腎臓病・透析の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは、京都管理栄養士の東川です。
インフルエンザがはやってますね。
うがい、手洗いは忘れないでくださいね。

先日ある利用者様が退院され再開になりました。12月に入院されました。

80歳代、女性、糖尿病性腎症です。
娘様がキーパーソンとしてサポートされています。
ご自分では好きなものを食べるし、娘様も制限食は作れないしとのことで、毎日利用いただいていました。(塩分、蛋白質の制限あり)
6月頃から利用開始だったのですが、11月頃に急激に体重が増えたため入院となりました。
普段は一人で生活されてます。
はーとの食事以外に何か食べておられましたか?水とかたくさん飲んだということは?と確認しても、娘様もずっと見ているわけでないから分からないと。
ただ注意するようには言っていたから・・・と。
私は何かを食べたり飲んだりしたなと思っていました。
しかし、入院が長いので心配していました。そんな時再開となりました。
娘様に様子を伺うと、「やっぱり飲んでました」と。
病院でもなかなか体重が減らないので先生も首をかしげておられたようです。
そのため、大部屋から個室に移り、本人様の行動を観察されたようです。
すると、薬の水は大丈夫と思い多めに飲んでいたと(通常に飲む水分は厳しく管理されていたので)。
原因が分かった瞬間、直ぐに体重が減り退院となりました。
私も水分の確認の時に、娘様に薬の水のことまで確認できていなかったと反省。
退院後厳しい水分制限(1日500ml)が追加となりました。

水分については、毎日の管理が必要なので、配送員から声掛けしています。
体重もはかっておられます。

塩分制限がある方は同時に水分制限もある方も多いです。
いくら塩分をしっかり管理していも、水分管理ができないと体重が増えてしまい、心臓などに負担をかけてしまいます。
水分管理は、日々の水分量の管理が必要です。
薬を飲む量も含め、一日量を守ってはかって飲むことが大切です。
ペットボトルなどにご自分の1日の水分量を朝に入れておいて、飲まれる方もいます。
コップに線を引いておられる方もいます。
普段、何気に飲んでいる水分ですが、制限されると反対に飲みたくなるものです。
この方の場合はもそうだったのかなと。

そんなストレスも解消しながら、在宅での食事療養をサポートしていきます。

はーと&はあと 管理栄養士東川千佳子

京都の管理栄養士の東川です。
皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
お正月はついつい食べ過ぎてしまいますね。
私も実家に帰り、食べ過ぎてしまいました。
体重増えた方、ここ一週間が勝負です。そのままほっておくと戻らなくなりますよ。

さて、お正月明けに早速訪問予定の利用者様がいます。
80歳代、男性、糖尿病性腎症です。はーとを利用になられて、5年になります。
毎日夕食をご利用されています。検査ごとに訪問させてもらっています。
とても勉強熱心で、どの数値が上がった下がったと管理されています。
その上で今回は何を気をつけないといけないかを確認されます。
そのため、腎臓の数値はクレアチニン2台前半で維持されています。
一時期、去年の夏頃、奥様の体調が悪くなり、買ってきた惣菜などを食べる頻度が多くなり上がったことがありましたが、今はまたいつもの数値に戻っています。
ほっとしていたのですが、お正月は息子や娘が来るからおせちが食べたいと。
毎年食べておられます。大丈夫かなとドキドキ。
毎年繰り返し、どれに塩分が多いなどを話してきます。
「分かった、ちゃんと注意します」と言ってくださいましたが、お正月明けの検査の時は、いつも二人でドキドキです。
今回はどうでしょうか。

検査値の度にドキドキと数値が上がっていないか心配される方は多いです。
その方の心配も一緒に共有しながら、検査値も共有し、少しでも数値が改善できるように、今年も皆様の食事療養をサポートしていきたいです。

上がっていませんように。

はーと&はあと管理栄養士 東川千佳子

こんにちは。
京都管理栄養士の寺田です。
雪が降り、寒さも厳しくなってきましたね!
風邪をひかないようにお気をつけくださいませ☆

さて、2011年も残す所あと少しになりました。
今は、お世話になった事業所様に年末のご挨拶をさせていただいています。

先日ある事業所のケアマネージャー様にご挨拶させていただいた時に、
最近入院されたご利用者様のU様がご逝去されたとの悲しい報告がありました。

U様は慢性腎不全、要介護Ⅲの女性です。

病院から「このままだと透析は避けられないだろう」と言われましたが、
透析回避のために今年の6月ごろからはーとを利用してくださっておりました。
U様は食事、排せつ以外はほぼ寝ておられるのですが、
同居している娘様は、
これ以上悪化してほしくない、透析には絶対にさせたくないという想いがとても強い方。
「寝たりきになったらアカン!」「ちゃんと食べなアカン!」
「水分もちゃんととらなアカン!」・・・
U様に対してとても厳しく、そして温かい対応をされる娘様でした。

