嚥下障害の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは。北摂事務所の仲野です。

今回はとっても嬉しい事があったので報告させてもらいます!

たびたびこのブログにも登場している嚥下サポートをさせてもらっている女性のお客様。

もともとは脱水で入院されていたのですが、生活環境が整ったので在宅に戻られました。在宅生活を開始された当初は意思疎通はおろか、少しのゼリーを食べるのがやっと。自力での寝返りは不可能で低栄養状態でした。そして、仙骨部に5cm程度の褥瘡がありました。

その日からご家族様も働きながら深夜の床ずれ対策、日中はヘルパーさんが食事介助、入浴介助、入浴が無い日はスキンケア。そして私は摂取状況を確認しながら徐々にカロリー、蛋白そして亜鉛。もちろんその他の栄養素も充足していきました。

皆が一致団結して取り組んだ結果、半年をかけてついに褥瘡はなくなりました。もちろん再発する可能性はありますがとりあえずは収束しました。

3か月を経過したころにはほぼ完治していたのですが、またすぐに悪化したり・・・・。今回、やっと(^^)でした。

本当に嬉しかったです。ご本人様と関係者一同、皆で「ばんざ~い\(^^)/」と笑顔、笑顔でした。ご本人様も「やったとやな~」と笑って下さいました。

一番頑張ったのはもちろんご本人様。熱があった時も食欲は一切落ちませんでした。食欲=元気の源。ですね。

これからもケアは続きます。次のステップに進めるように皆で頑張ります!

㈱はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野 ひとみ

明けましておめでとうございます。

今年も皆様と一緒に食事療養に取り組んで行きたいと思いますので

どうぞよろしくお願い致します。

 

さて、年末に担当者会議に参加させて頂いたお客様のお話しです。

 

昨年の9月から週3日ご利用頂いている84歳、女性。ご主人と2人暮らしでご夫婦とも認知はありません。

慢性腎不全を患っており蛋白制限が必要な方です。

配食当初から「安心して食べられる」とご満足頂いておりました。が・・・、11月に入院され停止になりました。入院の原因は誤嚥性肺炎でした。初回訪問時、もちろん嚥下に関しても聞き取りをしました。その時は

『入れ歯ですが、おせんべいも食べており食事は通常摂取できている』と仰っていました。ですので大きな問題を感じていませんでした。

しかし、主治医からは

・夫婦2人暮らしで満足に口腔ケアが出来ていなかった。

・食事摂取する際、極端に前のめりに食べているのでその姿勢も問題では?

と、2点指摘されました。

 

初回訪問時は噛む事に大きな問題を感じず、むしろ栄養バランス、食事摂取量に目が行っていました。

 

12月に退院となり配食も再開されました。退院に際しての

担当者会議では新たに訪問看護を入れ、口腔ケアを重点的に。そして食事摂取時の姿勢にも注意するように申し伝えがありました。

 

初回訪問時にそこまで気付けなかった自分にカツを入れつつ、やはり食べている様子の確認も必要だと改めて感じました。

 

血液検査の結果だけでは分からない事がたくさんあります。

 

今年はこの反省を踏まえ「気づき。」を肝に銘じて自身のスキルもアップしなければと思いました。

 

㈱はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野ひとみ

こんにちは。北摂事務所の仲野です。

紅葉が美しいですね。バイクを走らせながら季節の移り変わりを楽しんでおります。

さて、今回は嚥下サポートをさせて頂いているお客様のお話です。

利用開始は8月。今年1月に低アルブミン血症、発熱で入院されその後、ご自宅で療養されていましたが入退院を繰り返し栄養士が介入することになりました。

開始当初は食欲もなかったのですが徐々に食欲が出てきて現在は1000~1200キロカロリーを摂取出来ています。

当初は何を話しかけても反応もなく目も虚ろでした。しかし徐々に食事量が増えるにつれ褥瘡も改善し表情も豊かになりました。先月は手を振って見送って下さるようになり、今日訪問すると「シクラメンのかほり」を歌って下さいました!嬉しかったです。

そして、ご本人様が「元気になって寿司を食べに行くねん。ビールも飲みたい。」と笑顔で仰っていました。在宅支援を一緒に頑張っているケアマネージャー、ヘルパーさんも「ここまで回復するとは!目に見えて改善されると嬉しいね!こうなったら何としてもお寿司を食べに行かせてあげたい!」とご本人様、サポート軍団一丸となって目標に向かうことを約束しました。

何としてもお寿司を食べさせてあげたい!みんなで頑張ります!

