食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは☆ 北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

暑い・・しか言葉が出てきませんね。吸う空気も暑い(^^;

最近の相談は「食べられない。」という相談が多いです。

暑さのせい、だけでなく。

薬の副作用により口内炎だったり、胃の不快感からくる食欲不振。

認知面から「食べる行為」に興味がわかない。

たんぱく質が摂れるゼリーだったり、スープ、ご飯にかけてエネルギーが確保できるソース、お豆腐の味、食感で高タンパク、高カロリー摂れる商品など提案しますが、なかなかうまくいかないことが多い。

どうやったら「食べる意欲」が沸くのか・・・悩みます。

先日は「食費にそんな金額かけなくて良い。」と言われて凹みました。

そんな中、「食欲があって困るわ。」という相談が(^^;

88歳の女性。特に嚥下にも咀嚼にも問題なし。

「食欲があって、他の配食のお弁当では物足りなくて。」という相談。

若手の演歌歌手のファンクラブに入りコンサートに行かれたり、社交ダンスにも通うとっても社交的な88歳。

いくつになっても楽しみがあるっていい事ですね。輝いておられました。

長らく、体重計に乗ることがなかったようなので、訪問時に体重計に乗ってもらい、今後は定期的に測定してもらうように話してきました。

暑さに負けず、しっかり食べて毎日の生活を楽しんで頂きたいものです。

様々な理由から「食べられない」方へのアプローチ。永遠のテーマです・・・

そう、そう、ここでちょっとご報告☆

以前ブログで「おやつ記録」でご紹介した方のその後・・・

7.8だったHbA1cが7.4⇒7.0と改善。なかなか減らなかった体重も63kgが61.9kgになったと紹介しました。

今月は6.8まで改善!!

体重も減り、明らかに体型がシュッと。「着る服のはばが増えました☆以前はこんなTシャツ着れなかったですもん♪おしゃれできます♪」ととっても嬉しそう♪

今も絶賛「おやつ記録」継続中です。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

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先月地元の華展で活けた作品。グラスに活けてます。

こんにちは、カスタマーセンター管理栄養士島田です。

夏本番というか、京都・大阪、そして先日出張で行った東京とどこも危険な暑さになってきました。

スマホに運動禁止の通知をうけるたびに、その中、訪問相談や配送に汗まみれになっている地域担当と配送さんには毎年のことながら頭が下がります。自分も数年前まではバイクで訪問していたのかと思うと、その体力がいまはないことを痛感します。 どうか、熱中症にならないようこまめに上手に休憩取ってくださいね。

さて、在宅食生活サポート部では、新規のご利用者様との事前面談時に食事に関するアセスメントを実施しています。

項目は色々ありますが、その中でMNA(ミニニュートリューションアセスメント簡易栄養状態評価表)で低栄養のスクリーニングをおこなっています。

14点満点で12点以上は、栄養状態良好、

8~11点は低栄養のおそれあり(Atrisk)

0~7点は低栄養と評価ができます。

昨年から取り組み始めた成果(30名程度だけ)を今回少しだけ集計してみました。

結果は、平均年齢は81歳。平均身長は154.2cm、平均体重47.3kg、BMI19.9 で

栄養状態良好の方は全体の17%、Atriskの方は37%、低栄養の方は46%でした。

高齢者の内、5人にひとりは低栄養と言われていますが、配食利用開始時は2人にひとりは低栄養、

Atriskも加えると85%の方が低栄養のリスクを抱えていました。

ただし、その方々も低栄養が心配で配食サービスを申し込まれる方はまれで、利用希望理由は、食事用意の負担軽減や、食事療法が必要など、ご本人が低栄養と認識していることはありません。

高齢からくる低栄養のリスクを早めに見つけて、必要な方にはサポートできるよう地域担当・配送員・カスタマーが連携して取り組んでいきたいです。

低栄養の方に人気のクリミールに新しい味(りんごミルク・リッチミルク)が加わるようです

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はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都地域担当の管理栄養士の山本です。

暑い日が続いていますね。私は日焼け対策を万全にしているつもりだったのですが、足首に靴下の日焼けが出来てしまい、少しがっかりしております。

 

先日お客様から、「どうしても味が慣れなくて食べられない」と相談がありました。

 

弊社のお食事は、出汁を利用したりメリハリをつけたりと工夫をして、減塩でも美味しいと評価を頂くことも多いですが、長年慣れ親しいんだ味から変わってしまうため、このような悩みを持たれる方もいらっしゃいます。

