食事療養のサポートを現場から発信

皆さんこんにちは、京都管理栄養士の竹輪です(^_^)/

朝晩はまだまだ冷え込んでいますが、昼間は春の陽気になってきましたね!

桜の開花宣言を今か今かと待っています(^o^)

桂川沿いにきれいな花が咲いていましたが、これは桃の木でしょうか(^_^;)?

桃の木

先日、3月16日(土)に京都市栄養士会主催の『在宅でも役に立つ簡単フィジカルアセスメント』の研修会に参加してきました。

フィジカルアセスメントとは、症状や兆候(兆し)から情報を収集して、必要に応じて触診や聴診を行い、患者さんの状態を把握することでをいいます。

訪問看護の看護師さんが講師となり、在宅へ訪問しアセスメントする際に本人様からヒアリングする内容だけでなく、触れ合ったときの肌や爪の状態・本人様からの訴え以外で状態を把握する方法などを学んできました。

看護師さんたちは訪問時に本人様の訴える症状のほかにも、触診・打診をしながら痛みの箇所を特定したり、聴診をし体の中の確認を行われています。

認知症により自分の症状の訴えが正しくない方も多いので、日々の状態を確認することでその方の異常にいち早く気が付くことが大切なのだと話されていました。

私たち管理栄養士は訪問時に本人様の体に触れたりはしませんが、話を聞くときに話だけに集中せずに、その方の全体に目を向け、話している時に口唇や舌が乾燥していないか、呼吸は荒くなっていないか、手の血管や爪はどのような状態かなど様々なことに意識を向けながら、その方の現状を把握していくことが大切なのだと思いました。

はーと&はあと 京都管理栄養士 竹輪美里

こんにちは!

京都 管理栄養士の原です。

さて、先日あまりお付き合いのなかったケアマネージャー様からご相談があり、訪問してきた報告です。

90台の男性の利用者様で、これまで複数の配食サービスを利用されてきたが、どれも継続が出来ず2、3週間程でサービスが停止になってしまい、食事療法もストップして、入退院を繰り返しておられるとのこと。
担当のケアマネージャー(以下ケアマネと略)も、何とか在宅で安定した生活を送れるようにしたいがどうしたらいいものかと困っていたところ、病院の栄養課からはーと&はあとを紹介されたとのことでした。
ご相談に伺ったときは、ご本人様は入院中で、同居の息子様とケアマネさんが退院後の食事について、相談されました。

病院での食事制限の内容を伺い、血液検査のデータと、服薬の状況、歯の状況の確認等をヒアリングして、栄養アセスメントを行いました。

  • 本人の食嗜好が強く、刻み食では食欲が湧かない
  • 食事の内容をヒアリングすると、野菜ジュースや果物などの摂取量が多い
  • 以前は褥瘡があったが、現在は完全に治癒している。
  • 水分制限が一日1000mLであるが、守れていない。

以上の事がアセスメントして評価できました。

これに対して、

  • 刻み食では食欲が湧かない為、塩分の制限の中で納まる、見た目はそのままで軟らかいタベルソフトを提案
  • カリウムを多く含む食品を示し、控える
  • 褥瘡に再度ならないように、ベッド周辺環境を整える。
  • 水分制限が守れるように、一日の飲水量をペットボトルなどであらかじめ用意した水分だけで摂取する様にする

以上の事を提案し、配食が開始となりました。

配食利用後、状況を確認すると

現在の喫食状況は、おかずは半分程度で、粥を3杯ほど食べられる、とのこと。粥は水分が多く約500mL(160ml×3)が一日3回と他に飲水も取られているので、2リットル近くとっているとのこと。

塩分の制限は守れているが、水分制限が守れていません。

粥から軟飯へ変更する事が可能だったため、自宅で軟飯へ変更し、粥からの水分の摂取を減らすよう提案しました。

その他の飲水も粥の分を差し引いて用意して、一日1000mlの中で抑えられるように提案しました。

腎不全の方でも、タベルソフトは塩分が2g以下であり、提案が可能です。ただ、エネルギーが足りない為、マクトンオイルなどで、エネルギーのアップが必要です。

今後も喫食状況、飲水状況を確認しながら食事療法をサポートさせて頂きます。

管理栄養士 原 満

こんにちわ!北摂管理栄養士の徳山です! 花粉症の方には、辛い季節ですね。

私は、今のところ、花粉症の症状はないですが、季節の変わり目は、体調を崩される方も多いので、気をつけないといけないですね。


 さて、1ケ月ほど前から、はあと配食を再開された方のお話です。

施設入居の70代の女性です。栄養コントロール食、カロリー調整食を週4日利用されています。血糖コントロールの指標となるHbA1cが、7%に悪化し、主治医より、糖尿病食を勧められました。


