腎臓病・透析の方へのサポートの最近のブログ記事

こんにちは。北摂事務所の仲野です。

お正月、皆様はゆっくりできましたでしょうか?私は大掃除もそこそこに慌ただしく年を越してしまいました。

さて、今回は年末にお客様にお電話でご挨拶をさせて頂いていた時のエピソードです。

50代・女性・腎不全。1年半ほど前から夕食を毎日ご利用いただいております。

サービス利用開始当初から「何とか透析を回避したい」と強い希望があり食事療養にも前向きだったのですが食事が進まずカロリー不足、偏食があり気持ちとは裏腹になかなか行動に移せないとご本人様も悩んでおられました。

3か月に1度は訪問し調理方法や特殊食品の提案などもしておりましたが、ついに年末に医師から「透析」を言われたそうです。

私としては自分の力不足を痛感していたのですが、ご本人様は「ふっきれました。食事制限も緩和されるし、通院する度にドキドキしなくてすみます。結構、気分的にしんどかった。2016年は新たな気持ちで食事と向き合います」と仰っていました。そして「はーとの食事があったから透析開始を遅らすことも出来たと思っています。」と有難いお言葉も頂きました。

本心ではないと思いますが、そうやって何とか前向きに!と思われている事に少し安心しました。

透析が開始されても食事療養は続きます。これからもサポート出来ればと思います。私も気持ちを引き締めて2016年も頑張ります!

(株)はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野 ひとみ

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

暖冬の今年、雨も少なく訪問も楽で嬉しい限りです。心なしか利用者さんも元気な気がしますが、やはり風邪とノロウイルスは流行しているので手洗い・うがいには気を付けたいと思います。

さて、先日茨木・高槻のケアマネジャーさん達(介護職の皆様方も含めて)とバス旅行に行ってきました。恒例のツアーで今年は丹波篠山へ!

美味しいランチを堪能してきました。

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有名な小西パンも購入しました。

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こんな、美味しい食べ物が簡単には食べられない方々がおられます。

それは腎臓病で食事療養をされているD様(80代、女性、独居)

病院の先生から「腎機能は14%しか残っていない、透析の準備が必要」

と言われてから、ご相談を受け、現在は塩分蛋白質調整食を定期利用しながら療養されています。持病からくる手のしびれもあり食事の用意はできても自炊はできず、ただ昼夕配食を利用しては料金負担が大きいとのことから、腎臓病用の低蛋白米やレトルト食品などを利用して1日1食は配食、もう1食はレトルト商品を組み合わせて食事療養をされています。

コンビニでたまに買う、ブラックコーヒーSとフライドポテト(塩ぬき)と月一回ご家族での外食が日々療養を頑張っている自分へのご褒美です。

毎月検査も受けて腎機能の推移を確認していますが、14%から11%、11%、11%と少し落ちてからは横ばいをキープしています。しかし、どんなに頑張っても数値が上がらないことに不安が募り、不安が満タンになると

「透析だけは避けたいの。数値がどこまで落ちたら透析しないといけないの?味が薄くて食欲が落ちる。何を食べたらだめなの」とSOSの電話がなります。不安になると喫食量が落ちやすいD様。

「出来る療養はちゃんと出来てますし、大丈夫です。食べない事よりしっかり食べる事を気を付けてください。欠食や粗食が一番危険ですから、食べて下さい。大丈夫です」と20分ほどお話しすると、少し安堵され、最後は決まって

「平均寿命までのあと2年は生きたいから、2年間は透析にならないようにしたいの。お願いしますね」と懇願されます。

「大丈夫です。ちゃんと見てますから」と答えて受話器を置きます

(もちろん、エビデンス的には絶対透析にならない約束はできません。でも透析にならないように療養が出来ているのかをしっかり見続けることはできます)

あと、2年!D様と約束した期間。ご家族との外食の楽しみを残しながらしっかりと療養が継続できるよう見守りっていきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

秋の夜長ではなく通勤電車の中で、いまさらながら一気読みしました。

ビリギャル

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面白かったです。
目標を持つこと。それを公表すること。それに向かって努力することを楽しむことが大切だとギャルに教わった1冊でした。そろそろDVDレンタルも開始になるようですし、映画の方も観てみたいと思います。

さて、今日は利用者さんと一緒にランチしながら栄養相談をお受けしたお話です。

最初は松政管理栄養士が担当されていた腎疾患お持ちのH様(50代、男性)。現在は仕事を休職され、自宅療養中です。少しでも透析導入を先に延ばせるよう配食を定期利用いただきながら療養をサポートしています。

相談員がかわることになり、挨拶にお伺いしたところ、

「来週診察にいくから、島田さんも一緒に来てよ。先生にも挨拶してほしいし。できれば診察に同席してほしい」

といわれ、(いいですよ。先生にはご挨拶にいく予定でしたので、一緒にいきましょう)と話は進み

「診察後にご飯食べましょうよ。近くにパスタのお店と、ハンバーグのお店と和食レストランがあるし、島田さんが好きなお店を選んでくれたらいいよ」

じゃ、と。パスタのお店でランチ指導となりました。

お互い好きなパスタのランチセットで(サラダとドリンクバー付き)を注文

「僕に合うパスタを選んでよ。できたらカルボナーラとかのクリームソース系が好きなんだよね」

(いや、それは牛乳やチーズが沢山入って蛋白質がとりすぎになるのでやめてください。ベーコンやハムが入ったパスタも塩分多いのでだめです。トマトソースベースのパスタなら塩分が少ないはずなのでお勧めです)