 

このMさんは、1ヶ月前からご利用スタートとなり、

腎機能低下があり透析を回避する為、

塩分とたんぱく質を調整したお食事をご注文を頂いていました。

 

「もう90歳にもなるし、これまで食べてきたものの味から、突然変わってしまって、慣れる事なんてできないと思う・・・」と、なげやりな気持ちながらも、相談してくださいました。ご入院中は、病院のお食事しかないため食べていたけど、自宅に戻るとうまく切り替えができないようです。配食を残してお惣菜など味の濃いものを購入し食べてしまわれ、このままではどんどん悪化してしまいます。

 

そこで、一旦制限を緩める提案をしました。

 

塩分たんぱく質調整食1600Kcal(肉や魚などの量も控えめになり、塩分は1食あたり2g以下)

カロリー調整食1600Kcal(塩分は1食あたり3g以下)

健康バランス食1600Kcal(塩分は1食あたり3.5g以下)

 

ようやく最後のなら食べられる・・・とのことで、一旦この味に慣れてもらうように頑張っていただき、徐々に減塩をすすめていくことになりました。

ヘルパーの方やケアマネジャーの方、主治医の先生に説得されどうにか継続されています。私も配送員と連携をとり、継続できるよう応援していきます。

 

お食事は特効薬ではありません。継続してこその食事療法です。

どの程度の制限なら継続できるのか、個人差があると思いますので、おひとりおひとりに合わせてお食事をご提案していきます。

そして私自身も厳しい制限食を乗り越えてもらえるくらい説得できるようにスキルを上げられるよう頑張ります・・!

 

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先日、亀岡の出雲大神宮へ行ってきました。この近くの御蕎麦屋さんにも行きたかったのですが、臨時休業の日で食べられず・・・またリベンジしようと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 山本博子

梅雨が明け、暑い日が続きますね。

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サロン利用者様の中にも、食欲低下されている方が何名か出てこられています。

 

しかし

本当にちょっとした工夫で、食事意欲や喫食率が上がることもあります。

今回は、サロンご利用の 認知症の利用者様のケースをご紹介します。

 92歳 女性

7月末の体重は34㎏(身長150㎝ BMI15)のご利用者さまです。

もともと痩せ型でおられ、これ以上の体重減少は避けたいというお方です。

5月ごろはまだ、盛りつけたうち7~8割は食べておられました。

6月ごろから昼食を完食できずたくさん残されるようになられました。

 

「こんなにたくさん食べられないわ」といつも口にされ、

7月には盛りつけたお皿から2-3口しか召し上がらずの状態にまで食欲低下されていました。

 

改めて、家族様に普段のご様子について聞き取りをしました。

「最近お皿がいっぱいあるととても嫌がる」「どろどろしたもの(あんかけ)が苦手」

「魚はあんまり食べない」「このごろ麺類は好きでよく食べられる」

...認知症 症状特有の、"視覚(食事の見た目)で食事がとっても嫌になる"ケースの疑いです。また、ご自宅でも嗜好にもかなり偏りがあるようです。

 

しっかり食べていただきたいね、と介護職・看護職・リハ職も危機感を持ち、夕方の施設内ミーティングでたくさんアイデアを出し合いました。

 

認知症高齢者のケアに精通する介護士より

「小鉢のおかずを一品減らして提供してみるのはどうか」と

提案があり、まずはそれから、早速試してみることに。

 

・・・

提供時のお声掛けの仕方にも工夫を。

「○○さん、実は今日、一品おかずを減らしています。

 これなら無理なく食べられるかもしれませんね。心配せずゆっくり召し上がってくださいね。」

すると

利用者様「まあ~~~ありがとう!うれしいわあ。」

と、満面の笑みに...。

 

なんとこれだけの工夫ですが

小鉢以外ほぼ全量召し上がり、喫食率8割程度にまで食べられるようになりました。

 

その後デイを4回程利用されていますが、

食べない小鉢を含めて考えても、毎回8割以上の喫食率に。

また、"嫌い"なはずの魚料理や、ドロドロしているように見えるメニューも、問題なくほぼ完食されます。

 

「お声掛けの際の言葉の選択」「その方に合わせた視覚に対する食事の工夫」

はとても大事だなあと、スタッフ一同再認識いたしました。

 

 

まだまだ暑い日が続きますが、利用者様への熱中症対策などにも力を入れて頑張っていきたいと思います。

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美