腎臓病・透析の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。
6月に入り日差し強くなってきました。もう梅雨ですし、
節電の夏、今から暑さに慣れていこうと思います。

余談ですが、先日、ちょっと「お~っ!」と思ったことがありました。
それは、先月の電気代です。1484円でした。なかなかでしょう!
今までの最低を記録しました!
結婚後、「1人暮らしの時と意外と変わらないな~」と思い、最近のエコ家電のすごさを実感していたのですが、冬を過ぎ、暖房などを使わなくなったのと、今月は休日も外出することが多かったためか、こんな結果に。どこまで記録を伸ばせるか頑張ろうと思います。

さて、今月で利用1年になる利用者様。
80歳代、女性、糖尿病性腎症のS様。
S様の話を通し、水分管理の大切さをお伝えしていた方です。
去年の6月、退院後に利用が始まったのですが、秋から冬にかけて入退院を繰り返しておられました。
病院でもなかなか病状が安定せず、何が原因だと先生も首をかしげてしまった方です。
一つの原因は、水分管理、服薬分の水を水分量と入れておらず、水分オーバーに。
あと、食事の残食が多かったことも原因だったと思います。
しかし、年明けに退院されてからは、食事も全量摂取を目指し(娘様が管理)、水分についても気を付けておられます。
その結果、その後の入院はありません。また、Creが2台になり、5月は2.3でした。
体重管理もできてきます。
ちゃんと計算されコントロールをされた食事でも食べていただけないと意味がありません。
特に高齢者の方は体調や精神的なことなどで摂取量が変わることがあります。
S様の場合は好き嫌いだったのですが・・・
そのため食べれていないとなると何が原因なのかを確認することが大切です。
制限よりもまず食べていただくことを優先することもあります。
一緒に原因を探し、しっかり食べていただけるようにサポートしたいです。
管理栄養士が毎回利用者様の所に行き、摂取量を確認することはできないのですが、その代わりに配送員が声かけさせていただきます。
残す量が多くなった場合は一言伝えてください。
より長く在宅で過ごしていただくためには、やっぱり、食事が大切です。

先日ならまちに行ってきました。
あるお酒の蔵元で試飲をさせていただきました。
グラスを購入すると5種類試飲させてもらいました。
おまけに奈良漬試食もできる。
グビグビと飲み、いい気分になりました。


はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

GWに20km走にチャレンジして
両足の関節炎になりました。
いきなりの無理はいけませんね。
炎症が治ったらぼちぼち走るようにします。

さて、今回は以前にアップした
「30gじゃなくて大丈夫なんですか?」に登場いただいたK様の経過を
お話します。

他社からはーとに切り替えて高かったBUNも80台から50台に落ち着いたようです。
ただ、毎日蛋白制限食は負担に感じておられるようで
Drから回数を減らして調整しながら療養してもらえるような計らいがあり
現在は他社との併用で食事管理をされています。

先日、Drからお話をお聞きすると
「BUNがものすごく高いので尿毒症を心配して
 蛋白制限をかけたのだが、入院中の病院に確認すると
 そもそもKさんは高くなりやすいタイプのようで
 100以上あっても尿毒症が起こることはなかったようだということが
 わかったので、毎日腎臓食だと本人のストレスもあるだろうと
 今ははーと&はあとと他社を併用させてもらっています。
 電解質の管理も難しくて、利尿剤で体重が減ると数値が上がるし
 薬を減らすとむくみから心臓の負担が心配だし
 心臓が安定しても脳の血管障害リスクが問題で、と
 なかなか安定域を見定めるのが大変な方ですね」
「本人は、在宅での生活を希望されているので
 もう少しはお付き合いしていこうと思っています」と
教えていただきました。

