大都宏子のブログの最近のブログ記事

こんにちは☆ 北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

8月も後半・・・すこ~し、暑さが緩んだような気がします。

先日、ある利用者さま宅にて・・・

「大都さんって、顔広いんですね~。」

この利用者さまは介護度5の方で、たくさんの介護機関を利用されています。訪問看護、訪問リハ、訪問介護、ディサービス、往診・・・訪問看護も介護も往診も1か所ではなく数か所の事業所から訪問されています。最近では自費の鍼灸まで始められています。

「〇〇先生のとこ(クリニック)に行けば、はーとさんのパンフレットは有るわ、△△先生とこには栄養指導に行ってるわ、今回、始めた鍼灸の先生も大都さんのこと知ってるわ。ホント、あちこちに顔出してるんですね~。」と感心顔。

この度始めた鍼灸もたまたま、鍼灸師のケアマネージャーさんなので私のことを知ってもらっていたんです。他の利用者さまの担当でもありますし。

「そうなんです~、あちこち顔出してるんです(^^;」

「進出奇抜ですね~。」褒めてもらってるのか、どうなのか・・・

その鍼灸師もやっておられるケアマネージャーさんからの相談。(前置きが長すぎました)

「お金にならないかもしれんから、悪いんやけど・・・大都さんしか居らんのよ~。」 何何?

「血液検査には異常もないし、病院の先生や栄養指導では相手にしてもらえなくて。でも、今の食事内容が自分にあっているのか、聞きたいっていう男性なんやけど。うつ病もあって。そんなん、相談できんの大都さんしか出てこなくて・・・」

「とりあえず行きますわ。」と訪問。

うつ病もあるため、神経質な面もあり、なかなかに特徴的な食生活をされていました。

水分補給として清涼飲料水を飲んでいること

蛋白質が十分摂取できていないこと

コレステロール値は問題なかったですが、貧血もあり、アルブミン値も下限ギリギリ。

おなかがすかないの原因は水分補給の清涼飲料水を飲んでいることを指摘し、シュワシュワ~が、どうしても欲しいとのことなので、甘味のない微炭酸水に替えることを提案。蛋白質不足にも納得してもらえました。

自宅を後にした際、同席していたケアマネージャーさんから

「私たちと話す時と全然違ってて。本人が聞いた質問にさっと答えてくれたから、本人はすごい満足してそうやわ。聞いてもらって良かったわ~。」

それは、それは。ケアマネージャーさんにも喜んでもらえて良かったです♪

私も嬉しい☆

こうやって喜んでもらえることが、次の仕事に繋がるように思います。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です。

暑いっ!暑すぎる・・・ 日差しが強くて焦げそうな毎日ですね。

前回のブログに登場してもらったSさまに今回も登場してもらいます(^^;

余命宣告を受け、かなりの凹み具合でしたが、脅威の回復?

ご本人様曰く、「ひと皮もふた皮も剥けた」と。キモチの整理ができたようですっかりお元気になられました。

そんなSさまから相談で・・・・

「ヨーグルトはどっちを食べたらええねん?」

某メーカーの砂糖不使用のヨーグルト90gのカップと某メーカーの果物の入ったヨーグルト180gのカップ

砂糖不使用のヨーグルトには人工甘味料を使用し食物繊維を添加されています。

血糖コントロールのためには砂糖不使用のヨーグルトが良い?

「砂糖不使用のヨーグルトは不味いねん。果物の入っている方は美味しいねん。」

「どっちが食べたいですか?どっちが満足?」

もちろん、美味しいと言う果物入りのヨーグルトが食べたいらしい。

Sさま、直接某メーカーに「糖尿がある場合、どっちが良いか?」と質問の電話をされたようで、その回答は「砂糖不使用のヨーグルト」だったようです。

その回答に不満なSさま。私にも同じ質問を・・・

『じゃあ、果物入りのヨーグルトにしましょう。

その方が満足でしょう?その代わり、180gの半分にして、食物繊維と一緒に摂ること、要は食後に食べることを約束してくださいね。』

これが私の回答。

『食物繊維入りも気になるけど、美味しくないのが嫌』

Sさまの性格上、今までの傾向から、食後のデザートが欲しくなることも考慮し、満足度もキープしつつ、血糖値にも考慮して・・・

案の定、「そうか、そうか、半分にしたら食べられるなぁ♪」と満足。

「くれぐれも、食後のデザートですよ、間食に食べるんなら砂糖不使用の方にしなさいって言いますからね。」しつこく食後に食べるよう伝えると

「わかった、わかった。アンタも頑固なやぁ。」

食事に満足して間食しないこと、これでHbA1cが下がるハズ。

同じ糖尿の方でも人の数だけ指導内容があると思いながら、その方のやる気を起こさせるような提案を心掛けたいと思います。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です。