選んだお店はメニューに栄養表示がされていなかったので写真から想像してパスタを選んでいきます。

「えびも好きなんだけど、どうかな」

(えびはいいですよ、見た目ボリュームがあるように見えて蛋白質はそんなに多くないので、海老入りパスタにしましょうか)

「やっぱりミートソースのパスタにする」

(ミンチで油もとれるので、ベストでないにしても妥当ですかね)

とHさんが選んだメニューは茄子とミートソースのパスタ

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僕は牛肉と葱のパスタを注文

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セットについてくるサラダはドレッシング控えめで!お願いしました。

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「僕は、茄子が好きだから、見ると注文してしまうんだよね」「あと、ドリンクバーのコーラは飲んでも問題ないかな」などなど相談や近況について談笑しながらランチ指導させていただきました。

結局診察には同席できなかったのですが、ランチ後に担当の先生とH様とで三者面談させていただき

「配食を使っているのはとてもいいことなので、Hさんは食事以外の間食に気を付けながらもっと減量できると、なおいいよね!」と追加指導があり、これからは腎臓のケアプラス減量にも取り組んでいただくことになりました。

現在は休職中ですが、体が元気になればまた働きたいと目標をもっているH様。ビリギャルに出てくる先生にはかなわないかもしれませんが目標達成・合格できるようサポートしていきたいと思います。

※今回の写真掲載についてはH様に同意を得て載せさせていただきました。

H様ご協力ありがとうございます。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

TPP関税撤廃が決定しましたね。値上がりが続く食材料費の高騰に少しでも還元できる結果になることを期待します。関係業者の方々は大変でしょうが、よりよい品がよりよい適正価格で流通される社会になってほしいですね。

さて、先日ご相談にお伺いした伏見区のO様(男性・独居)とK様(女性・独居)の相談のお話です。

O様は腎不全で腎臓病対応食を夕食、K様は透析治療しなが透析対応食をされていますが同じ悩みを抱えています。

体重が少しずつ落ちてきていること。。。大変です。

O様は食欲はあるけど腎臓食が食べづらくなってきていました。朝昼は自炊されていましたがあまりカロリーのあるものは取れてなく、特に昼は軽食が目立っていました。

Drからも腎臓のこともあるけど、蛋白質制限を意識しすぎて栄養不足にならないように・・・といわれたようです。

「一度、減塩食に変更して、カロリーアップのために腎臓病用のゼリーを補食してもらうこと」になりました。

K様は透析に行かれているときは透析クリニックで提供されるお弁当を、朝昼は自炊され、週3回の夕食を利用いただいていますが、おかずは食べられるがご飯が多く残しがちとのことでした。

1食食べきれる量の食事内容に変更して、こちらもその分のカロリーを補うためにO様と同じ腎臓病用のカロリーアップゼリーを補食していただくことにしました。

透析ではかなりのカロリーを消費します。ご飯をしっかり食べてもらわないと体重減少を招いてしまいます。でも、多くは食べられない方には上手に補食をしてもらって体重低下をとめるられるよう療養をサポートしたいと思います。

秋の収穫祭に参加してきました。5月に植えた稲が立派に実っていました。二年目ということもあり作業も慣れてサクサク楽しくできました!

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はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂事務所の仲野です。

今回は今年2月からご利用頂いてる腎不全のお客様のお話です。

75歳・男性・60歳を過ぎたころから腎機能が悪化し他社の蛋白調整食を利用されていたのですが栄養指導を希望されて当社にご連絡頂いた方です。

配食を開始された2月の時点では体重が58kg、尿素窒素が39、クレアチニン4.06、カリウム4.0だったのが7月になると体重が56kgに減り、尿素窒素は44、クレアチニンは4.85、カリウムが5.3に上がってしまいました。

「何でや!」という事で再度食事の見直し。開始当初から低たんぱく米、食事記録は毎日パソコンに打ち込み記録されています。歩数も記録済み。確認すると摂取カロリーは若干少なく、タンパクは外食も多く記録内容が不明確でしたが外食のない日はバッチリでした。他には果物、生野菜の摂りすぎと飲み物に問題がありました。

まずは、果物、生野菜、飲料を改善指摘し、タンパクについては外食の前後3日で調整するようにお願いしました。あと、カロリーはアガロリーゼリーで補給することをお勧めしました。

そして、9月には体重が58kgに戻り、尿素窒素も39、クレアチニン4.06、カリウム3.9に改善。この結果を聞いた時は「よかったですね~」と2人して喜んだのですが「栄養士は簡単に食事療養を言うが毎日、毎日食事を気にする生活はどう思うよ?しんどいよ。仲野さん、貴方にわかるか?」と詰め寄られました。それから、ちょっと愚痴をこぼされ、「これを永遠に続けると思うと嫌になる・・・」とおっしゃったあと、「ごめんね。たまには誰かに言いたくなる。一人暮らしで愚痴をこぼせる人がいなくてね。」と寂しそうに笑っておられました。

「また、聞いてよ。仲野さんの為にも食事記録をつけるから、食べ過ぎた日は仲野さんの怖い顔を思い浮かべているんですよ。だから、また食事チェックして下さいね。」と言ってくれました。

栄養の話だけでなく愚痴でも何でも聞きます!知識も大事ですがもっと、話をしてもらえる栄養士になりたい!と改めて感じた一日でした。来月も愚痴を聞きに行きます(^^)

(株)はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野ひとみ

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