嚥下障害の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは。

サロン生活相談員の柴田です。

先週学生時代の友達と河口湖に行ってきました☆

梅雨入りしたばかりだったので雨が心配でしたが、雨も降らず富士山もくっきり!!

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テニスしたり、バーベキューしたり...学生時代に戻った気分でとっても楽しかったです。

 

さて、6月に入り、サロン利用者も少しずつ増えてきています。

4月下旬に誤嚥性肺炎で入院された茨木市のT様が退院されてサロンのご利用を再開されました。

入院された時は、認知症も進行し、ADLの低下も見られ、褥瘡もできてきたので

もうサロンに通うのは難しいといわれていたT様。

約1か月間の間にADLも少しずつ回復され、再びサロンを利用されることになりました。

T様は入院前は食欲もあり昼食のやわらか食もほぼいつも全量摂取。

おやつには桜餅もペロリと食べておられました。

しかし退院後のお食事は刻み食、五分粥食。

自宅ではユニバーサルデザインフードの区分3、主食は全粥にとろみをつけて召し上がっているとのこと。

水分にはすべてとろみをつけています。

 退院後間もないということもあり、サロンでも自宅と同じユニバーサルデザインフードの区分3の食事を

提供させていただきました。

食事中は私を始め、歯科医師の名越先生や看護師、歯科衛生士皆で

T様のお食事の様子を見守っています。

一口一口、むせないかどうか、緊張です。

T様は食べる姿勢もよく、器も手に取ってお食事されています。

口に運ぶスピードはゆっくりですがむせも少なく、

食欲もあり、全体の7割程度食べることができました。 

 

息子様とケアマネージャー様と相談の上、

次回は1品形のあるものに挑戦する予定です。

 

誤嚥性肺炎の既往歴があると食形態を変えるとなるととても慎重になりますが、

交互嚥下ができるようゼリーも用意し、誤嚥したときのために吸引器を用意して

見守っていきたいと思います。

T様、食べることをあきらめないで!!

 

サロン管理栄養士

柴田満里子

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。北摂管理栄養士の山村です。

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4月中旬の日曜日に友人達と、お花見(滋賀県は4/14満開でした)した後、8km程走り

温泉に入ってご飯を食べ帰ってきました。とっても充実した1日でした☆

 

先日の朝、お電話があり妻が病院から退院をする。病院から退院が決まったがミキサー食を病院では

摂取しているが、自宅でどうしたらいいか?と困り、病院に相談したらはーと&はあとを紹介されたとの事です。

普段、食事療養のご依頼があると、ご自宅やご入院先へ担当の管理栄養士が出向くのが通常なのですが、たまに事務所へ伺います!とおっしゃる事も。

今回のご利用者の方のご主人がとにかくはーと&はあとへ伺いますとの事でした。

60歳代前半、口腔内炎症による摂食障害、体重大幅減少、家族同居、病院ではミキサー食を摂取。

ご退院が決まり、当面、自宅でもミキサー食を用意し奥様に食べてもらい、体力を回復させたいとご主人の意向。

当社の配食サービスでは残念ながら、ミキサー食の配食はできず、市販のレトルト商品をご病状に合わせ、管理栄養士がチョイスしお届けしています。

この男性の奥様へも、商品を選びお届けする予定でした。がご主人が、刻んだ食事を届けて頂ければ

なんとか自分でミキサー(そんな事したことないですが・・・)にかけ妻に食べさせます。筋肉量も落ちてきていて、なんとか自宅でやっていきたいですと。毎日、昼食夕食、刻んだ食事をお届けする事になりました。

奥様のために本当に献身的なご主人です。病院での食事を写真に撮ってきていただき、献立もみせていただきとっても現在の様子がわかりやすかったです。

でも、私自身が倒れないようがんばります!と、ご主人。素敵な夫婦愛を目の当たりにしました♪

ちょっと、泣きそうなぐらい、なんとかしたいと思いました。

日々、色々な方とお会いすると大変な事情をいっぱい抱えてられる方がすごく多いです。こっちが泣きそうな事もすごく多いですが中年女は泣いている場合ではないのです。

作戦を考えるのが私の仕事です。

困った時は絶対、相談してくださいとお伝えしました。回復に応じて、食事のステージも上げていかなくてはなりません。

朝、電話で最初にやりとりしてくれていた北摂カスタマーセンターの林さんに報告していると

林さんは泣いてました。

みんなで出来る限り支えたいと強く思います。本当に困っている方の力になれる仕事なんて幸せ☆

はーと&はあと 管理栄養士 山村豊美

 

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

桜の季節ですね。昨日、京都にいったときに夜桜を堪能してきました。

 

さて、今日は一ヶ月半前から嚥下・咀嚼サポートサービスをご利用頂いているOさまのお話です。肺炎を患い、入院されたのをきっかけに病院ではムース食を召し上がられていました。入院中に全粥を食べたところむせてしまい、退院後の自宅でもムース食を食べてくださいと指導を受けていました。

担当のケアマネジャーさまから

「明日退院なんですが、ムース食って用意してもらえますか?」とご相談をいただき、事務所にあるムース食のサンプルを20種類ぐらいもってご訪問にお伺いさせていただいたのが一ヶ月半前です。