台風が去って梅雨開け・・・いよいよ夏本番ですね。くれぐれも熱中症にはお気をつけくださいませ。

先日、血液検査の結果が出るたびにフォロー訪問していたSさまより衝撃的な告白がありました。

肺がんのステージ4 もって年内・・・・

突然の告知に驚きましたが、物凄いショックを受けて落ち込んでているSと一緒になって落ち込む訳にもいかず。とは言え、なんと声をかけたらよいのやら・・・

薬品関係の自営業をされており、腰痛がありながらもバリバリ働いていた74歳。ショックは大きいですよね・・・・

「血糖値どころと違うわ!いろいろ忙しいねん。ほな」と電話を切られてしまいました。

それから約1か月後の先日。Sさまより血液検査の結果が出たから自宅へ来てとの連絡が入り、訪問へ。

一か月前は、かなり落ち込んでいたSさまでしたが主治医の先生から

「来年の春、桜は見せてやる。」と言われ、ご本人様曰く

「背負っていた重たい荷物が軽くなった気がした。」と。

少し心が軽くなったようでした。

良かった♪

で、本題のHbA1cはどうなったかと聞けば、7.2まで下げていたのに今回は8.4と急上昇。

「せっかく、春までもたせてやると言ったが、この血糖コントロールでは無理やな。」と主治医に言われたとか。

聞けば、余命年内と言われ、好きなものを好きなだけ食べ、お見舞いのメロンは朝から半分食べ、チューハイまでも水代わりに呑んでいた様子。

コラコラです。

「せっかく生かせてくれるって言った先生に申し訳ないから、また頑張るわ。」

と今またやる気になってくれたことを嬉しく思いました。

入院せずに自宅で過ごすことを選択したSさまに悔いなく過ごしてもらえるように、私ができる声掛け、励ましをしたいと思います。

言葉ひとつで人のキモチって変わりますよね。

これから出会う、食事療養を始める方にやる気、その気になって貰えるような、そんな『ことば』を発したいと思います。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

適度に梅雨の中休みが入りありがたいと思っていましたが、いよいよ台風が近づいているようです。

IMG_0564.JPG 

久々に先週の作品でも。アガパンサスとミニひまわりです。我ながら、キレイにまとまりました。お華のお稽古を始めて15年。(早っ!!)月2回のお稽古ですが、なんとか続けております。

さて先日の相談は、地域包括支援センターのケアマネージャーさんからの相談。

『食べられるものが限られてきて困っている。』

箕面市にお住まいのSさま、95歳の女性。高齢ですがお独りでお住まいです。大阪市内、それも南部の方から平日は毎日息子様が来られているようなので早速、息子様、ケアマネージャーさん同席で面談。

95歳ですが、膝痛が少々あるくらいでシャンシャンとご自身の足で歩かれており、お耳もしっかり聴こえています。

平日は午後から息子様に連れられてプールに通っており、水中ウォークを楽しみにされています。  95歳にしてプール通い、すごくないですか??

そんなSさまと息子様の悩みは『食べられるものがなく困っている。』

義歯ですが、「もうこれ以上することはない。」と歯科医から言われるくらい義歯の調整もしてもらい治療は完璧。

噛む力もあるようで、しっかり噛んで、噛んで、噛んで・・・最後に残った繊維が飲み込めない。プールからの帰り道にスーパーに寄って、夕飯のおかずを購入するが、何なら食べられるのか、本人すらわからない。本人もわからないので息子さまももちろん、わからない。

じゃがいもコロッケは食べられるが牛肉コロッケのミンチがダメで食べられない。お刺身もトロやウニか甘海老しか食べられない。麻婆豆腐もミンチが食べられない、魚は骨があるかもと思うのか、刺身以外は食べない。ソフト食なるものも試したが食べなかった。

『何を買ったらよいのか、も~わからん。』と息子さまは困惑。

『95歳、ここまで生きたらもう少し迷惑かけずにここで過ごしたい。』とご本人さま。テレビで美味しそうなものを見ると食べたいと思うが、いざ食べると、最後の最後がのどを通らない。

噛む力はある。むせもない。どこに問題が??