慢性腎不全なので、必要なエネルギーはしっかりとっていただきたいのですが、
U様は食欲がなく、食べること自体が精一杯でした。
「本当はもっと食べさせないといけないのはわかってるけど、どうしてもたくさんたべられないんです。だから1日1回、このお弁当だけはちゃんと食べてもらうようにしてるんです。」
娘様なりに出来ることをいつも一生懸命されておられました。
U様はエネルギーと水分が不足しがちだったので
間食にフルーツゼリーを食べてこまめにカロリー摂取するようにとお伝えしておりました。

配食がスタートして約四ヶ月が経過したころ、娘様から検査結果の報告がありました。
クレアチニン、カリウム、尿素窒素が すべて減少傾向。
医師からも、状態はよくなっているので、この調子で過ごしてくださいと
お話しがあったとのことでした!

娘様もとても喜んでおられて、
「やっぱり少しでも元気でいてもらいたい。その一心でやってますから。
 1日1食分の食事をたべてもらうのが精一杯ですけど、また頑張ります」
と話してくださいました。

しかし、U様が入院されたのはそれから1ヶ月後、

そして入院後すぐに息をひきとられたのことでした。


突然のことだったので、私も驚きを隠せませんでした。


しかし、ケアマネージャー様は、娘様の介護のご様子を本当に感心しておられ、
私にこう言ってくださいました。

「ご逝去されてしまったけれど、
透析っていわれていたのに、最期まで透析にならずに自宅で過ごせたことは
とてもよかったと思います。
U様を見ていると、やっぱり食事って大切なんだと改めて思いました。
また何かあったらよろしくお願いしますね。」


この言葉を聞いて、私は胸が熱くなりました。


食事療養は、毎日の小さな努力、積み重ねがあってこそ、
体重が減ったり、血液検査データの改善が見られたりと結果が現れてくるものです。

薬のように、すぐ効果が出るわけではありません。
模範解答があるわけでもありません。
だから、食事療養の大切さを、実は実感されていない方もたくさんいらっしゃると
思います。

ですから、もっとたくさんの方に食事療養の大切さを伝えていきたい!
そう改めて感じました。

2012年は、管理栄養士としてもっともっとスキルアップして
たくさんの方のお役に立てるよう
全力で頑張って行きたいと思っています!


来年もよろしくお願いいたします☆

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

こんにちは!京都管理栄養士の寺田です。
12月も中旬になり、寒さも厳しくなってきましたね!
風邪をひかないように手洗いうがいを徹底しましょうね☆

さて、はーと&はあとでは、
腎疾患の方にお勧めする特殊食品も各種取り扱っております。
これらの商品をご購入していただく場合、
「嚥下・咀嚼サポートサービス」と同様、
サポート会員になっていただき、商品の説明と選定などをさせていただきます。
(取扱い商品は、嚥下サポート商品リスト(PDFファイル)をご参照ください☆)

配食をご利用していただいているお客様の中で
最近会員になった方がいるのでご紹介いたします。

6月から透析を開始された66歳、女性のA様、旦那様とお二人暮らしです。
透析を開始すると同時にはーと&はあとのお食事をご利用していただいております。
A様は以前に、病院から腎疾患の方向けの特殊食品の紹介を受けたことがあり
その時手に入れたパンフレットを見てひじき煮とおでんを大量に購入されていました。
そのほかにも減塩味噌汁やマクトンオイル、ゼリーなど
家の中には腎疾患向けの特殊食品がたくさん用意されておりました。
A様も旦那様も調理ができる状況ではないので、
調理済みの食品を購入して食事支度をされるのが一番良い方法かなと判断し、
特殊食品を利用した食生活を提案させていただきました。

毎日のお食事は
朝食はパン食にコップ1杯の牛乳、果物の缶詰やゼリー
昼食は透析以外の日はご飯と特殊食品のレトルトおでんとひじき(透析の日は施設ででるお弁当)、
夕食は、はーとの配食

といった感じです。

とはいえ、昼食に同じ商品ばかり召し上がっていては
栄養バランスも悪いですし、飽きもでてくるので
他の商品もご提案させていただきますとお伝えしましたが、
当時は、ご自身で購入された商品が山ほどあったので、
とりあえずは今の商品がなくなるまで、様子を見ることになりました.。


それから3か月後、旦那様からお電話がありました。

『家内がゼリーを勝手に注文して食べているのですが、これは食べてもよいのでしょうか?』と。

商品名を確認させていただき、調べてみると・・・

それは、低栄養の方向けの栄養強化食品
1カップで蛋白質5gも補給できてしまうゼリーだったのです。

A様の指示栄養量は1400kcal、蛋白質40g、塩分6g以下。
蛋白制限があるので、この商品はおすすめできません!!

