、栄養コントロール食の方には
必ず3か月に1回のフォローをさせていただく方針になったので、
『連絡が取れない』と言っている場合ではなくなりました!!

なんとしても、この方の状況確認と、フォローをしなくては!と思い
自宅へ何度か出向いたり、電話をかけたりを試みてきました。
しばらくはなかなか連絡がつかなかったのですが
今から3か月ほど前、ようやく電話がつながり、お話しすることができたのです。

7年前は77kgだったので、
HbA1cも悪化しているのでは…と予想しながら伺うと、
なんと、現在の体重は58kg!HbA1cは5.8と安定しておりました。
血糖コントロールの服薬は一切ないとのこと。

『すごいですねえ、どのようにすごされてきたのですか?』
と伺うと、
夕食は、はーと&はあとの食事を食べ、
好きだったおやつは一切禁止、
更に雨の日以外はほぼ毎日最低1万歩の散歩する
といった生活を実践し、ずっと継続させてきたというのです。

糖尿病と診断されたことがとてもショックだったのでしょう。
始めの病院での診断時に食事療養と運動の必要性をきちんと理解し、
自分の欲に負けず、がんばってきたのだと話してくださいました。
『これからも継続してくださいね。』
と励ましの声かけをさせていただき、次回フォローの約束をさせていただきました。

それから3か月が経過し、お電話で再びフォロー。
体重とHbA1cを伺うと、
体重は58kgと維持、HbA1cはさらに下がり5.7となったとのこと。
食事も運動もばっちり継続してます!
と嬉しそうに話してくださいました。
主治医の先生からも、
『本当に素晴らしい。7年前、君と同じ状況だった人の半分は再入院したり、合併症を併発して苦しんでいるよ』
と言われ、
ご自身のやっていることは間違っていなかったということを確信し、
とても誇らしく感じておられるようでした。

更に3か月後の目標は、
『運動と食事療養を継続し、配食の頻度を週7回から4回程度まで減らし
自分で用意できるようになる』と決めていただき、
くれぐれも無理はしないことと、風邪をひかないようにと
念を押させていただき、これからの3か月をすごしていただくようお伝えしました。


この方のように、食事療法と運動療法を継続し、
状態を維持されている方は他にも何名かいらっしゃいます。
これは決して簡単なことではありませんが、
このように、努力して結果を出している方がいるということは
他のご利用者様にとっても励みになると思います。
『糖尿病は一生治らないし…』と落ち込んでいる他のご利用者様にも
どんな小さなことでも実践し、継続すれば結果につながるということを
もっともっと伝えていきたいと思いました。

『継続は力なり』
私の好きな言葉です!

はーと&はあと
管理栄養士 寺田満里子

こんにちは。北摂の島田です。

朝晩すこ~しだけ涼しくなってきたのでしょうか。まだまだ残暑がきついです。
気がつけば、誕生月をむかえまたひとつ歳をとってしまいました。
今年からは健康診断の項目も増えるみたいで(いやだなぁ)
体にガタがこないよう、これからも健康第一に活動していきます。

さて、日々クリニックや在宅の指導で患者さまや利用者の方が
ご自宅でどのようなお食事のされているかをお聞きしていますが
とても、多いと実感するのが麺類とパン食、さらに粉ものです。

関西という地域性もあり、麺(とくにうどん)と粉もの(お好み焼きなど)が多いのは
なっとく感ありますし、朝はどうしてもパンというのが楽だというのも
なっとくできます。