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野ひとみ

こんにちは。京都管理栄養士の山村です。

朝夕、寒くなってきましたね~いい時期(快適な気温)は短いです(悲)

先日、ケアマネージャーさんからのご依頼でご入院中の病院でカンファレスが

あるので参加して欲しいと依頼があり参加してきました。

70歳代、女性、褥瘡、低栄養、認知症。要介護Ⅴ。

カンファレスには総勢20名位参加でした。ケアマネージャーさんを中心に

退院に向けての話合いです。在宅でいかに過ごして頂くかがテーマです。

主治医が「本人が栄養をしっかり取り込み、褥瘡を悪化させないかがキーに

なります!」と。 出番です。主治医にその場で色々質問をしました。

病院内では3食しっかり、栄養価計算され

ミキサー食が提供されています。あまり摂取できていない日もあったので

補助的にドリンクもついてました。

在宅に戻られどれくらい摂取できるか、キーパーソンである同居のお孫さんも

ケアマネージャーさんも全く分からないのでどうしたらいいですか?との事でした。

ご退院の前日にご自宅へ行き、食事作りを担当される家政婦さんと

いろいろ打ち合わせしました。家政婦さんが

「思いは同じです。なんとか、栄養を取っていただけるようにしたいので

色々アドバイスください」とおっしゃっていました。

早速、ミキサー食(市販)の提案&選択をし届けています。

様子を見ながら、食べていただけるよう支援していきたいです。

ケアマネージャーさんから「食べる事をあきらめて欲しくない」との言葉が

あり本当にその通りなのです。

管理栄養士として「低栄養の方への提案力」をもっともっとつけていかないとと益々力が入る出会いでした。

はーと&はあと管理栄養士 山村 豊美

こんにちは、サロン管理栄養士の末藤(すえとう)です。


本当に時間が過ぎるのはあっという間で、娘が生まれてから5ヶ月が経ちました。


携帯に撮り溜めしている写真を見てみると、ほんの5ヶ月の間に全然違う表情の変化が見られ、それをゆっくりしている時間に見返していくのが最近のリフレッシュ方法です♪



娘に癒しをもらっているだけではなく、父親として誇りに思ってもらえるような仕事をせねばと気持ちだけが焦る今日この頃です、、、




ところで皆さんは「老嚥」という言葉をご存知ですか??


この言葉は横浜市立大学附属市民総合医療センターの若林秀隆先生が造った言葉で、

正式には老人性嚥下機能低下、英語ではpresbyphagiaと言います。

presbyは老人、老年、phagiaは嚥下という意味です。


定義としては健常高齢者における加齢による嚥下機能低下で、疾患による嚥下障害(dysphagia)とは異なります。


若林先生は歳をとることで起こる老眼等があるように、加齢による嚥下機能低下を老嚥と言ってもいいのではないかとのこと。

先生のセミナーで初めてこの言葉を聞いたとき、「とてもしっくりくる表現だな。」と思いました。


単純に加齢により衰えていく機能はたくさんあるので、嚥下機能も加齢により低下するのは必然だなと!!



サロンに来て下さっているご利用者様の中にも、「最近、食べるときに飲み込みにくくなってきたわ。」と言う方がいらっしゃいます。


お聞きすると、「完全に飲み込めないわけではないが喉の奥にひっかかったような感じがする。」というもの。


そういった症状がある方は、嚥下力の低下等により咽頭に食物が残留してしまっている可能性があります。


そういうご利用者様にはまず複数回嚥下をしていただくようにアドバイスしています。


一回の嚥下では食塊を一度に全て送り込めていない可能性があるので、もう一度空嚥下していただくことにより
咽頭に残留した食物を全て送り込むことができるからです。



それでも喉にひっかかる感じがある方にはお茶ゼリーを提供しています。

ゼリーを食べることにより咽頭に残留した食物も一緒に流し込んでくれる為に役立ちます。

ゼリーを使った交互嚥下(異なる形態の食塊を交互飲み込むことで、咽頭残留の除去に物理的に有利に働く方法)も非常に効果的な方法です。



食事時にお茶ゼリーを提供することで、食事中のムセの回数が減った方や食事摂取がスムーズに行えるように
なった方々も実際にいらっしゃいます。


もちろん全ての方に提供して上手くいくわけではありませんが、少しの機能低下による嚥下力の衰えでは
ちょっとした工夫だけでスムーズに食べることができるようになります。




また、サロンでは食事前に口腔体操を行うことにより、老嚥予防も行っています!!



「最近、少し食べづらくなったかな??」と感じた方は是非お試し下さい☆




サロン管理栄養士 末藤

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管理栄養士プロフィール

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