この商品は旦那様が食べてくださいねとお伝えし、
蛋白質の少ないゼリーのご紹介やドラッグストアやスーパーでも購入できる
間食のご提案もさせていただきました。

なぜこのゼリーを買うに至ったのでしょうか?

A様のご自宅には、
購入商品が入っていた段ボールの中に
いろいろな商品のパンフレットも同封されていたのを思い出しました。
それを見てどんな商品かも知らず、購入されてしまったのでしょう。

このままだと、商品知識のないまま必要のないものを購入したり
お体の状態にふさわしくない商品を購入して
無駄にお金がかかったり、体に悪影響を及ぼすことも考えられます。

このまま特殊食品を利用するのであれば、
はーと&はあとを利用していただく方が
安心してご購入いただけますよ!
とお伝えし、
サポート会員になっていただきました。

さっそく、ひじきとおでん以外の商品も紹介させていただき、
サンプルを取り寄せて試していただきました。

気に入っていただければ、
これらも日々の食生活に取り入れて
食事療養していただきたいと思っています!

今後も定期的に様子を伺って、
A様の食生活の様子や介護される旦那様の相談役になっていきたいと思っています。

腎疾患・透析をされている方にとって、食事療養は必要不可欠です!!

特殊食品のご利用をお考えの方も、
特殊食品を利用せずに療養をお考えの方も
一度はーとの管理栄養士にご相談くださいね☆

きっとお力になれると思います(^_^)/

はーと&はあと 管理栄養士 寺田満里子

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

1点を争う日本シリーズも終わり見事ソフトバンクホークスが優勝しました。
おめでとうございます。悲願の優勝!
(優勝キャンペーンとかで携帯料金タダになってほしい)

7戦ともに、息の詰まる展開が多くファンならずとも
ストレスのかかる試合ばかりでしたがほんの少しの差で明暗分かれるものですね。
(スポーツの醍醐味です)

さて、今日は一ヶ月ちょっと前からご利用いただいている
I様夫妻のお話です。

ご主人が糖尿病性腎症でDrから
「そろそろ透析の準備をしないとだめだ」といわれ
なんとかそれは回避したいと申込みをいただきました。
訪問すると奥様も糖尿病で数値は夫婦ともに悪く
食事もそれまでは外食やお惣菜が多く、自炊をする回数は
めっきり少なくなっている状態でした。

朝が弱く10時ごろに起きられて食事をとり
1日2食+間食の食生活スタイル。これまで食事に
気をつけたことがなかったが、さすがに透析は・・・と腹をくくり
とりあえず一ヶ月間頑張ってみたいと意欲は非常に高かったI様です。

状態としてはご主人の腎機能低下のスピードが早く
クレアチニンが3月時点で2.25だったのが6月で2.85、9月で3.69
と上昇していました。(とても早いスピードで悪化している
これは間に合わないかも・・・と嫌な感じがしましたが)
なんとか抑えたいとのご希望とご本人達の生活状況も加味して
毎日の夕食を配食で、朝と間食を自炊と補食でまかなってもらい
経過をみていただくことになりました。

今後のこと(透析導入など)も考えて、できれば今の内に
一度腎臓専門の先生に診ていただくことをお勧めしましたが
なんでも
「昔から近所の町医者で診てもらっているから他で検査するのは
 失礼にあたるし、今は食事でなんとかしたい」といわれ受診には後ろ向きで
しかし、数年前からの検査結果を出してきては
「よく見ると前から数値は高かったのに指導はなかった
 もっと早くいってくれればよかったのに。
 いよいよ透析か!という手前まできてしまった」と非常に後悔も
こぼされていました。
もちろん、糖尿の奥様にも栄養コントロール食で療養していただきつつ
自宅での薄味を徹底してもらいました。

ただ、よくなる可能性は非常に低く、難しい状態であることは
担当の介護相談員さんにお伝えし、ご本人のご期待に沿えないかもしれないことを
ご了承いただきました。

結果悪い予感の方があたり、配食をスタートした2週間後の検査では4.3とさらに上昇
最新の結果では4.8まで上がりDrからも透析の説明を受けに行くように指導され
「気力がなくなった、どうしていいかわからない」と相談を受け
先日一ヶ月後の相談訪問に伺ってきました
(訪問で透析の必要性と準備のことや、他の透析治療中の方のお話をお伝えし
 少し気力が回復され元気になっていただけましたが、相談らしい相談は
 できず、慰めるのが精一杯でした)
ただ、一緒に利用いただいた奥様の方は血糖が非常に安定し
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)も7.8から6.9と下がっていました
奥様は療養がうまくいき、ご主人はうまくいかず
明暗を同時に見ることになり、非常に複雑な心境でした。

透析導入後も療養は続けていくといっていただき
現在も継続いただいているI様夫妻。
なにかの形でご主人にも明を示せる日を目指して
サポートに取り組んでいきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『食事療養をお届けするのだ』でもご紹介しています。ご覧ください。

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美