脂質異常症の食事療養のポイント
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- 脂質異常症とは?
- 脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸)が基準値より多くなった状態です。特に、コレステロール、中性脂肪が多くなっている場合は、動脈硬化を起こしやすいです。
脂質異常症に関する検査値
脂質異常症:スクリーニングのための診断基準(空腹時採血)
LDLコレステロール |
140mg/dl以上 |
高LDLコレステロール血症 |
120~139mg/dl |
境界域LDLコレステロール血症 |
HDLコレステロール |
40mg/dl未満 |
低HDLコレステロール血症 |
トリグリセライド |
150mg/dl以上 |
高トリグリセライド血症 |
脂質異常症の診断基準
高LDLコレステロール血症 |
LDLコレステロール |
140mg/dl以上 |
高HDLコレステロール血症 |
HDLコレステロール |
40mg/dl未満 |
高トリグリセリド血症 |
トリグリセリド(中性脂肪) |
150mg/dl以上 |
食事療養の基本
- 中性脂肪が高い場合
-
- エネルギーを制限する。←糖尿病・肥満症の食事療養のポイントを参照
- 糖質を制限する。
- 砂糖、果物、はちみつ、お菓子など甘いものを制限する。
- 毎食の主食の量を一定にする。
- 食物繊維を十分にとる。
- アルコールを制限する。
- コレステロールが高い場合
-
- エネルギーを制限する。
- コレステロールを制限する。
1日のコレステロール量を300mg以下、1回の食事でとる量を140mg以下にする。
- 魚の卵、内臓、レバーなどのコレステロールの多い食品を控える。←コレステロール表を参照
- 卵は1週間に2~3個程度にする。
- ケーキやプリンなどの洋菓子の食べすぎにも注意する。
- 食物繊維を十分にとる。
- 脂肪摂取は質と量を考える。
- 油料理は1日2品までにする。(植物油を利用する)
- 魚料理と肉料理の回数を半々にする。
- 牛乳やヨーグルトなどの乳製品の取りすぎに注意する。
- 青背の魚を積極的にとる。
- 大豆、大豆製品を積極的にとる。
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- 引用・参考文献一覧
- 山本みどりほか:臨床栄養ディクショナリー,メディカ出版,2002
- 玉川和子ほか:臨床栄養学実習書,医歯薬出版,2000
- 中村丁次:栄養食事療法必携,医歯薬出版,2000
- 足立香代子:検査値に基づいた栄養アセスメントとケアプランの実際,チーム医療,2006
- 科学技術庁資源調査会編:五訂日本食品標準成分表,2000