しかし、ご存知のとおり麺やパンは単品食という、それだけ食べて
副食がない食事になりやすく、バランスや栄養がしっかりとれる食事と
いえません。

朝がパンで、昼は軽めのおうどんや素麵だけでは栄養不足は当然で
カロリーの摂りすぎはなくても糖質だけに偏った食事になり血糖も不安定になりやすいです。

うどん好き、麺類好きの方ご注意ください。
人口10万人あたりの糖尿病率はうどん文化の横綱、徳島、香川県がトップです。

2011年8月末 新聞からの抜粋
『香川県が糖尿病対策に力を入れている。厚生労働省による2008年の調査で、
糖尿病治療を受けている推定患者数を人口10万人あたりで示した「受療率」が、入院、外来を合わせ、初めて全国ワースト1となったためだ。
 食事の不摂生や運動不足が影響するとされていることから、県は、医療機関での栄養相談や、野菜摂取量の増加、運動不足の解消につながる取り組みなど、病気の改善、予防に向けた対策に躍起になっている。
 受療率は、厚生労働省が3年ごとに全国の都道府県で調査している。県の同率は、05年までは220~250人で推移してきていた。しかし08年は314人に急増。全国平均の168人を大きく上回り、1996年からワースト1だった徳島を抜いた。
 県健康福祉総務課は、直接的な原因についてはわからないとしたうえで、うどん文化の中であまりかまない「早食い」傾向がみられることや、野菜摂取量や運動不足が影響しているのではないかと推測する』

香川、徳島だけでなくうどんは大阪・京都人もよく食べる文化食。
そんな大切な文化食を糖尿病や生活習慣病の原因だと悪者扱いされないよう
食べ方の工夫や、副食とのバランスを提案していきたいものです。

※糖尿病が多い香川、徳島だと在宅食事療養サポートサービスのニーズは高い?


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『食事療養をお届けするのだ』でもご紹介しています。ご覧ください。

こんにちは。カスタマーセンターの山村です。
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先週の日曜日、炎天下の中、友人と滋賀県のマラソン大会に参加してきました。
写真は閑散としていますが、2000人くらいの参加でした。
走った後は、食欲増大です。
最近はスポーツ店でランニングウエアを見たり、買うのが、とっても楽しみになってます。

週1回、クリニックの栄養指導にも行ってます。

50歳代、男性、糖尿病、在宅でパソコンを使っての仕事をされていて、夜中までパソコンに向かってられる日も多い。
仕事を持つ多忙な奥様と女子大生の娘様との3人暮らし。
性格、温厚。
働き盛りの中年男性。
病状はHbA1C11.7%⇒6.7%に。がしかし、ここ最近、仕事が在宅なので、すぐ手の届くところにスナック菓子があり、昼食は奥様が仕事で不在なので、自分で作るには大変面倒くさく、菓子パンをかじってみたり、ちゃんと食事をされていない様子。
なので、次の検査で数値が上がっているような気がします・・・と。
妻は忙しく、食事の管理は自分でするしかないし、家族が揃って食事ができるのは
週末だけ・・・と。少し寂しそうでした。

合併症の話しをとっても脅しながら話しました。
本人様はおっしゃいました。『自分でもわかってます。やるべき事もわかってます。』
こうやって、話すととっても『危機感をおぼえ家族のためにちゃんとしよう、悪化は絶対嫌と思います。定期的にあなたと話しがしたい、私のダメさ加減を申し訳ないがいちいち指摘して欲しい。家族に迷惑はかけたくない。デザインの仕事なので、もし眼に合併症でもきたらおしまいだ・・・』と。
身を乗り出して訴えてこられました。他の同年代の方の症例もとっても気にされてました。
症例はいっぱい話します。
危機感と安心感をその方の病状によってお話するのが管理栄養士の仕事です。
折角会えたので絶対、病状悪化せず在宅で仕事もして家族で平穏に暮らしていただく事が私の一番の目標であり、やりがいです。


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夕食の用意をしている隙間で、小学6年生の娘が1人でちゃっちゃーとすばやくケーキを作りました。手際のよさにびっくりです。負けた・・・(苦笑)おいしい☆
料理やケーキ作りにとっても興味があるようです。
 