 再開後、フォロー訪問しました。

施設の近くのコンビニで、納豆、ヨーグルトを購入され、施設の食事と、配達している栄養コントロール食に足して食べておらたのですが、よく話を聞いてみると、身体にいいと思って納豆は13パック、ヨーグルトも低糖を選んで下さっていたものの、2個以上摂取され、合わせて500kcal前後のエネルギーを食事にプラスされていた事が判明しました。

総エネルギーが過多になり、ムラ食いもあった為、血糖値の上昇につながっていました。また、水分も600ml前後の摂取量でした。

コンビニで購入される場合の注意点、適切な量の話をしていると、「私食べ過ぎていたんやなぁ。間違ってたわ。」

次の検査までは、コンビニで買うのはやめる!と宣言されました。

そこで、期間を決めて、行動目標を設定することになりました。

4月末の検査まで、食事以外の間食をやめる、水分(お茶)1/日以上、ゆっくりよく噛んで食べる(10回~20/口は噛む)、体重を測り70kg以下を目指す。を守って頂き、数値改善を目指します。


 食事療法は、継続が大事ですが、期間を決めて、短期目標をクリアし、成功体験を得る事で、自信に繋がります。

行動目標を達成される事、応援しています!


外勤で、たまにの贅沢ランチ♫

とろみ.jpeg

とろみ鍋定食。今日も、バイクで走ります!

北摂管理栄養士 徳山

こんにちは、カスタマーセンター管理栄養士の島田です。

担当のブログが更新できてなくご心配おかけしました。まだ寒い夜が続きましたが暖かくなってきて、さすがに少しずつ薄着になり・・・春までもうすぐですね。3月は会社としては年度末で今年の振り返りや来年の計画などでバタバタですが、よい2019年度を迎えられるよう準備はしっかりしたいと思います。

さて、先日栄養士会の研修会でリスクマネジメントについて学んできました。

栄養に関して、どのようなリスクが潜んでいるか症例から学んだり、グループワークしたり、新しい目線で症例を見ることが出来てよかったです。ただ、どうしても管理栄養士という目線からしかリスクをみれないと在宅でのリスクを軽視してしまうことになっていて気づきの感度を上げる必要がありそうです。

例えば、透析治療中の方で、最近むせることがあって、残食が多い。でも家族は普通食をたべさせたいと考えているというケースのリスクは?といわれると

1.誤嚥性肺炎 2.食形態があっていない 3.エネルギー・蛋白が足りていない 4.感染症にかかりやすい 5.認知症になりやすい 6.隠れ脱水などが栄養面のリスクとして考えられますが

在宅(おもに介護)という目線に立つと、

7.本人の嚥下能力と家族の思い(普通食を食べさせたい)のズレ 8.嚥下食を作る家族負担 9.活動量低下による医療・介護費負担の増大 10.褥瘡ケア などもリスクとして考えられ、栄養面だけリスクマネジメントできれば、状態がよくなるというものでもないことを認識しながらアセスメントしないといけません。管理栄養士がマネジメントすべきリスクではないかもしれませんが、そういうリスクがあるなという感度は磨いておく必要を感じました。

さらに別の研修では給食マネジメントの講義もあり、異物や衛生面、災害時の給食リスクについて最近の事例(地震や天災)の時に他社ではどのような対策を講じているのかを勉強できました。

特に施設などでは食事の提供が必須となり(在宅も同じではありますが、よりマストで)ガス・電気が使えない状態での食事提供を想定したリスク管理をされていたので備蓄管理も含めて大変さを学びました。

ちなみに、給食マネジメントの講義の方に、異物は何万食に対してどれぐらいの割合であれば、及第点かお聞きしたところ、はっきりとした業界内での基準はないものの、10万食に1回ぐらいであればすごくいいほうと教えてもらいました(あくまで参考値ですけど) 数か月に一回ぐらいは致し方なしということでしょうか。異物混入・誤発注・盛付ミス・記載ミス・連絡不備など、ヒューマンエラーは無くしたいですが、気を付けていても永遠にゼロにはならない以上、出来る限りコントロールできる仕組みを2019年は作りたいです。

ヒューマンエラー.JPG

そこで、最近読み始めた本。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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