商品の取り寄せには1週間以上かかるため、それまでは当面お持ちしたサンプルで急場をしのいでいただくことになりました。

退院後、すぐにデイサービスにもいかれるようですがデイではムース食は対応できず、ミキサー食を用意してもらいことになっていました。

奥様からは

「入院していた間はムース食だったけど、ずっとこれを食べないといけないのかしたら、入院前は少しむせてはいたけど普通に食事できていたのに。」

と、これからの食事用意を考えると大変だわという雰囲気が・・・そこで

「咀嚼や飲みこみを一度診察してもらってください。診察されて大丈夫でしたら少しずつ形のあるものを食べられるようになるかもしれませんし」とお伝えしたところ

「どこで診てもらったらいいのかしら」というので

「歯医者さんで診てもらえますよ。一度、今見てもらっている歯医者さんに相談してみてください」とお願いしました。

その後、診断をお聞きすると

「刻み食にとろみをつければ大丈夫といわれた」とお聞きしたのですが

「でも、どの程度の刻み食にとろみをつければいいのかわからないし、心配」と食形態を変えることに不安をお持ちでしたので、私の方から一度先生にお聞きしたところ

「はーと&はあとの刻み食なら大丈夫です。」とご指導頂き、先週から夕食だけ刻み食をお持ちして、ご自宅で奥様がとろみをつけてお食事をしていただくことになりました。

最初はムース食でしたが、少しずつ形態のあるものに移行され、ゆくゆくは普通食を食べていただけたらな。と思っています。

 

P.S

嚥下レベルを診断いただいたのは、口腔ケアの社内勉強会に来ていただいた小谷先生です。Oさまの通院されている歯医者さんでは診断できず、小谷先生をご紹介いただいて診察にいかれたそうです。

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

 

 

 

1月30日、新しく完成したばかりの北摂オフィス&デイサービス(写真)にて、
社員へのお披露目を兼ねた、勉強会が開催されました。

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勉強会は、嚥下・摂食障害をテーマに「食医とは~知っておきたい口の機能」と題され、
講師には、医療法人美和会 平成歯科クリニックの小谷泰子先生をお迎えしました。


はーと&はあとでは、在宅での食事療養のサポートを理念に掲げ、
1人暮らしの高齢者や生活習慣病患者の方々に食事を提供してきましたが、
その延長線上にある次のテーマは、嚥下・咀嚼が困難な方へも食事を提供することであり、
勉強会の内容は、まさに私たちがチャレンジしようとするテーマにふさわしいものでした。


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会場は3月にスタートする併設のデイサービスを使用し、
約1時間半にわたった勉強会は、真剣で熱気あふれる空気に包まれました。
実際に誤嚥の起こる仕組みを体感したり、
液体が気管支に流れ込む瞬間を動画で見たりと、
より身近に嚥下障害と口腔ケア、そして食事について勉強することが出来ました。
終了後も担当の利用者を思い浮かべた管理栄養士が熱心に質問を続けるなど、
新たなチャレンジが動き始めた象徴的な時間となりました。

(勉強会の内容は柴田管理栄養士のブログでもう少し詳しく紹介しています)

小谷先生には、予定時間を大幅に超えて熱心なご指導を頂き、本当にありがとうございました。

今後とも密に、長くご指導頂けることを願っております。

こんにちは!FFS事業部の柴田です。

12月末から約3週間ほど本社を離れ、神奈川県厚木市で
摂食・嚥下困難者に対する栄養ケアの在り方について研修に行ってきました。
こちらでは居宅療養管理指導の訪問栄養指導を主に行っており
依頼の約7割が摂食・嚥下困難でした。

こちらの管理栄養士の皆さんは、摂食・嚥下困難な方に対して
「吸引以外は何でもやります!」という姿勢で取り組んでいます。
食事前の呼吸リハビリやマッサージ、口腔ケア、食事介助など
アプローチ方法は多岐にわたっていました。

食べる機能は5つに分けられます。
先行期→準備期→口腔期→咽頭期→食道期です。
摂食・嚥下困難の方にアプローチするためには、
このうちどこに原因があるのかを観察し、それに応じた訓練を行います。

例えば、準備期に問題がある場合、
唇を閉じる力が弱い、咀嚼時間が長い、食べこぼしがみられるなどの症状が表れます。
また口腔期に問題がある場合、飲み込んだ後に残渣が見られます。

これらの症状がある場合、
口輪筋や頬筋のストレッチ、舌の側方・上下運動、ブローイング法などを行います。
また、唾液分泌が少ない方には唾液腺を刺激したり、口腔内をマッサージして
唾液分泌を促します。

さらに、体は安定しているか、食べにくい・飲み込みにくい姿勢になっていないかなど、姿勢の確認を行います。
もし不適切な姿勢であれば、クッションや枕で姿勢の調整を行います。

このように、その方に合わせて、食べる準備を一つ一つ整えて始めて食べる準備が整うのです。

摂食嚥下困難の方はただでさえ、噛む・飲み込む力が低下しており
誤嚥性肺炎などのリスクを背負った上で経口摂取に挑んでいるので
摂食嚥下の評価を行うためにはこのような食べるための事前準備が必要不可欠だという事を
目の当たりにしたように思います。

口から食べられる機能が残っているのに、
その機会を失っている人はたくさんいるかもしれません。
また、誤嚥するリスクに気づかないまま、危険な食べ方をし続けている方もいるかもしれません。
その声に手を差し伸べてあげるためにも
「食べる」という事を多方面にわたり広く深く理解し、ケアできる技術が必要だと感じました。

学んだことは余りにもたくさんあり、書ききれませんが
3月にオープンするデイサービスのご利用者様の力になれるよう
日々勉強しなければ!!

不安も多いですが、たくさんの方の笑顔にお会いできるよう
頑張りたいと思います!

はーと&はあと 管理栄養士 柴田満里子

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