咀嚼して、食塊にまとめて、のどの奥まで送るための舌の動きが悪い?

唾液の量が少ない?

なにかあったらどうしよう・・・とう不安感から呑み込めない?

と私なりの判断をして、TaBeLu+の紹介をし試してもらうことに。

『酵素や重曹やら、いろいろ工夫して調理している食事です。魚も骨はないです。お肉も柔らかいから、安心して食べてくださいね。』とまず、安心して食べられること強調。不安感が少しでも軽減できたら・・・

『食事の前に歌でも歌いましょうか。それともハーモニカでも吹きますか』食事の前の準備運動を提案。お独りなので会話もそうないでしょうし、しっかり舌を動かしてから食事をしてもらって・・・

『お顔もマッサージもついでにしましょうか』唾液腺を刺激して・・・

せっかくプールで運動をしているのに。蛋白質不足では筋量の維持も難しくなります。

足の筋力・筋量維持のために蛋白質も摂って貰いたいと伝え、朝食に温泉卵を追加してもらうよう提案し・・・

『とにかく安心して、食べてみてくださいね!』

ケアマネージャーさんと帰り道・・・

『試してもらって、ダメだったら次の手を考えますんで』

そう、これで上手くいくとも言えない。

なんせ噛む力はあるのに、呑み込めない。お独りの不安なキモチが問題なようにも思える。

私に、何ができる?何が提案できる?

私の『摂食・嚥下障害のひきだし』から何が出せるか・・・まだまだ充実してませんが、探してみます。

もっと、中身を充実させなきゃなぁ・・・(^^;

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

梅雨とは言え、今年の梅雨は雨降りの日が続かず適度に梅雨の中休みが入りありがたい梅雨です(^^;

先日訪問したOさま。吹田市在住の60代の女性。

25年前にリウマチを発症してから、薬の副作用か腎機能が悪化。このままでは透析導入と言われた方です。

退院後、2週間のショートステイを経て自宅へ帰ってこられました。

ベットで横になっているご本人様の枕元で面談スタート。

聞けば入院中もショートスティ中も出された食事は食べていなかった様子。

牛乳、うどん、ヨーグルト、ヤクルト、パン・・・・程度しか食べていない。

こんな状態でお弁当をお届けしたところで食べられるのか?

無理よね、きっと・・・と思いながらも、血液検査からみる腎臓の状態、腎臓の働き、腎臓に優しい食事とは何ぞや、といった話をし・・・

『というわけですが、お弁当食べらますかね?』

『あまり食べたくない。食べなアカンのはわかっているけど・・・』

ここで私がした話・・・

『牛乳、ヤクルト、パン、うどん・・・あまり噛みませんよね。Oさん、自分の歯はどれだけあります?』

『全部自分の歯です。』まだ60代ですもんね。わかってて聞きました(^^;

『せっかく自分の歯があるのに使わないと勿体ないですよ!顎も使わないと筋肉が脂肪になって顎まわりから弛みます!それから、口回りにある神経も刺激しないと脳も退化しますよ!噛まなきゃ、噛まなきゃ!』

続けて、『リハビリも頑張ってされてますが、筋肉になる蛋白質も食べないと、リハビリの意味ありませんよ。』

『それでかぁ・・リハビリしてもいっこうに良くならないの。』とボソッと。どうも実感があるようです。

『そう、リハビリしても効果あがりませんって!顎のリハビリと思って、噛んでください!』

『まだまだ60代、ベットで横になってる場合じゃないですよ。』少々強引ですが

どうにか何か食べて貰わないと、ますます腎機能悪化がスススム・・・

『そう・・・・、顎も歯も使わないとねぇ。そんなこと言われた初めてよ。頑張って噛んでみます。』

食べてくれる気になった!

『とにかく、全部食べなくていいですから、食べられるものだけ、食べられる量だけでいいので食べてくださいね。リウマチも大変ですけど、少しでもベットに横になる時間を減らせて、お出かけできるようにならないとね。』

『頑張って食べます。』その気になってくれて良かった☆

その後、ご主人に

『食べてるかどうか、確認のお電話しますね。』と伝えたところ、

『確認か?アンタ怖いなぁ』と苦笑いされましたが(^^;

まだまだ、60代。そんなベットで横になっている場合ではないですからね。

食べられないOさまへのアプローチ、始まったばかりです。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美