栄養士資格を持った上で国家資格を取得し、栄養に関する豊富な知識で複雑な栄養指導や管理を行う“栄養のスペシャリスト”。
ご自宅や病室に訪問し、ご利用者さまの食生活をチェック。その方の生活背景を確認した上で、病状に合った食種やご利用頻度を相談し決定。はーと&はあとの食事以外の食事についてどんなものを食べてもらうかアドバイス。その他、健康や栄養についてのご相談もお答えします。
食種の見直しや新たな目標の共有など…
「今回の受診では主治医の先生から、たんぱく制限はしなくてもいい、塩分だけしっかり制限しなさいとの事。一番厳しい腎臓食から塩分調整食に変更しましょう!」
当社の管理栄養士は、サービス担当者会議で、在宅での病状に合わせた食生活全般のご説明・提案をしています。
配食利用頻度のご提案:この方の場合は、独居で食事の用意が難しく、病状がまた悪化し再入院となるのを防ぐため、毎夕食利用を勧めた。家族や本人の希望を聞きながらも、数値安定のため、栄養コントロールした食事を使うよう説得。→毎夕食利用に。
配食を利用しない朝食・昼食・間食・酒好きな方だったので飲んでも大丈夫な量などをアドバイス。
また、この方は認知症があり、服薬管理が必要。飲み忘れがあると症状が悪化するため、配食の時に当社配送員が薬を飲むように声掛けする。
(関係者同士が「連絡帳」を使って、服薬を含め、ご本人の様子を伝えあう場合もあり、そこに当社も書き込んで連携をしている事も。)
この他に、福祉用具の事など当社と直接関係の無い話も出るがその時も同席。その中からその方の情報として必要な内容があれば、カスタマーセンターに報告し、データとして残して共有する。
通常、ケアマネージャーは、いわゆる配食業者やお弁当屋さんには、サービス担当者会議に参加して下さいと呼びかけをしません。その中で、はーと&はあとの管理栄養士に、お声がかかるのは、“在宅での食生活を総合的にアドバイス出来ると信頼していただいている証”なのではと思っています。
サービス担当者会議への出席は、他のサービス状況も把握でき、一人の方をサポートする上で大変有意義な時間となっています。
よく誤解されるのですが、はーと&はあとは、お食事を売るお弁当屋さんではありません。
食の力を使って“健康や当たり前の日常を取り戻していただくこと”が私たちの使命であり、それをバックアップするサポート全体が、はーと&はあとの仕事だからです。
病院の医師・看護師、ソーシャルワーカー、ヘルパー、ケアマネージャー、福祉関係者etc…あなたを支える担当者さんの輪に、在宅食事療養を支える者として、はーと&はあとの管理栄養士をぜひ加えてください。
はーと&はあとの食事療養サポートは、一般的な栄養知識や抽象的な目標をアドバイスするわけではありません。
専属の管理栄養士が、お一人お一人の病状・ライフスタイル・嗜好・性格までふまえて、内容を決めています。
お体の状態の変化に柔軟に対応しながら、ご病状の改善を目指して常に寄り添った療養のお手伝いをしています。
ご利用者さまと管理栄養士の実際のやりとりの中からごく一部をご紹介します。
はーと&はあとの食事以外に、ご家族やヘルパーさんが食事を作っていらっしゃるご家庭も多いかと思います。
「どんな味付けで食材を使ったらいいのかわからないのでレシピが欲しい」と言われる場合にレシピ提供をしています。時には、実際に作られた食事をチェックしにいくことも。また、たくさんのヘルパーさんに向けて食事作りのポイントなどの勉強会を開催することもあります。
驚かれるかもしれませんが、ご自身で療養を続けられそうな方には、「利用頻度を減らしてみませんか?」とご提案をすることもあります。いずれはご利用者さまがはーと&はあとを止め、ご家庭で食事療養やバランスの良い食生活を送っていただくことが私たちの目標なのです。