               はーと&はあと 管理栄養士 山村 豊美

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

暑い日が続く中、ヘルメットをUVシールドに変更しました。
いままでの透明シールドではなくUV!
すばらしい威力で灼熱の太陽光線を防いでくれます。
最近はロングランが多い訪問スケジュールですが
透明シールドに比べて汗をかく量が1/3ぐらい(体感レベルで)の快適なバイク走行。
もっと早くに変えていればよかったと後悔しつつ快走している夏です。

さて、そんな遠距離走行の果てに訪問したエリア最西部の淀川区のMさま。

訪問時間が夕方だったため夕食の用意をされているところに
おじゃまして相談訪問させていただきました。

開口一番
「私は、糖尿長いからな、なんでも知ってるでスペシャリストみたいなもんや。
 おたくの話を聞くことなんか特にないと思うけど」
と、自慢話!?からスタートしました
「もう、30年以上前から糖尿やで、インスリンも10年以上打ってるし
 どうしたらいいかなんか体でわかってるわ。」
「お弁当はおろか、お惣菜すら今まで買ったことない。
 ずっと自炊一筋で管理してきたからね
 ヘルパーさんに買い物はお願いしているけど
 でき合いはあわへんと思うわ」などなど
もう、達人の域に達した感のある話題で面談がスタートしました。

「へ~長いですね、糖尿病患者さんの先駆け的存在ですね
 しっかり管理されているんですね。ちなみに血糖は150ぐらいですか」と
糖尿病の手帳を見ると200近くあります。
ヘモグロビンA1Cも7.5%、しっかりとレッドゾーンの域に達していました。
「これ、高くないですか?」とお聞きすると
「いや~もうこんなもんやな。これ以上低くなることはないわ。
 低すぎても危険やって先生もいってたし
 毎回手帳をみてもらうけど、ぼちぼちやなっていわれてるしね」と
療養生活が長いため、いままでなんとかしてこれた経験による自信でしょうか?
どこか管理の仕方が自己流・自己解釈になりルーズさに拍車をかけている様子。

夕食時間帯だったため夕食のお食事を見せてもらうと
【手羽先と大根の炊き合わせ】
カロリー高めの手羽先に、しっかり味が染みた甘くどく仕上がった
大根がとてもおいしそうでした。

「せめて、180以下には血糖落としたいところですよね」
「いや~、そんな人おるか?皆こんなもんやろ」
「そんなことないですよ、食事量守ってもらうだけでしっかり落ちますよ」と
舌戦に舌戦で応じられ、なかなか隙をみせません。
さらに、話を勧めていくと、
お腹が減らないから食事食べたくないときもインスリン打つために
無理したあんぱんを食べられていたり
水曜と金曜にいかれているデイサービスでは他の方と同じ食事量を食べられていて
ご飯を少なくすることもなく、さらに3時のおやつもしっかりいただいて
帰ってきていました。(1食量がバラバラです)

そこで
「もう、一回。いまさら感はあるかもしれませんが
 配食の食事をとおして1食の目安を確認しませんか?」と提案し
「主人の食事を作るため毎日食事をとるなんて無理」と切り返され
「デイサービスに行かれない週末土日はどうですか
 二日連続で食べてもらったら、目安もわかりやすいですし
 血糖もぐんと安定するかもしれませんよ。
 一ヶ月試してみて、あまり変わらなければやめてもらっていいですから」と
食い下がり。じゃ!土日の夕食だけ勉強すると納得。面談終了です。

長く療養されている方は、いままでもいろいろな方から
あ~だ、こ~だといわれ、心の中では(も~わかってるって!)と
なっていることも多いと思います。さらにMさまのように
専門のエキスパート泣かせのスペシャリストに出会うときもあります。

スペシャリストの経験値にはエキスパートのプライドで対抗しています。
『○○さん、そうおっしゃいますが僕はこう思いますけど、どうでしょう!』

毎回はしんどいですが、今回のような竜虎対決を楽しめるのも訪問ならではです。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
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