何か補食でのカロリー確保や食事療養の注意点などを確認しましたが
現在のところはいまの状態で安定を計っていかれるとのことでした。

先生のお話は薬の専門的な部分もあり、僕では理解ができないところも
ありましたが、以前担当させてもらった別の方で
心臓病から腎機能低下を招き、Kさまと同じようにBUNが100近く
ありながら半年以上在宅で生活を送られていた方(最後は入院してしまったのですが)
のお話をして
「その方は、腎臓と心臓どちらが悪くなって入院したの」
「最後は両方でしたね、ずっと食欲不振のきつかった方でしたし
 十分な栄養もなかなか摂れない状態での生活でした」
「むずかしいねぇ、なかなか」
「そうですねぇ」と
完全にはよくならないとわかっている中で
自宅で生活できるギリギリのラインを模索する大変さは
食事療養も在宅医療も同じなのだなと実感しました。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂栄養士の島田です。

暖かくなり活動量が増える春。
週に数回ずつ走るようになり、少し体重が増えました。
運動しだすと体重が増えるタイプなんですね、僕は。
(たぶん、日頃の食事量が少なく、運動することで
 自然と食事量が増えてしまっているのが原因でしょう)

さて、今回は先日お伺いした透析治療中の方の担当者会議でのお話です。

透析導入をきっかけに、配食とヘルパーさんの調理援助で
食事管理を開始されたFさま。
ときどき体調不良や短期入院があるものの
すでに2年近く、在宅での食事療養を継続しております。

状態がかわったり、担当のヘルパーさんが変わるたびに
透析食のポイントをお伝えし
配食の利用頻度は最小限にとどめ
自宅で減塩醤油や塩分50%オフの『やさしお』を使われることで
塩分管理などに取り組まれています。

今回の担当者会議でもとくに透析の具合で問題になる点はなく
概ね良好との先生からのコメントも確認できました。

ただ、1点気になったのが体重。
透析の方は透析後のご自身の目標体重をそれぞれお持ちで
DW(ドライウエイト)といいますが
それが少しずつ増えてきていることがわかりました。
最初は58kgだったのが現在は62kg。透析前では65kgまで
増えています。
透析がうまく行けている方でも体重は少しずつ増えてしまい
年々DWが1kgぐらいの増加はありうるものと聞いたことがありますが
最大7kgの増加はやはり太りすぎでしょう。

先生からの変更指示はなかったとのことだったので
「体重の増加が少し気になりますね。先生の指示が
 ないとのことですが、今後も増えていくようなら
 少し、配食の食事量を含めカロリー量を控えた方がいいかも
 しれません。Fさんご自身も体重には十分気をつけてくださいね」
とお伝えさせていただきました。

後日、担当のケアマネジャーさんから
「やはり、体重増加傾向なのでカロリー量を
 一段階減らしてもらえますか。」と相談をいただき
食事の変更をさせていただきました。


透析導入後の安定した療養のためにも
体重を安定域に管理できるようサポートしていこうと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、北摂栄養士の島田です。

先日、というかちょっと前ですが
国立循環器病センター主催の市民講座に参加してきました。
これまで、講演や演題発表を共催で行ってきた国立循環器センターが
主催として初めて市民講座を開催されたようで
楽しみに参加してきました。

とうぜん、循環器専門病院ですので
話は心臓と脳の治療や最新情報についての講義でしたが
市民参加ということもあり、難しい内容ではなく
非常にゆる~い感じてリラックスして聞くことができました。

特に私が印象に残ったのは、やはり栄養の話
もちろん難しい話ではなく、講義された管理栄養士の先生の発表のなかで
おもしろい内容だったのでお伝えします。

毎日の食事をバランスよく摂るためには、どのような食品を
どの程度食べるのがよいか、国や地域によって差はあれど
概ね決まっていることがあります。それは【糖質のバランス】
日本では食事バランスガイドが発表され

1SVは1サーブとして食品群ごとに目安量が示されています

糖質バランスの目安は1日の必要なエネルギーの半分は糖質でとりましょう!というもの
これ、実は万国共通だそうです
アメリカ版

その他各国のフードガイドもご覧ください
ファイルをダウンロード

糖質は体を動かすのに必要な五大栄養素のひとつです。
食事をするとき、半分はご飯などの穀類からとるようにと指導するのは
グローバル基準なんですね。
最近は「ご飯は控えて~、おかずをしっかり食べてますの(私えらいでしょ)」的な
ことをよく聞きますが、それってやっぱりずれてるんですね。
グローバルスタンダードに照らし合わせても。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、北摂栄養士の島田です。

