腎臓病・透析の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。

毎日、汗がたらたらですが、皆さん、こまめに水分補給してくださいね!気づいたときには遅いですよ!

 

さて、今日は、長年利用されている利用者様のお話。

70歳代、女性、慢性腎不全で毎日の昼食と週に1回の夕食をご利用されています。

腎臓の機能が悪化しないように毎月の検査値を確認させてもらっています。

長年、少しの変化はあるものの、数値は維持されており、クレアチニンは1台後半でした。

しかし、4月、5月の検査値が上がっており、2台に。尿素窒素やカリウム値も上昇していました。

「これは、大変!」と思い、食事内容を確認しました。

すると、はーとからお持ちしている栄養コントロール食のご飯を食べすぎは良くないと思い、最近は、よく残していたとのこと。また、夕食のおかずの量が多くなっていた様子。

エネルギー不足とタンパク質が過剰、そして、おかずの量が増えたことで塩分過剰になった事が原因ではないかと分析。

腎臓の機能を悪化させないためには、エネルギー不足にならないこと、タンパク質(肉、魚類)を摂りすぎないこと、そして、塩分を摂りすぎないことが食事療養のポイントとなります。

よって、ご飯は残さず食べること、夕食のおかずの量は、昼食の量を参考に食べ過ぎないこと、そして、味付けについても注意するようお話をしました。

そして、1ヶ月が経ち、ドキドキの検査結果が出ました。

すると、クレアチニンは、1台に戻り、最近の数値では一番良い結果になりました。

「良かった~」とほっとしました。

そして、この利用者様も「先生にも褒められた」と喜んでおられたのですが、配送員にも感謝のお言葉がありました。

「毎日、食べ過ぎていないかと声掛けしてくれるおかげ」と。

そう、配送員がいつも利用者様の食べ過ぎを防ぐために、声掛けをしてくれていました。

私たち管理栄養士は、定期的にその方の病状等を把握したり、お話しはするものの、毎日の把握や声掛けはできません。

しかし、その方に意識をしてもらい注意してもらためには、こまめな声掛けは、とても大切です。

今回、配送員がこまめに声掛けをしてくれることで利用者様も注意ができたようです。

私からも配送員に感謝です!日々の声掛けって大切です!

配送員は、私たちの代弁者でもあり、目でもあります。

今後も、配送員としっかり連携して利用者様をサポートしていきます。

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。

 

先日、藤本さんの代理で久々に長岡京市に行きました。

以前担当していた時は、慣れっこになっていたのですが、今回は遠かったです。

バイクで一時間ですからね。「藤本さん、いつもお疲れ様!」

 

さて、今回は、勉強熱心な利用者様のお話。

80歳代、男性、高血圧、慢性腎不全、要支援のM様。

同じマンションの利用者様からのご紹介でご利用開始になりました。

当初は、食事療養の意識は、あまりありませんでした。

なんとなく、血圧を上げないように味を薄目にしてほしいとのことでした。

でも、話を詳しく聞いていくと「あれ!?腎臓が悪いのかな!?」と私。

M様に確認すると「そうそう、前から腎臓の機能が低下していると言われたことはあるけど、別に食事のことは何も言われてないで!」と。

その段階で食事療養の重要性を説明しました。

そして、食事がスタートすると少しずつ「腎臓には何がダメなのか?」と考えられるようになり、その都度ご質問がくるようになりました。

先日は、「友達から腎臓の本をもらって読んだら、色々書いてあったから教えて欲しい」と電話がありました。「勉強熱心だなぁ~」と感心しました。

そして、M様の担当者会議があり自宅に再度訪問した際、その本が腎臓病用の食品交換表であるこが判明。

腎臓病用の食品交換表とは、簡単に言えば、医師から指示される1日にとるたんぱく質量を計算するためのもので、単位を使って計算するための本です(「1単位」は、たんぱく質3gで計算します)。

ちょっと聞いただけで難しそうでしょ。そう、あまり使いこなしている人はいないのです。そのため、私達もあまり利用者様に対しては使わないのですが、M様に少し説明をすると「なるほど~」と熱心に聞かれ、理解され始めました。「すごいな~」と思ったのですが、M様は実はとても高学歴。M様にとっては、大したことはないのだと納得した私でした。

M様のように、初めは、そんなつもりはなくても、食事療養の必要性が分かると熱心に勉強して頑張っておられる方がいます。

でも、それは、私達、管理栄養士に出会って頂いたからなのだと思っています。だから、皆様に出会った時に力説できるように、腕を日々磨きたいと思います。食事療養が必要な「あなた」に出会いたいです。

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

  

こんにちは、京都管理栄養士松政です。

毎日暑いです。この暑さが、あと数か月続くのかと思うと・・・頑張りましょう!

