こんにちは、京都管理栄養士の島田です。
祇園祭が近づくにつれ暑くなってきましたね。今週の前半は、やばいぐらいの紫外線に意識が途切れそうでした。
さて、先日大阪箕面で開催された「阪神摂食嚥下研究会」なるものに参加してきました。
豊中市にある合同会社ヒューマンケアサポートLabの大泉さんが発起人として立ち上げられた研究会で、まわりまわってのご縁があり研究会のメンバーとして参加させていただくことになりました。
研究会の目的として「全ての人が安全に美味しく生涯を通じて食べる」ための取り組みをされています(素晴らしい目的)。まだまだ発足したばかりの研究会ですが、今回の研究会ではヒロデンタルクリニック・アリス箕面にて「経口維持加算」をテーマに開催されました。
在宅が主戦場なので施設の加算などがわからず、今回は初めて知った経口維持加算についてですが、とても勉強になりました。
一つはこれまでの嚥下摂食判定に必須だったVFやVEといった検査が必ずしも必要ではないこと。もちろん、検査による判定診断も大切なのですが、水飲みテストや食物テストを実施して摂食機能障害による誤嚥が認められる方に対して算定できるそうです。
歯科医の先生が行う検査以外に、ケアスタッフが行える検査で摂食機能障害を判定してサポートを実施できるって、素晴らしいですよね。日々患者さまにかかわっているスタッフの気づきや観察が誤嚥や摂食レベルを低下を防ぐことにつながる加算だということがわかりました。
在宅では簡単に検査が行えなかったり、病院では検査されていても訪問相談時にその情報が手元になかったり、提供してもらえなかったりと色々あり、まだまだスタッフ間で摂食機能障害への理解度やケアするスキルも統一ができていなかったりと、手探りどころかほぼほぼ孤立しやすい状況に陥りますが、研究会などで多職種の方と交流でき、経口維持のためのアプローチを勉強できました。
次回は栄養士が講師で「摂食嚥下機能別食形態支援のポイント」を発表する番です(たぶん自分もかかわることになりそうですが)他の施設ではどのように食形態を判定して・調理・提供されているのかまた勉強させていただきます。
はーと&はあと 管理栄養士 島田天心