23年度も終わり、新年度に突入しました。
新学生や新社会人で通勤電車もバスもいっぱいです。
4月はこんなに混むのに、GWすぎると人数も他の月と変わらず
普通に戻ってしまうのが不思議。あの人々達はどこにいってしまうのでしょうか。

さて、先日ケアマネジャーさんからご相談を受けたKさま
他社の配食を利用されていましたが、腎臓の数値が上昇し
蛋白制限20~30gと先生から指示があり私どもにご依頼となりました。

訪問は、ご自宅でKさま、Kさまの娘様、ケアマネジャーさんの
4人でどうやって蛋白質制限を行っていくかを相談
Kさま、在宅酸素されていますが会話は問題なく食欲も体調も安定されています。

いままで召し上がられていた配食さんの1週間の献立を拝見し
塩分はだいたい1.5~2.5gの幅で平均する2.0g
蛋白質は1食あたり12gと少ない時もありますが20gオーバーの日も
あり平均すると15gぐらいとられています
(これはおかずだけで!ご飯をプラスすれば20g近くとっている計算)

状態の経過を見るために検査は1週間ごとに行われていて
尿素窒素(BUN)が100→87→97と超高め
でもクレアチニン(Cr)は2.55→1.71→2.10とびっくりするぐらいの
高さではありません。カリウムは大丈夫。
利尿剤を止めたり、薬の種類を変えたりしてもなかなか安定しないことから
塩分管理だけでの安定は難しい、たんぱく質制限もと先生が判断されたようです。

まず、お伝えしたことが
クレアチニンの数値に対して尿素窒素が異常に高く体に毒がたまっているため
その毒を出すことに専念される必要がありという事実
方法は二つ
1.毒を体に入れないこと(たんぱく質を少なくすること)
2.毒を体の外に出すこと(カロリーをとって排泄力をアップすること)
1のために、食事を変えて1食あたりのたんぱく質は15gの食事にすること
(これで昼・夕あわせてたんぱく質は30g+朝食分となり今より10g程度
 抑えることができます。朝の牛乳も当面禁止しました)
2のために甘いゼリーや缶詰を必ず食べること
(K様、甘いものは好きでないようでしたが、毒が少なくなるまで
 薬と思って食べてもらうことにしました)

それでも、先生の指示の30g以下を実践するのは困難です。
そこで
『1をされて明らかにたんぱく質を摂る量は減りますから
 それで様子をみてください。それでダメであれば、
 低蛋白米という腎臓病用のたんぱく質を除いた特殊食品と配食のおかずを
 組み合わせることで、さらに10g弱制限することができるので、ご相談ください』
娘様も、ケアマネジャーさんもいきなり食事内容も変わって
特殊食品を使っては本人負担が大きいと納得いただき
段階的に取り組んでいかれることに合意いただき利用スタート
(半分以上の強制的な面もありながら)

しかし、翌日先生に経過と内容を報告したところ
「え?20g~30g内で蛋白制限してほしかったらお願いしたのに
 大丈夫(かなり不信感あり)無理なの?」といわれ
改めて上記を説明
「昼夕でかなり蛋白制限できますし、30g以下は実際には難しくても
 30gオーバーぐらいで抑えることはできます。
 そもそも、いままでがとりすぎていたので、これで十分だと思います。
 でも、先生がどうしても30g以下絶対とのことでしたら
 特殊食品の話はご家族やケアマネジャーさんにしていますので
 使うことは納得はしていただけると思いますが、どうしましょ」
 (大丈夫っていいきってしまった。ほんまに大丈夫なんか~)
「ちょっと、考えてみます」と電話を切られ
再度お電話いただくと
「入院していた病院に確認したところ、入院中も同じぐらいBUN高かったようで
 Kさまに関してはそれぐらいが普通だそうです。
 先生がいわれたとおり、当面食事だけで蛋白制限をお願いします」と
いっていただきました。
(ほっ。よかった。見立てが間違っていたらアウトやったわ)

高いのが普通といわれても、少しでも体の毒が少なくなるよう
フォローしていきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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