さて、ある利用者様のお話です。

80歳代、男性、慢性腎不全、ご家族様と同居のK様。

食事の管理はお嫁様がされており、お嫁様が忙しい週末の週3回だけ、はーとの栄養コントロール食をご利用されています。

ご本人様もお嫁様が頑張ってくれていることを分かってか、薄味を継続されています。

もちろん、病状が悪化しないようにとも思っておられます。

ただ、やはり、ご家族で食卓を囲むと、みんなが食べているものをうらやましく思われるようです。

そして、そんなK様を見て、お嫁様は、「みんなと同じものを食べれないかな?」と思われるのです。

そして、お嫁様より、質問がありました。

「麺類は食べたら駄目ですか?」と恐る恐る聞かれました。

よく聞くと、夏場は素麺やそばが好きで去年はよく召し上がっておられたようです。

ただ、退院後、初めての夏を迎えるにあたり、麺類は塩分が多いのであきらめていたけれど、少しだけでも食べさせてあげたいとのこと。

「なるほど!その思い、私もお手伝いしたい!!」ということで、「大丈夫ですよ!」とあっさりOKした私。

ただし、頻度が多くなり、塩分が多くなったり、バランスが崩れてしまうとよくないため、食べ方を説明しました。

麺類は、作る過程で食塩を加えます。

茹でる時点で塩分は多少、お湯にはでていきますが、なくなるわけではありません。

ちなみに茹でた麺100gあたりの塩分の目安は、そば0~0.1g、うどん0.3g~0.5g、そうめん0.2~0.3g、中華麺0.2g~0.4g。

大体、一玉200~240gです。

そして、一番の問題は、食べ方です。お出しやつゆが濃くなりがちです。

市販の希釈タイプのつゆは、1回量の塩分量が、2g~3gですが、みなさん、もっと濃くして食べているように思います。

そのため、減塩が必要な方は、減塩タイプのものを使用するのもいいと思います。

また、使う量を減らし、大根おろしに絡めるのもおすすめです(カリウム制限がある方は、大根おろしの汁は絞ってください)。

最近は、特殊食品で減塩タイプの麺も売っています。K様も試されました。

 こんな感じで、食べては駄目と思っているものでも、食べ方次第では食べることができます。

食事療養は、制限ばかりのイメージがありますが、制限ばかりではないのです。

私は、そんな食事療養を提案し、お客様の食べたいを叶えたいと思っています。

食事療養が必要な方、一緒に頑張りませんか!?

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

 

 

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

暑くなってきましたね。汗っかきの自分としては

脱水にならないよう注意して在宅訪問していきたいと思います。

さて、今回はクリニックの先生からの紹介で食事療養をスタートされた

K様の一か月後の訪問でのお話です。

90歳を超えるご高齢もあり腎機能が徐々に弱れてきて通院されている

大病院の専門医からは「あと2年以内に透析しないといけない」といわれて

しまい、かかりつけ医のクリニックの先生に相談したところ

「透析を2年以上先に延ばせるように、食事療養をした方がいい」との

アドバイスと、はーと&はあとをご紹介いただきました。

一ヶ月前の初回訪問では粗食ぎみで、1食の概ね5~6割ぐらいをとられている

程度のお食事をされていました。

(栄養アセスメント、身長160cm、55kg。eGFR15.BUN43.Cr3.17.K5.3)

奥様もご主人の食事療養に取り組まれて、通販で低たんぱく米のおうどんや

ご飯を購入されていたのですが、それも沢山は食べてはだめだと思って

おられ、1人前の半分ぐらいに控えられていました。

(腎臓病は塩分や蛋白質、さらに果物、生野菜と色々と食べてはだめな

ものを指導されると食事量全体をすくなくしてしまって慢性的にカロリー不足に

なってしまいます)

K様も同様の傾向が見られました。

食事療養への最初と取り組みとして

 1.朝のパンと昼のうどんは1人前しっかり食べる。

2.間食はゼリーや缶詰にする。

3.ヨールグトは二日に1回にする。バナナ週1回までにする。

などをお伝えし夕食は配食を利用して療養していただくことに。

先日一か月後の訪問にお伺いしたところ

「食事をしっかりとりだして、塩分も抑えてもらっているから血圧が安定してきて

すごく体調がよくなった」と元気にお話いただきました。

(5月の結果はBUN26.Cr2.96)

このままの推移で透析のならずに天寿をまっとうするのがK様の新しい目標です。

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

 

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

暖かくなってきましたね。バイク移動も少しは楽になってきました。

さて、今日はそんなバイク移動で50分かけてお伺いしたY様(娘様と二人暮らし、80代女性、自立、腎臓病)のお話です。

相談をお聞きすると、心臓病と腎臓病をお持ちで、塩分と蛋白質を制限しないととの認識はお持ちでした。

以前はご自身で低タンパク米などを購入されて食事療養に取り組まれていたようですが、

続かずまた全部は食べきれず賞味期限切れのものがご自宅に残っていました。

 

娘様がいろいろ調べられて訪問前にパンフレットお送りしていた経緯から、

訪問の前日に往診に来られた先生にはーとの食事箋を見せられ、どの食種がいいか指示をもらっておられました。

17番、塩分蛋白質調整食の指示です。

(いつもは訪問時にこちらで決めることが多い食種ですが、先生から指示をいただいていると助かりますし嬉しいことです。

 療養への意識がみられます。)

 

Y様『制限があるからあまり食べるとダメ!』という意識が強く、夕食はご飯のおかず一品の時や、おうどんだけの軽食にされていました。

体に毒(尿素窒素)が溜まりやすい腎臓病の方は毒を取り除くため、増やさないためにもしっかりカロリーをとらないといけないことを説明。もちろん蛋白質は控えないとダメですが...

それでも、心臓病の持病もあり、体重が増えて入院することが一番怖くて食べ過ぎないよう太らないようにと気を付けないと・・・

不安を示されます。

 

今の食事量で摂りすぎになることはなく、むしろ足りないぐらいですよ。しっかり食べてください。とお話ししました。

 

訪問の後、往診の先生とも面談でき、食種の確認と訪問指導内容をお伝させていただきました。

先生からも「よろしく頼むわ」とお願いされ、しっかり食べてもらって療養できるようサポートさせていただきます。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
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  • 磯好 幸枝
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